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解剖を知らなくても手足が自由に動かせるのは
解剖学の教科書を見るとたくさんの筋肉があります。われわれは普段筋肉のことなど知らないのに意のままに手足を動かしています。簡単なハサミのような道具でも形などが分からなかったら、それほど目的に沿って使うことはできないと思います。この違いはどこにあるのでしょうか。それともあまり本質は違わないのでしょうか。たとえば脳の構造など知らなくても、ものを考えられることと同じなのでしょうか。コンピュータの方が脳より簡単なのに、コンピュータを意のままに動かすには相当の学習が必要ですが、これもやはり同じことなのでしょうか。
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質問の要旨は↓でよろしいのでしょうか。 人体に対する知識もなく、動く時に全ての使う筋肉全てに、どのように動けという指令を意識して出しているわけではないのに、そう動かそうと思っただけで動いてしまうのは何故だろうか。 回答 脳は、思考の大脳と、生命維持や運動を管理する小脳に分かれており、大脳は小脳の働きをモニターしていない為。 これは、実は小脳は膨大な情報処理を休み無く行っており、これを大脳が行った場合、大脳本来の目的である思考ができなくなる為です。 「動こうと思う」という思考は大脳のものですが、実際に動かすのは小脳です。 実際に体が動く時は、↑で大脳がイメージした体の動きを実現する為に、小脳や他の部分が体に指令を出しています。これは筋肉だけではなく、全ての感覚器や神経を総動員しています。 「動く」ということはそれらからのフィードバックを受け、それによる補正の指示を出すという繰り返しを、望んだ「動き」が完了するまで継続することです。ただ立つという事ですら、小脳は膨大な量の情報処理をしています。 大脳がそれらをいちいち自覚していないだけです。 大脳が自覚するとかえって大変なことになります。 実際に大脳が全ての体の機能を制御したとすると、普通の運動以前に、大脳=当人が常に意識して秒単位で肺と心臓に「動け」という指令を出し続けなければならなくなり、これでは眠ることもできなくなると思います。また、くしゃみや転んだりした時に、「うっかり」指令を出すのを忘れたりすることも考えられます。 会社の社長は全体の方針を決めますが、それにより発生する各部署の行動や、末端社員の事務処理や行動まで全て支持しているわけではありません。普通はそれらは各部署が考えるべきことですし、その結果についても、必要のない些細なことまで社長に報告はしません。 >簡単なハサミのような道具でも形などが分からなかったら、それほど目的に沿って使うことはできないと思います。この違いはどこにあるのでしょうか。 >コンピューターを意のままに動かすには相当の学習が必要ですが、これもやはり同じことなのでしょうか 人間の体は大脳が自覚していないだけで、小脳が全て理解し管理しているので、道具とは違うと思います。 道具を使う=道具の構造・機能と使う為の動作を大脳が理解しイメージする→小脳が体に支持 コンピューターが行っているのは単に「複雑な計算」であって、人間のような思考をしているのではありません。 言ってみれば、超多機能なソロバンであって、これは道具の範疇を越えていません。
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- phobos
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> われわれは普段筋肉のことなど知らないのに意のままに手足を動かしています。 質問者さんが現在「意のままに手足を動か」せるようになっているのは、これまで基本コースで数年間、応用コースで十年近く地道な訓練・学習を重ねて来たからこそだということを、お忘れになっているようですね。 赤ちゃんを見ていると判りますが、最初は筋肉のコントロールができなくて、つかんだ食べ物を口まで上手に持ってくることさえ出来ません。 何度も試行錯誤をするうちに次第に「意のままに」制御できるようになっていきますが、おっしゃるように、筋肉の構造も判らないし動きの加減も判らない中での試行錯誤ですから、これはもう相当な学習と言えます。 > 解剖を知らなくても手足が自由に動かせるのは コンピュータを意のままに動かすのとはまた別な方法ですが、もっと難しく複雑な学習をした結果だと思います。 余談ですが、コンピュータにも同じような試行錯誤による自己学習をさせる研究も行われています。
お礼
やはり学習が問題点であることがよく分かりました。勉強してみます。ありがとうございました。
- noranuko
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コンピュータを例に出されているので、それにしたがって回答すると、、 筋肉や血管、神経といったものはコンピュータで言えば論理回路やプログラムに相当します。 コンピュータを使えると言っても、論理回路の中身やプログラムの中身まで精通している人は殆どいません。 つまり、コンピュータの動作の仕組みを知らなくても使うことはできます。 それは「使い方」が分かればいいからです。 ハサミにしても、"どうして切れるのか?"がわからなくても使い方がわかれば使えるのです。 おそらく体の使い方も同じで、どんなふうに使えばいいのかというのをある程度は無意識に、 時には意識的に(=練習)行うことで学習しているから使えるということなのでしょう。
お礼
目的が達成できれば問題はないということなのでしょうか。改めて生命発生以来ずっと続いていることなのかもしれないと思いました。ご教示ありがとうございます。
体や脳を動かすためには相当量の学習が必要です 動物に育てられた少女が普通の人間としての生活が出来ないなんて言うのが良い例です 生まれてからずーっと学習し続けているのです コンピューターも数十年触っていればかなりの操作が出来ますよね
お礼
ご教示ありがとうございます。学習というのが教科書を読まないで中身を知るような感じがするのですが、結果的に内容と同じことを学習したということになればそれでよろしいということでしょうか。まじめに出席している学生が必ずしも良く理解しているとは限らないというような感じでもあります。
- Saturn5
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簡単に言うと「慣れ」です。 生まれたばかりの動物が自由に手足を動かせているでしょうか? 人間以外の動物は生まれてすぐに動けるものが多いのですが、 それであっても1ヶ月くらいは動きがぎこちないものです。 脳の中の思考や命令伝達は細胞間のシナプス間の電気的な 信号の電鉄によるものです。これが、どのような信号を発した ときにどのように筋肉が動くかが記憶されていくのです。 例えば、事故なので大手術をして骨格や筋肉が皮ってしまうことも あります。そのときも、手術後のしばらくは動きにくいですが、 リハビリを重ねると少しずつ記憶が貯まって動けるようになるのです。 ただし、このような記憶は2才くらいまでにされるものなので、 後年になってからのリハビリでは完全に戻ることが少ないのです。
お礼
なれというのはブラックボックスのようなものでしょうか。中の構造がわからなくても試行錯誤で「こうやればそうなる」という過程で慣れてくるというようなことでしょうか。ご教示ありがとうございました。
お礼
ご教示ありがとうございました。大脳は、目的が達成されたかどうかだけを判断しているだけで途中のことはわからなくても大丈夫ということでしょうか。大脳は小脳には命令できないのでしょうか。自分の体験として自転車に乗れるようになってもどうやって乗れるようになったか全くわからないのはやはり不思議に思います。