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「子供を守ろう!」と官民一体の防犯活動が盛んですが、大学の先生が調べた
「子供を守ろう!」と官民一体の防犯活動が盛んですが、大学の先生が調べたら、活動の成果か、子供を狙った犯罪は逆にピーク時より減少しており、捕まった人間も無関係の人間よりも、学校・塾・お稽古先の教師や近親者など子供の顔見知りによる犯行が統計上多いそうです。実際よりも、マスコミ・警察・学校が「治安の悪さ」を煽っている面があるのでしょうか?ご回答よろしくお願い致します。
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その通りです。 これは、非常にわかりやすい例なのですが、警察白書によると2009年の殺人事件というのは、戦後最少記録の1097件です。 この数字というのは、殺人未遂、予備を含めての数字で、殺人事件で死亡した人の数は500名あまりしかいません。人口1億人の国で、殺人で死亡する人が500人。 凶悪犯罪と呼ばれる殺人、強盗、強姦、放火の合計は約8000件です。一方、アメリカでは近年、凶悪犯罪の減少が起こっているのですが、この件数は130万件でした。統計の処理方法が異なっている部分はあるのですが、それでも、日本はアメリカの100分の1以下しか凶悪犯罪が起こっていない、という計算になります。 実のところ、活動の成果など関係無く、犯罪そのものが減少しています。 例えば、殺人事件ですが、よく「昔は、ご近所同士の関係が厚くて、犯罪がなかった」という人がいるのですが、1960年の、未成年者による殺人事件は400件以上にも上ります。2006年が73件ですから、どれだけ犯罪の数が違ったのかは一目瞭然です。 ちなみに、殺人の検挙率は95%を下回ったことはありません。 犯罪の多くが、その顔見知り、というのも統計から明らかです。 例えば、殺人事件ですが、現在、40%台後半は家族間で起こったものになります。つまり2件に1件弱が、家族間で起こっているわけです。そこに、ご近所、友人、教師、同僚などを加えれば、殆どは顔見知りになります。 児童に対する強姦などでも、最も多い犯人は「家族」です。 これはある意味、当然の話で、家族というのは最も訴えづらい関係であり、また、密室状態にあるわけです。そういう状況では、その中の雰囲気、ルールが法律よりも優先され、犯罪に繋がる可能性が高いわけです。 龍谷大学の浜井浩一教授の調査というのは、非常に面白いと思います。 まず、「治安悪化」についてのアンケート調査です。 これについて、「治安が悪化していると思うか」という質問に対して、多くの人が「している」と答えました。 一方で、「自分自身、家族、友人などが犯罪にあったことはあるか」という質問に対して「ある」と答えた人は、殆どいませんでした。そして、そういう人が治安悪化を感じる原因は、というと、「メディア報道」と答えているのです。 つまり、自分の身近で犯罪にあったりしていないけど、メディア報道で日本の、自分の関係無いところで急速に犯罪が増えている、と感じている人が多い、というわけです。まさしく、実態とは逆の、体感治安だけが悪化している、ということがわかる調査と言えます。 これは、わざわざ言うまでもないことなのですが、警察というのは、「お役所」である、ということです。 よくどこぞの役所が、予算を使い切らないと減らされてしまうから無理矢理な工事などをしている、というようなことが言われます。 警察も同じで、お役所である以上、予算などを獲得することには必死なのです。 そのため、上に書いた警察白書などでも「殺人などは減っているが、○○犯罪は増えている」みたいな形で、必ず、犯罪が増えているんだ、という主張を付け加えています。そうしないと、予算を減らされてしまうからです。 そして、そういう発表を受け、さらに売り上げを伸ばすために、マスコミはセンセーショナルに報道を行います。 結果、体感治安だけが勝手に悪化しているように感じられる、というわけです。
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- nama777
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おおむねその理解で正しいと思います。 よく言われるのは、人が犬を噛むとニュースになるという譬えです。逆に犬が人を噛んでもニュースに乗ることはなく、サラッと流されて終わりです。 一概に、秋葉原でも池田小の件でも、マスコミが 「大事件」 として大々的に取り上げた殺傷事件は、実際には人が犬を噛んだに近い、極めて稀にしか起こらない事件であったことが多いです。 #2さんの言われる、日本全国の殺人事件による死亡者が年間わずか500人というのも、なるほどそんなものだろうなと思います。人が犬を噛むからニュースになるのであって、逆にあちこちで日常的に発生してたら、マスコミは歯牙にもかけないはずです。 基本的に、マスコミは視聴率重視の商業主義なので、マスコミが大々的に取り上げるのは、「滅多に起こらない、珍しい事件」 であることが多いです。世間の全体像を把握するには、新聞やニュースを鵜呑みにせず、よく取捨選択する必要があるでしょう。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。確かに新聞やニュースをすべて鵜呑みにするのは危険ですよね。「殺人」「子供を狙ったわいせつ事件」などの報道を繰り返し見ていると、一種のサブリミナル効果で、「体感治安」だけが増幅している感があります。用心に越した事は無いですが、「あいつ、見た事無いな?!不審者じゃないのか?!」「お母さんー!知らないおじさんがうろうろしてて怖い!」「あの女の人、態度が不自然だよ!警察に通報しよう!」などと、老若男女「一億総監視社会」は、何だか危険な感じがします。どうもありがとうございました。
- chirony
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こんにちは。 確かに、子供が被害に遭う事件は増えているような印象を受けますね。 特にわいせつ絡みの犯罪は聞かない日がないほどです。あと近親者による虐待も。 危機意識の薄い親御さんも多いようですから、煽るのには啓発の意味も 含まれているのではないでしょうか。 顔見知りの犯行が多いのは今に始まったことではなく、これまでは尊属支配とか 身内の恥だとかそういう理由で発覚してこなかっただけだと思いますよ。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。「子供が被害に遭う事件」は増えている様な印象は確かにありますが、「戦前の少年犯罪」と言う本を読んだり、色々調べた所、結構戦前戦後も少女を狙った強姦・殺人・誘拐事件はよく起こっていた様です。有名な所では、1946年9月旧住友財閥家令嬢(当時12歳)が、ロリコン男に誘拐され連れ回された事件もありました。この事件は戦後初の公開捜査事件で、幸い令嬢は無事に保護され、犯人も逮捕され、この令嬢は後に大学教授夫人になっています。犯人はこの事件前にも松平男爵家令嬢(当時12歳)、日本帝国工業専務令嬢(旧住友財閥家令嬢の学友)を誘拐し、連れ回して逮捕されていました。私の60歳になる母も、小学校低学年の時、見知らぬ若い男に誘拐されそうになり、手を振り切って逃げたそうです。「身内の恥」と言う理由で隠蔽うやむやにされてる事件は多そうですね。「危機意識の薄い親御さん」を煽るのは結構ですが、「冤罪」「誤認逮捕」だけは産まないで欲しいです。どうもありがとうございました。
- ttt1214
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治安の悪化というよりも犯罪の凶暴化だと思います。 二つ目は、マスコミやメディアなど情報が早く伝達できる事が可能になり、地方の事件まで報道できるようになった事が、犯罪が多くなっているように感じ取れる事です。 三つ目は、外国人犯罪組織の増加と不景気による、高齢者犯罪の増加です。 介護殺人が増えているように、年金で暮らせない高齢者の方々の軽微な犯罪、万引きや窃盗などが増えています。 また、今後増える犯罪は、タバコ欲しさのコンビニ強盗や個人商店でタバコを扱っているお店に強盗に入る、もうすでに何件か起きています。 治安よりも、不景気で仕事がなく、食べる事ができなかったり、介護などの精神的な圧迫から逃れようとする犯罪は、今後、さらに増大して行くと思います。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。確かに外国人と高齢者による犯罪は増えてる感じしますね。今の日本は超高齢化社会だし、外国人の流入も多いですからね。どうもありがとうございました。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。「2009年の殺人事件=戦後最少記録の1097件」「人口1億人の国で、殺人で死亡する人が500人。」「日本はアメリカの100分の1以下しか凶悪犯罪が起こっていない」「活動の成果など関係無く、犯罪そのものが減少」「昔は、ご近所同士の関係が厚くて、犯罪がなかった」「1960年の、未成年者による殺人事件は400件以上」「2006年が73件」「40%台後半は家族間で起こったもの」「ご近所、友人、教師、同僚などを加えれば、殆どは顔見知り」「児童に対する強姦などでも、最も多い犯人は「家族」」「家族というのは最も訴えづらい関係であり、また、密室状態にあるわけです。そういう状況では、その中の雰囲気、ルールが法律よりも優先され、犯罪に繋がる可能性が高い」「龍谷大学の浜井浩一教授の調査」「「治安悪化」についてのアンケート調査」「「治安が悪化していると思うか」という質問に対して、多くの人が「している」」「「自分自身、家族、友人などが犯罪にあったことはあるか」という質問に対して「ある」と答えた人は、殆どいませんでした。」「体感治安だけが悪化」「警察も同じで、お役所である以上、予算などを獲得することには必死」「警察白書などでも「殺人などは減っているが、○○犯罪は増えている」みたいな形で、必ず、犯罪が増えているんだ、という主張を付け加えて」「売り上げを伸ばすために、マスコミはセンセーショナルに報道」「体感治安だけが勝手に悪化」詳しいご回答どうもありがたいです。「見知らぬ人間は疑え!」と言う風潮は、足利事件の様な冤罪を産む可能性があり、非常に危険な感じがします。何処かの町角では、「怪しい人間見たら、写真で撮ろう!」と防犯ポスターで呼びかけていました。本当に怪しい人物、不審者はともかく、かっての「魔女狩り」の様に、悪意の人物が、気に入らない人間を陥れたりする危険性もあります。知的障害者や痴呆の老人、言語に障害ある人間や日本語を余り話せない片言の外国人、仕事・買物などで、ただ道順や建物を聞いただけの人間、地域を移動しながら配布するポスティング作業者やセールスマンなどが、不審者と勘違いされる可能性もあります。そこに何としても手柄を立てたい警官や検事の強引な捜査や、思い込みの激しい住民の悪意の証言が加わったとしたら・・・。何だか背筋が寒くなります。ご回答どうもありがとうございました。