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分配平衡についての問題です。

各100mlのクロロホルムを用いる3回の抽出で、有機物Aの水溶液300mlからAを96w/v%除去できた。 1.この場合の分配比を求めよ 2.クロロホルムを各250mlずつ用いて2回抽出するとき、Aは何w/v%抽出されるか。 という問題についての質問です。 1では油相に96%移行したから、水相に残っているAは4%残ってると考えたところまで 解説通りだったのですが、 (水相のAのg) / (水・油相のAのg) = 0.04 = 1 / (D * (100/300) + 1)^3 D * (100/300) = 1.924 D = 5.77 という部分の式をどのように考えたらいいのかわかりません。 この式は公式として覚えるしかないのですか? 2では2回抽出後の水相中AのgをW、水・油相のAのgをW’とすると W^2 = W’/ (Kd * (250/300) + 1)^2 (W^2)/W’= (5.8 * (250/300) + 1)^2 (1-0.0296) * 100 = 97.04 と書かれていました。どういうことでしょうか? 詳細な解説してくださるとありがたいです。

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  • c80s3xxx
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回答No.1

分配比とは,結局濃度比である.96w/v%とはいったい何を意味しているのか不明だが,最初の溶液中にあった問題の有機物が96%除去されたものと考えることにする.w/v% というのは単なる % の誤記だとは思うが. 分配比をDとする.このとき,クロロホルム側の濃度Ccと水側の濃度Cw の間には D = Cc/Cw の関係がある. 最初に水に入っていた有機物の濃度をC0 mol/L とする.300mLあったので,ここにあった物質量は 0.300×C0 mol あった. ここにクロロホルム100mLを加えて抽出を行い,最終的に水相濃度がC1になったとする.水相に残った物質量は C1×0.300 mol であり (C0-C1)×0.300 mol がクロロホルム相に移った.このとき,クロロホルム相の濃度は (C0-C1)×(0.300/0.100) mol/L である.そして,このときの水相,クロロホルム相の濃度の間の関係が分配比である.したがって,D = [(C0-C1)×(0.300/0.100)]/C1. これをC1について解けば C1=C0×(0.300/0.100)/[D+(0.300/0.100)]. クロロホルム相を除いて,新たに100mLのクロロホルムを加えて同じことを行ったあとの水相濃度 C2 は C2=C1×(0.300/0.100)/[D+(0.300/0.100)] = C0×{(0.300/0.100)/[D+(0.300/0.100)]}^2 3回目のあとでは C3 = C2×(0.300/0.100)/[D+(0.300/0.100)] = C0×{(0.300/0.100)/[D+(0.300/0.100)]}^3 96%が除けたとするなら,C3=0.04C1 であるはずだから, {(0.300/0.100)/[D+(0.300/0.100)]}^3 = 0.04 この左辺の { } の中の分数は,1/[(0.100/0.300)×D + 1] と変形することもできて,こうすると質問の中の式と同じになる. 結局,有機物の総量と各相の濃度,そしてそれらの関係をきちんと押さえることに尽きる.

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