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FTAとTPP。 FTAとEPAの違い
大学生です。最近よく耳にする言葉ですが、その違いに戸惑っています。 簡潔に言えば、 FTA(自由貿易協定)は「特定の2カ国間(または複数カ国間)で行われる関税撤廃や数量制限などの貿易障壁を取り除く協定」。 TPP(環太平洋経済連携協定)は「APEC加盟国間で行われる貿易における関税撤廃を目指す協定」。 EPA(経済連携協定)は「FTAの協定を結んだ2カ国間が、更に貿易連携を強化する協定」。 という解釈で宜しいのでしょうか。 何となく…理解出来てるつもりですが、モヤモヤをスッキリしたいです。 宜しくお願いします。
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そのとおりです。まだ若いのに良く勉強されていますね。 モヤモヤしているのは、マスコミなどもFTA、EPAに関してしっかり区別して使っていないからでしょう。 ・インドネシアとのEPA締結時に日本とインドネシアでFTAを結んだなど発表していましたが、 看護師等の受け入れがあるので本来はEPAを結んだというべきです。 ・アメリカ、カナダ、メキシコの自由貿易協定にNAFTAがありますが、これは 正式名がNorth American Free Trade Agreementで名称は そのまんまFTAですが実体はEPAです。 こんな感じで実際の使い方がごちゃごちゃなので、 混乱するのは当たり前です。 マスコミでFTAとEPAを区別して議論するときは、 FTA 貿易等の障壁を取り除く事 EPA 他の協定をつけること みたいな使い方をしていますが、今の世の中でFTAだけという事はほとんど考えられず 私の知っている限り全てEPAのはずです。 だから現実的に区別する実益はほとんど無いのではと思います。 それなので、あまり神経質に成らなくて良いのではとも思いますよ。 そういえばマスコミでFTA<EPA<TPPなんていっていましたけど、 あれは正確な表現とは思えません。TPPは場所が限定されているので、 EPA,FTAと若干別な話になります。 TPPは最近力を増すEUの経済ブロックに対抗してという構想なんでしょうね。 将来的にはEUのようになるのは、あまりにも政治思想が違う国が多いので無理だと思いますが・・・ おかげで、強力なEPA同盟であるEUに遅れる事ウン十年して、FTAの話でとまっているのです。 ちなみにマスコミでは新しい用語のようにFTAと言っていますが、 NAFTAの例を見れば分かるとおり実は歴史はかなり古いのです。 日本は国連中心主義で国連を通して経済協定も結ぶという考えでいたので FTAに熱心でなかっただけです。 私は戦後したこの政治判断は正しかったと思いますが、 先進国になってから何もしなかったのは政治家の怠慢だと思いますね。 結局国連では何も決められず、取り残されてしまったというのが実際のところです。
お礼
ありがとうございます、モヤモヤが晴れました! お褒めの言葉を頂いて嬉しいです!大学で日経ビジネスやプレジデントを読み、分からない言葉はこうやってあの手この手で調べるようにしてます。 経済の事を語り合う友人も場所も中々見当たらないのですが(苦笑、社会人になった時にこの経験が活かせればと思って続けてます。 FTAは貿易協定の入り口、とりあえず握手を交わした程度で、EPAが本質ということですね。 こう何でもかんでも区別してしまうのでゴチャゴチャになって全く別物と勘違いしてしまいそうです。 国内政治でゴタゴタしてた時間が勿体無い…