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可動堰の役目は?
可動堰の役目は? 1級河川の河口から10km位の所に住んでいます。 可動堰があって1週間位の間隔で上たり下たりしています。 堰の目的は水を溜めて有効に使うことだと思いますが、堰を下げるのは何のためですか?
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信濃川の大河津分水路分派点には、信濃川側に大河津洗堰、分水路側に大河津可動堰が設置されています。分水路分派点は、河口まで10kmと50kmの分かれるところにあるようです。 新潟平野を出水や洪水から守るために、流れをコントロールするのが目的のようです。 通常時は本川側の洗堰を開き、下流域の用水として毎秒270立方メートルまで流し、それ以上は可動堰から分水路に放流する。分流点より本川下流側が洪水の時には洗堰を閉じ、全水量を分水路から直接日本海に放流する。一方渇水時には可動堰を閉じ、全水量を洗堰から本川へ流す。 江戸川の河口近くにある行徳可動堰(ぎょうとくかどうぜき)は、利水と治水の2つの目的があるそうです。 1. 海水の溯上を防止し上流での塩害の発生を防ぐ 2. 江戸川水閘門と連動して渇水時でも水位を保ち取水できるようにし、東京都と千葉県の農工業用水や約760万人分の上水道水源を確保する 3.洪水時にゲートを開放し、江戸川放水路に大量の水を流して周辺での河川氾濫を防止している。 可動堰の設置場所によって、堤をどう使うのか、どんな時に動かすのかは、少し違うようです。基本的には、自然の大きな変動に応じて水資源確保と防災のバランスをとっているのだと思います。
お礼
回答有難うございます。 >海水の溯上を防止し上流での塩害の発生を防ぐ 私の所は河口とはかなり高低差があるので、高塩の心配はないと思いますが