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日本航空再建問題の原因、解決策について

日本航空再建問題の原因、解決策について 日本航空が再建しようとしている最も大きな原因はなんですか? そしてその原因を解決するために行っていた、行われていることはなんですか? 詳しく聞かせてください お願いします

みんなの回答

  • aburakuni
  • ベストアンサー率30% (470/1562)
回答No.2

JALについて多少知識がある者です。 再建にとってネックになっている事をお尋ねなら、「収益を上げる構造になっていない」と言う事ですね。 通常の民事再生では、負っている義務(負債等)が過重なので、それを継続する共益債権と整理する再生債務に分けます。 例えば「再建」に必要な事務所の家賃などは、支払いを止めれば追い出されてしまうので、共益債権として保護する事で継続して貰う訳です。 一方それまでの仕入れ商品代金等は、その後は現金払いで購入するので、それ以前の分は再生債権として減額出来ます。 JALの場合複雑なのは、その手続を極端に行なえば会社自体は生き残れるのですが、JAL救済の目的である「ある程度の航空事業規模」が確保出来ない事にあります。 JALの航空事業は99ヶ所の空港運営に結びついていますし、各国との主要空港への乗り入れは原則1 対1なので、国としてはその権利をみだりに放棄したくないとの都合もあります。 この問題は旧国鉄の事例と似ていますが、外国との関係がある、国の財政が悪化しているので国鉄の時の様に棚上げする事が出来ない、JALの従業員問題は当時の国鉄の従業員問題ほど国民の同情を引かない等の違いがあります。 収益構造が取れていない原因の簡単な具体例を2つほど挙げれば、 +日米貿易交渉の過程で、燃費が悪く今では厄介もののジャンボジェット機を必要以上に買わされ、殆どフライトの無い同機が空港で死蔵されている。一気に売却する事は、米国の手前し難い。 +羽田に第二ターミナルが出来た時に、ANA等が移転していった後の殆どがJALのカウンターとして借り換えられた。JAL出発便が倍になった訳でもないのに、倍の場所借り代を払う事は経済原則に反しているが、立場上そうせざるを得なかった。 以上の様な一つ一つの不合理性が積み重なって、現在の不採算性が出来上がっているので、航空行政全体に鉈を振るわないと、JAL単体での再建は難しいでしょう。

  • tac48
  • ベストアンサー率36% (339/932)
回答No.1

元専門家っす。もう、かれこれ再生事案の仕事から離れて長いっす。 通常、更生手続きの過程で、再建のシナリオが組まれるっす。経営の 素人である弁護士がやっても、これだけ身軽にしたんだから大丈夫 でしょう・・・そういうシナリオにそって再建されるっす。 日本航空の場合はそのまさに逆っす。質問者さんの質問の回答がない んです。通常、国がその再生に噛む場合、公共性(JALなら路線?)、 雇用の確保、金融の安定化など、再建に値する、つまり守るべき指針 があって、その上で身軽にしてあげて再生するのが世界共通の シナリオっす。ところが、路線はバタバタ廃止、雇用も大幅減、 負債も大幅カットと言いながら、守るべき優先シナリオが明確でない から、どれも中途半端で身軽になれないっす。その代わり、経営者だけ は、弁護士じゃあなくって、名経営者と評判の高い人がなったっす。 庶民が同情するのも変っすが、稲盛氏がかわいそすぎる環境っす。

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