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最適な水を選ぶ方法とメリット・デメリット
- 最適な水を選ぶ方法として、市販のカルキ抜き剤、ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)の使用、水道水の汲み置きの3つが挙げられます。
- 市販のカルキ抜き剤は手軽に入手できますが、ランニングコストがかかる点がデメリットです。一方、ハイポの使用は費用と利便性のバランスが取れており、初心者にも安心です。
- 水道水の汲み置きはランニングコストがかからず、コスト面ではお得ですが、緊急時に対応しにくいというデメリットや、新鮮な水ではない点に注意が必要です。また、雑菌や異物の混入のリスクもあります。
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> (1)市販のカルキ抜き剤を使用 > (2)ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)を使用 この二つは同じモノ。 固体のハイポ(2)を水に溶かし込んで、液体にした物が(1)。 扱いは、(1)の方が(2)よりも溶かす手間が省ける分だけ楽ちん。 ・デメリット 塩素とチオ硫酸ナトリウムが水中で反応すると、塩化ナトリウムと塩酸が出来る。 副産物として硫酸が発生する。 塩化ナトリウム+塩酸+硫酸の有毒性よりも、塩素の有毒性の方が遙かに大きいので、塩素除去剤は価格の安いチオ硫酸ナトリウムが使われている。 > (3)水道水の汲み置き ・デメリット 時間が掛かる。 (温度や気圧により水中の塩素が自然放散する時間に大きな開きがある) 25%程度量の換水ならば、一晩程度の汲み置きでも何とかなります。 ですが、全量換水する場合、塩素量が安全圏まで下がるのに、夏場で24時間、冬場は48時間程度必要。 塩素が完全に抜けるには、その2~3倍以上の時間が必要です。 上記1.2.3のどれがオススメかは、水槽の規模などのの飼育環境と、飼育者の時間的な制約などが関わるので、絞りきれない気がします。 +++++ 新鮮な水(=水道水)は、水道局浄水場から加圧送水される間に、窒素や二酸化炭素、カリウム、鉛、トリハロメタンなど、様々な物質が溶け込みます。 これらの物質は、無加圧(開放状態)になると、急激に安定状態に戻ろうと働きます。 (水道水をコップに入れて明るい窓際に放置すれば、短時間でコップの内側に気泡が発生することからも分かります。) 新鮮な水(=水道水)は、必ずしも水生生物にとって良い水ではありません。 理想は、水道水中に溶け込んだ、様々な物質が安定してから水替えに使用した方が良い。 > 抜栓して置いておくと誇りや雑菌が混入するのではとの不安あり。 ・人間が基準だから「雑菌」という概念が生まれます。 「水清ければ魚棲まず」という諺があります。 水槽内は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌と様々な菌類が調和して生きているライブウォーターです。 菌類は生物です。 無菌状態で魚は生きられません。 魚を飼育すると言うことは、目に見えない菌類を飼育することと同意語です。 菌類の繁殖には餌や温度など、一定の条件が必要です。 綺麗に洗ったボトルに汲み置きした水に、外から入った菌類が入っても。 ボトル内に餌がなければ、菌類は問題になるほど大繁殖することはありません。 ・沸騰し温度が下がったものを使用 これは論外。 水が沸騰すると、水中の溶存酸素は「0」になります。 沸騰冷却水は、エアレーションしないと使えません。 ・1日エアレーションしたものとか 12時間以上エアレーションすれば、水中の塩素は抜気します。 これが、一番、生体に優しい水だと思います。
お礼
いやあ、怒涛の知識です。 参考になりました。 エアレーションの水が1番いいのですね。 でもちょっと贅沢です。(苦笑)