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「耳かき殺人」 の犯人は、プロの裁判官が裁いたら死刑になっていた?
「耳かき殺人」 の犯人は、プロの裁判官が裁いたら死刑になっていた? メディアの報道では、判決を出すまでの裁判員の悩みが相当なものだったと聞いていますが、その一方、被害者遺族の無念の気持ちは結果として 「無視」 あるいは 「黙殺」 されたようです。 そんなものより犯人の人権を重視したようです。 そこで聞きたいのですが、本件をプロの裁判官が裁いたとしても、結果はやはり無期懲役にしかならなかったでしょうか? それとも死刑判決が出ていた可能性が高いと考えられるでしょうか?
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>そんなものより犯人の人権を重視したようです。 犯人の人権を重視したという事は考えにくいですね。 事件の背景や経緯に、報道には出ていない部分があって その部分が判決に影響したのでは?と推測しています。 もちろん永山基準はベースになっているでしょう。 しかし、裁判員制度の目的は従来の判例主義に偏った司法に 一般の市民感情を反映させようという意図がありますから、 3名の裁判官が永山基準ありきで誘導したとは考えにくいです。 死刑回避の表向きの理由として公判中の反省の態度を挙げていましたが、 人を殺したけど今は反省しているから死刑は許してやる・・ではなくて 「被害者の名誉のために報道されていない本当の背景」があって、 情状酌量とまでは言えないまでも、死刑は行き過ぎとの判決を導いたとすれば 死刑回避もなんとなく辻褄が合うのかな、と思っています。 >死刑判決が出ていた可能性が高いと考えられるでしょうか? 昨今の流れからすると死刑判決が出ていてもおかしくないでしょうが、 上記のような、報道に出ていない別の背景があったとするならば プロの裁判官のみであったとしても無期判決だったように思います。 今回も3名のうち1名以上の裁判官が無期を支持しているわけですし。 (プロ裁判官の何名が無期を支持したのかだけでも情報公開すべき) 個人的には死刑相当、いや死刑であるべき事案であると思いますが。
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- kigurumi
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>いわゆる「法定テクニック」というものですね。 >よく考えると、本当なら正義や真実は一つしか無いわけですから、 >検察や弁護側のテクニックで判決が大きく変わるというのは、 >何だか矛盾しているような感じがしますね。 今までの裁判って、判例で決まってきましたよね。 異例の判決って稀で、異例に判決になった理由を裁判管が説明し、その説明を聞いたものが、納得できるものだった。 例えば親子二人で暮らしていた男は母親を殺した。 世間では介護疲れによる無理心中とみたわけですが、裁判が開かれ一体どういう敬意で母親を殺害するに至ったのかわかったので、裁判官は泪をこらえ判決文を読み上げ、罪を重くする役割を持つ検察側もウルウルしながらその判決を聞いたそうです。 私がこの事件を見ると、デート商法みたいなものだと思う。 おもわせぶりなそぶりをして、お金を支払わるという商売。 こういうのって客に金でつながっていると現実を知らせないように、線引きを曖昧にすることで、長く顧客を通わせることができる。 顧客を錯覚させるわけです。 おもわせぶりなそぶりを見せたあげくに危険だと思って、身を守るために出入り禁止処分にしたわけですが、<別れ方>がヘタだった結果、命を失うことになったばかりか、自分の祖母すら巻き込む結果になったと思う。 別れ方が下手な代償として命は不当なものですが、、、、 だからどういう理由であろうと、殺してはいけないということで有罪。 彼女が思わせぶりを商売として金にかえて稼いでいなければ、祖母が巻き込まれて死ぬことも無かったと言えるもの。 と私は思うんですね。 私が裁判員だったら、被害者にも落ち度が十分にあった、がしかしその落ち度の代償に命はあまりも大きすぎるし、風俗で働く孫を指導できなかった祖母がその教育の無さに対して払う代償が命であることも不当である として、やはり終身刑を求めたと思います。 私は死刑制度は反対なんです。 命を奪っていい理由はこの世には無い。 どんな理由があっても他人の命を奪う行為は正義ではない。 だから死刑には反対なんです。 今まで人の命を奪うことが正義であると証明できた人はいません。 従って正義では無いことをする死刑には反対なんです。 人を殺していいという正統な理由が発見できるまでは、死刑制度は廃止すべきだと思っているんです。 慎みが不足して起こったことだと思います。 あまりにも慎みが不足しすぎていたため、命が消えることになった。 殺した方も殺されて方も慎みが不足しすぎていたため、悲劇が起こった。 この失敗を社会がどう学ぶかです。
お礼
何度もお答え頂き、有難うございました。 たしかに今回の事件では、公にされていない、加害者の方の言い分があるような感じがします。 ただ、日本には終身刑が無いために、判決を出す時、無期か死刑かで大きな悩みを持つのではと思います。 無期と言っても一生刑務所で暮らすのではなく、つい最近までは20年くらいで仮釈放されて元の生活に戻れていたわけですから、被害者の方としても納得できるものではなかったと感じます。 その内、日本でも死刑制度が廃止になる時がくると思いますが、おそらく恩赦や仮釈放が無い終身刑の導入とセットになるように思います。 ただ、終身刑の方が死刑より人間的か、倫理的かと考えると、一生高い塀の中から出られない生活が待っているわけですから、本人にしてみれば死刑の方がマシと考える人もいるようにも感じます。 難しい問題ですね。
- hasimoto35
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2人殺しても死刑にならないならば、嫌いな人間を1人だけ殺そうと思う人間が出てくる。 そういう意味で今回の裁判員の判断は悪質だと思いました。 プロが裁いたら勇気を持って死刑を宣告したでしょう。 人を死刑にするのは「勇気」がいるのです。 今回の裁判員には勇気がありませんでした 彼らは死刑にしたら、寝心地が悪くなるという理由だけで 無期懲役にしたのでしょう。だけどそれは本当に正しいことでしょうか? 自分が死刑の宣告をしたくないならば、最初から裁判員にならなければいいのである。 同じく2人殺した光市の事件。あれは少年の犯罪だ。少年ならば更生できる。 しかし中年の男が落ち度もない女性を殺した今回の事件は更生などできるはずもない。 一審の判決など、野球に例えればまだ3回裏が終って1-0である。 勝負は2審以降だ。プロが勇気を持った判決を出してくれることを、我々国民は願ってます!
お礼
有難うございました。 私も二審以降の判断を注目します。 そこではプロの裁判官が担当するわけですが、聞いた話によると、高裁や最高裁では、地裁でのシロウト裁判員の判断を出来るだけ重視するようにとのお達しがあるとか無いとか ・・・ 今回の判決は日本の裁判を大きく変える一歩になるかも知れないなと感じています。
- kigurumi
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いや 日本の判例からいくと、3人殺せば死刑ですが、二人だと無期懲役どまりです。 凶悪な前科もちだった場合は、二人でも死刑判決が出る可能性がありますが、今回の場合前科が無いので、プロでも無期懲役を妥当だとするはずです。 前科が無い者に今までの判例とは違う重い刑を貸すには、それ相当の理由が必要です。 反省の色が無いだけでは無理です。 ただ、プロじゃなくて、裁判員制度にした場合、プロとは違う判決を出すことができます。 アメリカでもそうなのですが、弁護士が陪審員に訴える。 いかに卑劣で残虐かを物語ることで、陪審員の心を動かし、死刑にすることができる。 逆にいうと、微罪でもすっごい重い刑に処すことができる恐ろしい制度です。 冤罪事件でアメリカに拉致され拘束された人が、無実だと訴えたかったのですが、陪審員は9,11でヒステリックになっているので、それを悪用して稼ごうとした卑劣な女という印象を持って彼女を裁こうとするだろうから、裁判になると重い罪になることは明白なので、司法取引をして有罪を認めろと強く勧めたそうです。 今のアメリカの陪審員制度は腐っているから、裁判に出ては駄目 と弁護士が言うくらい、陪審員制度は恐ろしいものらしいです。 という具合に、陪審員の心をどれだけ動かせるかで同じ罪でも違った結果になるのが陪審員制度。 今回は被害者の側に雇われた弁護士が被害者の遺族が死刑を望んでいたとしたら、弁護士がその依頼を実現するべく裁判所で語り裁判員の心を動かすに足りる弁論をしきれなかったということだと思います。 プロが裁いても同じだったわけですから、まだ日本の裁判員制度は危険、という領域じゃないですね。 http://www.j-cast.com/tv/2010/11/02079751.html
お礼
有難うございました。 > 今回は被害者の側に雇われた弁護士が被害者の遺族が死刑を望んでいたとしたら、弁護士がその依頼を実現するべく裁判所で語り裁判員の心を動かすに足りる弁論をしきれなかったということだと思います。 いわゆる「法定テクニック」というものですね。よく考えると、本当なら正義や真実は一つしか無いわけですから、検察や弁護側のテクニックで判決が大きく変わるというのは、何だか矛盾しているような感じがしますね。 同じ犯罪をしても、金持ちは大金をつぎ込んで優秀な弁護士を雇って軽い判決、貧乏人は国選弁護士しかいないので結局は思い判決 ・・・ こんな事も現実にはあるのでしょうね。 その上にシロウトの裁判員が判断するのですから、正義とか真実からは全然違う方向に行くように感じました。
- lilact
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>犯人の人権を重視したようです。 元判事で新潟大法科大学院の西野喜一教授も似たようなことを言っています。 「死刑にしたくないので、被害者側の事情に比べ、被告側の事情をことさら大きく取り上げているように感じる。・・・裁判官裁判なら、死刑の可能性が高かったと思う。」 「死刑回避の理由が無理やりこじつけている印象を受ける」と言う人もいます。 なお、裁判員の重圧が大きすぎることから死刑を回避した可能性を指摘する専門家は他にもいますね。 したがって、やはり微妙なところですね。
お礼
有難うございました。 なるほど、死刑の判決を出すのがイヤで無期懲役にしたとも考えられるわけですね。 もしそうだとすれば、裁判員になるのを何かの理由をつけて最初から拒否すべきだったと思いますね。 その覚悟が無ければダメだと思います。 ただ素人が死刑の判決を出すのは誰がやっても躊躇するわけで、そもそも裁判員制度が適切だったのかどうか考え直す必要があるかも知れませんね。
- usikun
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無期懲役の可能性が高いと私も思います。 本件は痴情のもつれから衝動的に殺人、関係の無い祖母の殺人。 同様の事件の判例に倣うと私も下の方同様に思います。 利己的な殺人であることを否定はしませんが他の事件とのバランス で判断すると、極端なものではないように思えます。 先日、女子大生(上野のキャバクラ勤務)が殺されました。 この事件にどのような求刑がなされるかは解りませんが 関係の無い祖母まで手を掛けた以外の差を両事件に僕は 見つけることができません。 ホステスの殺人事件の判例等を詳細に調べると結論が出そうです。
お礼
有難うございました。 事件の内容をよく見ると、これは江戸時代からあるような古典的な犯罪のような感じがしました。 多分、他の客と同じようなオベンチャラをしただけなのに、客の方が真剣に受け取った事が原因の事件という事ですね。 でも被害者の尊厳を考えると、とても一般に公開できる内用ではない、従って無期懲役が軽い判決というイメージを持たれてしまったのかも知れないなと感じました。
- kumap2010
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どこの裁判官が裁いても普通は無期懲役ですよ。 判例から見たら無期懲役が妥当ですが、 今回は裁判員裁判だったから「死刑になる可能性がある」と言われてただけ。 光市母子殺害事件はまったく理由も無く強盗強姦して殺害したもの。 耳かき殺人は常連客として店員に好意を抱き、来店拒否されたことから逆上して殺害したもの。 金目的でも性欲解消目的でもない。 これだけ見ても残虐さが全然違います。 判例から言うと死刑になるような殺人事件というのは、 金銭目的や性欲を満たすような目的、または無差別で実行した場合だけ。 顔見知りに好意を抱いて逆上したケースで死刑になったことは無いです。
お礼
有難うございました。 たしかに光市母子殺人事件と比べると、残虐性には違いがあるように感じますね。 光の事件では、畜生以下のやり口としか表現が出来ません。 それを考えると、耳かきでは、やはり無期懲役が無難な判決という事になるわけですね。
- lilact
- ベストアンサー率27% (373/1361)
元裁判官の矢代英輝さんの意見。 光市母子殺害事件では犯行時未成年だった犯人が最高裁で死刑判決が出ている。 裁判官はこれが頭にあるので死刑判決になったと考える。 死刑判決にならなかったのは、裁判員が裁判に参加していたからだと考える。 名前は忘れましたが、他の元裁判官の意見。 死刑判決が出てもおかしくない事件だ。 元裁判官でも上記のように考える人がいるので微妙なところだと思います。 つまり検察が控訴したら死刑判決が出る可能性もないわけではないということです。
お礼
有難うございました。 今回の判決に遺族側は激怒していると報道されていますが、もし控訴になった場合、高裁や最高裁ではプロの裁判官が裁くわけですので、もしかすると死刑判決が出る可能性もあるのですね。 今後に注目してみたいと思います。
- juyjuy
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裁判官だけの裁判の時代だったら、求刑が無期懲役か20年位になっていたと思います。 その分、検察側は被害者側に立ったと言うことは言えそうです。 今回は裁判員がどう思ったかはわかりませんが、被害者の職業がこういったストーカー的な被害に遇い易いものであった事がどれくらい考慮に入れられたか、被害者側がそれをどう認識していたかは是非聞きたいところです。テレビなんかでは報道がありません。 「まともな」風俗だったら女の子にちょっかいを出せば恐いお兄さんが出てくるのは当たり前で、こうした「予防策」が取られています。 まともな「耳かき」店はこれからこうしたストーカー的犯罪防止のために(恐いお兄さん)ではなく、合法的な防止策(客との対応の仕方、警察などへの連絡方法、出来れば警備保障)などをやる必要があります。 殺人までに至らなくても同様の犯罪は「耳かき店」についてはもっとあると思います。
お礼
有難うございました。 たしかに被害者の女性の職業が、どの程度この犯罪の原因になったと考えられるか、聞きたいところですね。 それを考えると、プロの裁判官なら最初から死刑の求刑自体が無かったかも知れないわけですね。
- kusirosi
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裁判官は、前例(基準)を遵守すること多いので プロ裁判官だけなら、 まず、死刑は出てなかったでしょう ※死刑適用基準刑罰として死刑を選択する際には、以前は1983年に最高裁が永山判決で示した9つの要件を考慮して決められていたが、1999年末、最高裁の2件の判決と3件の決定によって、5つの要件(1.殺人の前科、2.殺人の計画性、3.犯罪への主導性、4.動機への情状、5.犯行後の反省)が追加されたため、現在はそれらを含めて考慮されている。永山判決の9要件と追加された5要件を整理すると下記の12要件になる。 1 犯罪の性質 2 殺人の計画性 3 犯罪への主導性 4 犯行の動機、及び動機への情状 5 犯行態様、特に殺害方法の執拗性、残虐性 6 結果の重大性、特に殺害された被害者数 7 遺族の被害感情 8 社会的影響 9 犯人の年齢 10 殺人の前科 11 犯行後の情状 12 犯行後の反省 ※12の犯行後の反省について最高裁は、過度に評価をしないよう釘を刺している。 現在の死刑適用基準の要件は、永山判決の要件(永山基準)とは違い、上記の12要件になっているのが実情である。裁判では、上記の要件も考慮し、刑罰に死刑が止むを得ない場合にのみ選択されているので、実際に死刑判決が下りる事例は極僅かである。 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/death_penalty/ おかげで、一人殺しただけでは死刑にならんというデタラメな都市伝説できてしまいましたが・・・・
お礼
有難うございました。 やっぱり、プロの裁判官でも死刑にはなっていないと考えられるわけですね。 死刑制度の問題が出るたびに、永山事件での最高裁の指針が説明されるのですが、犯人の年齢や殺人の前科など、考えてみれば、被害者にとってみれば何の関係も無い要因で判決が左右されていると思います。 被害に遭う方とすれば、犯人が若かろうが殺人の前科が無かろうが、殺される事には変わり無いわけですから。 永山判決を見直す事って、可能性は無いのでしょうか。
お礼
有難うございました。 なるほど、メディアの報道だけでこの判決を評価するのは間違っていそうですね。 おっしゃるように「加害者が反省している事」をメディアでは取り上げていますが、逮捕されてあのような状況になれば、生まれつきの人殺し以外、誰でも怖くなっておとなしくなるはずです。 それをもって、情状酌量にするのはどうも ・・・ と感じられて仕方ありません。 女性の職業を考えると、「被害者の名誉のために報道されていない事実」 ・・・ これも結構多そうな感じがしてきました。 やっぱり無期懲役というのが妥当なセンになるのでしょうね。