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なぜ日本航空が公的支援を受けるまで凋落したのか

最近日本航空の再建策についてマスコミをにぎわしていますが、日本航空について疑問があります。 1.なぜ、かつては優良な国際線や国内線を抱えていた日本航空が、1兆円もの負債を抱えるまでになってしまったのか? 2.一民間企業の再建策に、なぜ政府が公的支援をしたり、新法を検討したりそんなに躍起になっているのか?民事再生法を適用すればよいのだと思うし、その後、支援スポンサーをつけて優良な事業だけを継続すればよいのではないかと思うのですが。 お答えをお願いします。

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  • mollyfx
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回答No.8

1. 日航の経営危機の原因ですか。 親方日の丸時代から続く高人件費、高コスト構造については既に書かれておりますし、割愛させてくださいませ。 日航特有の事情としては、これまでの国の航空行政の迷走が大きく作用していると考えています。 有り体にいえば、主に70~80年代、航空需要の成長率を過大に見積もり、ムダに巨大で稼働率の低い赤字空港が全国に作られた。これが日航が国内に不採算路線を多数持つことになった原因そのものです。 また日航と国交省や各自治体との間で利益相反が存在している点も見逃せません。たとえば関西ですと、国内線は関空、神戸から撤退して伊丹に集約させるほうが日航の経営判断としては妥当です。しかし大阪府の政治や財政事情ゆえに橋下知事は伊丹空港の廃止にすら言及していたりも。国や自治体による不採算空港への対応が日航の経営にダイレクトに影響。これは2にも関連しますね。 また日本の地方間航空では元々、ボーイング767や777みたいな大型旅客機では巨大すぎます。往年のYS11程度の機体のほうがよほど規模的に適していますし、そのため現在三菱にて座席数100席程度の中型旅客機が開発されています。需要の過大予測からここ40年、このクラスの旅客機が開発されなかったという点もあまりにもったいない話です。 2. もし仮に民事再生法が適用され外資なりなんなりに買い叩かれた場合、経営再建のために不採算路線の徹底的な撤退は不可避。こうなると地方の赤字空港の存続問題にまで発展。この可能性を排除することが国交省および各自治体の行動原理となっていると判断しています。 現状の官主導路線での日航の再建を考える場合、日本の航空行政まで含め、施設、機材、人員の全てを航空需要相応にダウンサイジング。そしてダウンサイジングするにも更なる投資は必要になります。 最終的にはムダに巨大な航空インフラをつくるのに巨額の公共投資を行い、それを適正規模に縮小するためにさらなる巨額の公的支援、公共投資が必要となる。そういう二度払いを私は予測しています。

marsha110
質問者

お礼

まったくその通りだと思います。 成田空港建設の反対運動。予想以上の巨額費用のかかった関西国際空港。過剰な地方空港の建設。仁川空港、チャンギ国際空港などにまったく歯が立たない、ハブ機能のない成田空港。 旧運輸省・国土交通省の航空行政は、はっきりいって、駄目ですね。

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その他の回答 (7)

  • mat983
  • ベストアンサー率39% (10264/25669)
回答No.7

http://plaza.rakuten.co.jp/392766/diary/200909250000/ http://www.bekkoame.ne.jp/~jcau/5roso_15.htm 上のサイトに闇社会との関わりの情報がありますが、ナショナルフラッグらしからぬダーティさと放漫経営をしています。 さらに企業年金です。高卒で60歳定年で年580万円の額です。 これではあのGMを彷彿させるほどひどいです。 ただ、日本航空の可哀想な点は、採算割れの地方空港にも政治家の圧力で路線便を飛ばさざるを得ないことです。 政治が健全経営を邪魔した点もあります。 なお、なぜ日本政府が救うかは下記サイトが分かりやすいです。 日本政策投資銀行の金融危機対応融資を使い、六月末に一千億円、さらに十二月にも一千億円を融資し、もし損失が発生した場合には、政府がその八〇%を保証・・・」 つまり、倒産したら1600億円もの税金が無駄になります。 また、1兆円を超す借金はメガバンクから調達しており、銀行も痛み、 自己資本比率を下げ、経営が危なくなれば、こちらは政府が救わなければなりません。 つまり、潰すに潰せない事を自民党政権はやっていたのです。http://www.shinchosha.co.jp/foresight/20th/2009/07/41.html

marsha110
質問者

お礼

仮に、日航が破綻した場合、日本政策投資銀行の金融危機対応融資や銀行から多額の融資を受けているから、政府や銀行の損失となる。 それゆえ潰すにつぶせないことなのでしょうか? 現在の日航の状態であれば、公的資金を投入してもかえって無駄であり、追加で再投入ってこともありうると思います。

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  • buck
  • ベストアンサー率14% (97/678)
回答No.6

まず、日本航空に同情すべき点はあります。 政治的な圧力で不採算路線を押し付けられたは事実です。 旧国鉄が採算に合わない政治路線を抱えていたのと同様です。 同情すべき点はあるのですが、根本的な原因は完全民営化しても親方日の丸意識が抜けていなかったからだと思います。 他の質問でも回答したのですが、友人は日本航空の営業の態度のでかさに立腹していました。 完全民営化後の話です。 全日空の営業は、他業種の営業と同様、腰の低い対応だったそうです。 それと、No.4の方の回答にある白人の乗客のほうがサービスが良かったというのは、私も経験しています。 ある時期、海外出張に何度も行きましたが、白人の乗客との差別があるので、可能な限り日航を利用するのは止めました。 なにかの雑誌、たしかアエラだったと思うのですが、当時の日本航空の社長が、白人乗客優遇の指摘に対し、そのようなことをするなと言っていると回答していました。 これは語るに落ちたということでしょう。 やっていなければそのような指示をする必要がありません。 この雑誌、別の記事が必要だったので保存してあります。後で確認してみます。 女性の乗客はあまり差別を感じることは無かったようすが、少なくとも過去のは白人客への対応と日本人の男の客への対応は異なっていました。 営業もサービスも社会の変化に追いついていなかったのでしょう。

marsha110
質問者

お礼

航空会社というものは、公共交通機関を扱っていることからどうしても地元の声=行政・政治に翻弄されやすくなります。 こういう点から不採算路線を抱えることになったのでしょう。また、行政や政治の影響を受けやすいからこそ、親方日の丸の体質が出来上がったのでしょう。

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  • tepitepi
  • ベストアンサー率29% (121/408)
回答No.5

イメージとして、JALはトラブルが多い。なにか起きたときが怖い。 乗務員の年齢層が全体的に高年齢化。 ANAは若い女性が多いが、JALは年寄りです。 世の中のイメージはそんなものですが、実際はJALのあまりの不人気さにより、特典航空券による席は取り易く、必要マイル数も少ないです。また、お金を出しても格安です。Jクラスなどわずか1000円で乗れます。安く快適だと思いますが、それが直接赤字に結びつくのでしょう。 みなさん仰られているように、JALは平均給与900万円です。ANAは400万円。 倍以上の開きがあるのは、年齢の違いからも明らかなのでしょう。 収入が多ければ、貰う年金も多い。

marsha110
質問者

お礼

日航の凋落は、高人件費やサービスの悪さだけでなく、価格競争でも敗れたことになるということなのでしょうか? そうなると、世界の航空会社は、低価格の新規参入組が数多く存在することから日本の航空会社も安閑としていられないですね。

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  • akik
  • ベストアンサー率33% (93/277)
回答No.4

主な理由。 高い人件費。 他社と比較したサービスの悪さ。 ファーストクラス、ビジネスクラスのキャビンアテンダントの 笑顔がとても怖い。8時間のフライト中、怖かった経験が 何度かあり、以来、日本航空を使わないようになった。 そんな経験をされた方々は多いと思います。 また、 昔、部下(白人)と一緒に乗ったことがあるのですが、 部下への方がサービスが良かったことがあります。 部下が非常に困っていた。 彼らは競争社会でのサービス業であることを忘れてしまった。

marsha110
質問者

お礼

企業が凋落していく原因は、高人件費とサービスの悪さに限ります。やはりこの点なんですね。 日本の航空会社が人種差別的なサービスをしているとは驚きでした。 欧米優位の思想から抜け出ていないのですね。

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  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.3

発着数に比例します。 ↓ これの説明がなかった。 短距離をチマチマ飛んでいる方が、発着数が増える、増やさざるを得ないということです。

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  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.2

1 優良な国際線や国内線を持っていたからJALはANAに負けた。 パンナムが衰退したときから、JALの潜在的な危機は言われていました。 航空会社の競争力の差が出る分野が、いい路線を握っているかどうかから、飛行場でのオペレーションを如何に上手くやるかに変わったのです。 これは、飛行機の便数が格段に増えたためです。 飛行場でのオペレーションを上手くできるかは、発着数に比例します。 パンナムは長距離の国際線メインだったために国内をメインにしていたデルタやユナイテッドにこのオペレーションで負けました。 ちなみに、世界で一番優良な航空会社は、テキサスを中心にしたサウスウェスト航空と言われています。彼らは、F1のコックピットを勉強素材にして飛行場でのオペレーションを向上させています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E8%88%AA%E7%A9%BA

marsha110
質問者

お礼

確かに、日航は国際線・国内線に優良な路線を抱えていました。航空機の運用がまずかったということは、時代の変化に取り残されたということでしょう。それに、国内ローカル路線を数多く抱えていたJASと経営統合をしたこともまずかったのではないかとおもいます。

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  • nemoax006
  • ベストアンサー率14% (343/2433)
回答No.1

株式会社日本航空インターナショナル - 1953年に日本航空株式会社法に基づいて設立された航空会社(2代目・特殊会社)。45/47体制廃止後の1987年に民営化され、2002年に日本エアシステム(当時)との経営統合に伴い、グループ持株会社である日本航空システム(現・株式会社日本航空。後述)の完全子会社となる。2004年に現行社名へ変更。 1.JRが国鉄時代の負債を抱えたのと同じような原因だと思われます。 2.一民間企業ではありません。確かに現在は民間会社ですが、NTTやJTのようなものです、元は特殊会社、国の所有物でした。そのため日本航空株式会社法のようなものがありました。NTTなどは民営化された現在も総務省の配下に置かれ経営に関与されています。 同じようにJALは国土交通省の管理下にあります

marsha110
質問者

お礼

やはり、旧国鉄のように、過大な設備投資や度重なる運賃値上げ、従業員のサービスの悪化、ストライキが重なったことなのでしょうか。

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