こんにちは。 とても良い質問です。
Jリーグが発足以来、23年日本サッカーは確実に進歩発展して来ました。 勝負事には勝つこともあれば負けることも。 大切なのは今回のベスト8で終ったことを次に銅つなげて行くかです。
(1) 敗因ははっきりしています。
各強豪国(オーストラリア、韓国、イラク、UAE)の中心メンバーは2009,2011年のユースワールドカップで活躍した選手たちでした。 日本は四大会連続してユースのワールドカップに出ていない。 育成に失敗した結果が今回の敗退に繋がっています。
(2) 再建策はふたつあります。 その一は指導者の育成、 もう一つは若手の育成です。
● 再建案その1
そろそろ外国人監督に頼ることを辞めるべき。 もし外国人監督を起用するとしてもJリーグで指揮を執った名将~選ぶべき。 ストイコビッチ、ベンゲル、ブッフバルト、リトバルスキー、ネルシニョ、ゴトビさんなどなど。 日本人の特徴を良くわかっている優れた指導者はたくさんいます。 日本人にも優れた指導者はたくさんいます。 若手の中にも、、。 彼らを先ず育成世代の監督に就任させ、実績を残せば上の世代に上げて行く。
韓国の洪明甫(ハンミョンボ)さんが2009年のワールドユース、2012年のロンドン五輪で実績を残して昨年ワールドカップの監督を経験されました。 残念ながら韓国は予選リーグで敗退しましたが、彼は四十代の若さで貴重な経験をされました。 井原、中山雅史、沢登、秋田、福田正博と言った若い指導者と同年代です。
● 再建案その2
もう一つの若手育成、これが大問題なのです。 各クラブが自分の都合を最優先させ、若手を代表チームに送り出さないのです。 そのため、折角海外遠征をしてもメンバーが固定しない。 これが災いして、アジアユースでも連携が不十分で、経験豊富な強豪国に負けてしまうのです。 この年代で世界大会を逃すと大きな損失となるのです。 現在、日本は四大会連続してユースのワールドカップを逃し続けているのです。
改善案としてU-18,19の選抜チームを編成して、J3でプレーさせるのです。 この世代は試合数をこなせば巧くなって行く年令です。 アジアユースを勝ち抜くために普段から同じメンバーでJリーグの試合に出続けるのです。 負けたって問題ではありません。 プレーし続けることが大切なのです。 この年代の日本選手のテクニックや戦術理解はアジアでは折り紙つきです。 後は試合経験だけです。
アジアユースさえ勝ち抜けられれば、これに年末の高校サッカー選手権で頭角を現した選手が合流し、強力なチームとなります。 各クラブから選ばれる選手はどちらかと言えばテクニック優先でフィジカルに問題アリの傾向があります。 高校サッカーではフィジカルに強い選手が長いトーナメントを勝ち抜いて頭角を現して来るのです。
さらに20才以下の大会ですから、大学生の中からも選手が選べます。 ですからユースのワールドカップに出られれば日本の数多くのチームから優れた選手が集められるのです。 アジアユースで勝って、次の世界大会に出るのとそうでないのと違いがとても大きいのです。
お礼
素晴らしい回答をいただきありがとうございました。 >そろそろ外国人監督に頼ることを辞めるべき には同感です。 この際少なくとも監督は代えるのがベターでしょう。 再建は8年かけてでもするべきのように思われます。 質問が3点ありますので、さらに回答頂ければ幸いです。 >日本は四大会連続してユースのワールドカップに出ていない にしても現在の日本代表はW杯出場メンバーが主力です。 ここのところを更に解説していただきたいと思います。 (W杯経験>ユースW杯経験、ではありませんか) >各クラブが自分の都合を最優先させ、若手を代表チームに >送り出さない のは本当ですか。 皆、選ばれるのを待っているように見えますが(選り取り みどりではないのか)。 あっ、これは代表の話か。以上はUチームの話なのでしょうか。 >U-18,19の選抜チームを編成して、J3でプレーさせる ことは可能なのでしょうか。 協会、Jリーグ側は考えているのでしょうか。 >彼らを先ず育成世代の監督に就任させ、実績を残せば よい、のには同感です。