- ベストアンサー
アメリカでは乳牛に成長ホルモンをあたえてもよいことになってると聞きまし
アメリカでは乳牛に成長ホルモンをあたえてもよいことになってると聞きました。そのミルクを飲むと人間にもホルモンが入るのではありませんか。すると人間の体も乳がだくさんでるということになりますが。それとも心配ありませんか。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ご指摘のとおり、アメリカ合衆国では、夏の高温ストレスを避け、乳生産を維持し、乳生産を増やす目的でウシ成長ホルモンを注射する技術が普及しております。これはトウモロコシや大豆の遺伝子組み換えで有名な「モンサント社」で製品化された技術です。 ご懸念の「そのミルクを飲むと人間にもホルモンが入り、人も乳をたくさん出すか?」、この可能性は理論的に否定されます。ウシの成長ホルモンとヒトの成長ホルモンは遺伝子構造(アミノ酸配列)が微妙ですか異なるためです。しかし、乳生産が高効率されるため乳牛の繁殖、健康にとって悪い影響を起こしやすいこと、経費がかかること、安いアメリカ産の乳製品の輸入を避けたいEU、日本の思惑さらには消費者の反対から、否定的な動きもあります。http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/kumikae508.htm ご承知かもしれませんが、アメリカ合衆国では、「科学信仰」が強く、ブロイラー、牛肉への成長ホルモン利用が奨励されております。これは問題です。 日本では乳牛への成長ホルモン投与は認可されておりません。飲用乳の消費減退と後継者不足が酪農業での大きな課題で、成長ホルモンを消費者を刺激できる環境ではありません。今後も、理論に基づく消費者の活発な意見と牛乳消費の促進が酪農業にとって必要です。