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平家物語のある一文について
平家物語のある一文ですが、 「かしこうぞなかりける。子だにあらましかば、いかに心苦し」 意味はわかったのですが、「かしこう」は「賢い」でよいのでしょうか? また、「あらましかば」は文法的にどういうことでしょうか? よろしくお願いします。
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「かしこう」は、ク活用形容詞「かしこし」の連用形「かしこく」のウ音便。 今、前後の文章がよくわからないので、「賢」の字をあてていいかどうかは確信がもてませんが、「こどもがいないので都合が良かった」という意味ならば、「賢」でもよさそうです。 「あらましかば」は、ラ行変格活用動詞「あり」の未然形+反実仮想の助動詞「まし」の未然形+接続助詞(仮定条件)「ば」。 念のため細かい解釈を書いておきます。 「自分にもし子供でもいたとしたら、どんなにつらかったかわからないが、実際には子供はいないので、それほどつらい思いをせずに済む。」=>「都合の良いことに子供を持っていなかったことだよ。」