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なぜ落語に笑えないものもあるのか
- 落語と「笑い話、冗談、滑稽な話」との違いとは何かを教えてください。
- 浜野矩随はなぜ落語と言えるのか、笑いと涙を誘う要素が含まれているのかを知りたいです。
- 外国人の私が浜野矩随の落語でどこで笑うべきか分からないので、アドバイスをください。
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何と渋い話を聞かれましたね。 この話は演じるのも難しく、真打でも名人と言われる人がよく演じる演題の一つです。講談でも演じられますが、最後に矩随の母親は死んでしまいますが、その最後があまりにも悲しいのでオチを変えて母親は助かったようにして演じる人もいます。 確かにこの話では大笑いするところはありません。 そもそも落語とは笑える演目だけではなく、この話のように哀しいものもあれば、「死神」のようにゾッとする話もあるものなんです。 もちろん圧倒的に笑える話が多いのは確かです。 「浜野矩随」のどこで笑うかといえばほとんどどこにも笑える箇所は無いというのが答えになるでしょうね。 >落語と「笑い話、冗談、滑稽な話」との違いは何でしょうか。 落語とは演じるもので、実際にそこには話の中に登場する人物がいるように見えたり、町並みや部屋の様子などが目に浮かぶように演じられるので、そこらあたりがただの笑い話などとは違うといえるでしょう。 落語を演じる際には扇子と手ぬぐいだけで様々な道具や物を表しますし、演者の眼の動きや間(ま)で人間の感情などを表現したりと、なかなか奥深いものです。 実際に寄席で観たり、テレビなどの映像で観たりすればおのずから理解できると思いますよ。 また質問文にはどこもおかしな表現はなく、とても中国の方とは思えないほど自然な日本語になっていますよ。
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#3の回答に出てきた死神ですが、グリム童話集に元の話があります。落語のほうは明治以降の翻案もののようです。
お礼
再びありがとうございます。「死神」はグリム童話集による話なのですね。顔見知りをするわけです^^。とても参考になりました。本当にありがとうございました。
- K M(@kosan5)
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「落語」と「噺(はなし)」は違うものだとお考えください. あなたが聴かれた「はまの のりきよ」は「噺」です. 「落語=落とし噺」は「噺」の一部です. 安楽庵策伝 以降,民衆の前では仏教説話の流れを組む 笑話が多く語られ,露乃五郎兵衛,米沢彦八,鹿野武左衛門 などの街頭での芸能につながっています. しかし,明治以降,三遊亭円朝が,人情噺,怪談噺など 笑いの要素を少なくし,聴かせること(講談に近いと言えば 否定できません)をを中心にした話芸を確立しました. これが「噺(はなし)」です. 現代の落語家(あえて噺家と呼ばれることを望む方は多くいます) は,基本的にこの両者を行うことを求められています. これは古典,新作ともに同じです. (新作ならば,「里帰り」「鍼医堀田と健ちゃんの石」など ご参照ください) 噺家は「笑わせる」ものだけでなく「聴かせる」ものを トーク・パフォーマンスとして成立させるのが仕事です. 貴兄/姉が聴かれたはまののりきよは,その一つです.
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。落語の変遷を聞かせていただき、大変参考になりました。「里帰り」を聞きたいと思います。本当にありがとうございました。
落語は滑稽な話ばかりではないんですよ。 芝浜のようなホロッとさせる人情ばなしもあれば、柳田格之進のような奇人のはなしもあり、中村仲蔵のような藝談もあれば、真景累ヶ淵や牡丹灯籠のような怪談ばなしもありますよ。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。「芝浜」、「柳田格之進」、「中村仲蔵」、「真景累ヶ淵」、「牡丹灯籠」のあらすじを全部拝見しました。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- kyo-mogu
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落語は笑いだけではありません、人情話、怪談などもありますし、色物つまりスケベな話まであります。 区別の仕方は演じ方でしょうね。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。「死神」のあらすじを拝見しました。どこかで読んだことがある物語のような気がします。この落語を聴きたいと思います。いろいろとても参考になりました。本当にありがとうございました。