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政治用語としての「保守」の意味
- 政治用語としての「保守」は昔ながらの考え方を守ろうとすることを意味しますが、アメリカではさらに具体的な意味を持っています。
- アメリカの保守派は中絶禁止や同性婚反対、銃規制反対などを支持し、共和党のスタンダードな考え方とされています。
- 保守の反対語はリベラルであり、リベラル派は変革を目指す方向に進んでいます。
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昔のように単純な切り分けは難しそうで、最近はあまりそう言う表現は聞かなくなりましたが 大きな政府<>小さな政府という対立軸で見る視点もある。 保守派の極論を言えば、理想的な国家像は夜警国家なのでは無いか? 個人や企業の活動に対しては、可能な限り自由放任主義をとり、行政機構・国家機関の役割は生命財産を脅かすモノへの対処だけで充分。 金融機関への規制や環境問題に関係する様々な法規制は、自由な活動への弊害であり結果として国民の幸福にはならないという論法。 対するリベラル派は、自由放任では企業や個人の暴走を抑止できない。 例えば、金融機関への規制緩和を進めた結果が先のリーマンショックに繋がったから、金融機関の活動や役員報酬を規制したり、投機的資金移動への規制を強めるべきとの政策などに現れる。 ティーパーティ活動の起源は、独立前のアメリカで宗主国イギリスからの課税(課税は政府機関の行う悪行の典型)に対する 抗議活動なので、宗主国をリベラルな政策を打ち出すオバマ政権へ置き換えている活動なのでしょう。 その他の点で言えば、銃の所持は個人に認められた権利だから政府の規制は論外だというモノや キリスト教の教義の厳格な解釈に立って、授かった命を勝手に奪ってしまう中絶は論外だという主張 政府や行政という権威には反発するが、神や教会という権威には従順という私には理解しにくいのだが・・・・
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- covanonki
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No.3です。 大きな政府、とか小さな政府とか、言葉にとらわれすぎでは? 「保守」だって、その言葉が生まれたのは中世のヨーロッパですが、「左派」とか「リベラル」って言う 言葉はその「保守」の対極にある言葉ですから、その「保守」の持つ意味合いによって大きく変質します。 「リベラル」の本当の意味合いは「自由主義」ですが、それはもともと貴族政治、王権政治下にあって その対極として生まれた言葉だから。「保守」の対極としての「リベラル」ですから、現在では本来の意 味合いとは異なる用法で使われています。 東西冷戦下において、東側=左派、西側=右派というイメージが強くなり、また左派=リベラルという イメージもこのとき生まれたものです。(正確には、現在はリベラル=社会自由主義という位置づけがな されているようです) 冷戦構造下での左派が目指していたものは、「働かなくても生きていける社会」です。現在でも彼らが 目指しているものはそういった社会で、逆に右派が目指す社会の正確付けとして、「働けば報われる社 会」という意味合いが強くなりました。 もちろん、これは現在の日本でのお話。アメリカの事情とは異なると思います。 保守とリベラルの関係性は、「反対語」という捉え方よりも、「アンチテーゼ」という捉え方をしたほう がわかりやすいと思います。 なぜならば、時代や地域によって、「保守」も「リベラル」も本質を変化させるから。どちらかの性質 が変化すれば、おのずと対極にあるテーゼの性質も変化します。 テーゼとは=命題のこと。数学で習いましたよね。AでなければB、BでなければAというような考え方で す。 今の日本だって、保守=中央集権のことか、っていうと、必ずしもそうじゃないですしね。
お礼
丁寧な回答、どうも有難うございます。 大変勉強になりました。
- covanonki
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アメリカで「保守」という考え方が成り立つかどうかには疑問があります。 http://blog.goo.ne.jp/nonkinonki_001/e/838558c0c290cc780b19a650b626e895 ↑こちらは、私のブログで右翼と左翼について調べたときの記事です。 元々、「保守(右派)」とは、フランス革命当時、王族や貴族にそうった考え方の持ち主が多かったから 呼ばれるようになった思想で、「保守」とは伝統や文化、それまでの体制や制度を保守しようという考え 方の持ち主のことを言います。 対する左派とは、こういった右派に対して、王制や貴族制を打破し、より民衆のため、世俗的な制度に改め ようと改革する側に位置した人々のことを言います。 有名な話ですが、議会席の右側に位置したのが保守、左側に位置したのが「革新派」であったことから保守 のことを「右翼」、革新派のことを「左翼」と呼ぶようになったのです。 つまり、「保守」と名乗るからには、その土台となる制度や体制がなければ、「保守」と名乗るのは不適格 だと思うのです。 これが、日本の場合には、古来の風習や文化、伝統というものがありますから、これらを守ろうとする人 たちのことを「保守」と呼びます。日本にもかつて天皇制や貴族制は存在しましたからね。 一方で左派とは、こういった王制や貴族制度に対抗して生まれた集団ですから、当然「リベラル」。つま り体制よりも個人主義や自由主義が尊重される社会を目指そうというグループになるわけです。 保守=中央集権的、リベラル=個人自由主義的な思想となります。 ところが、どこか一部に利益が偏ることを潔しとしない連中が「左派」ですから、当然彼らが目指そうと する社会は「社会主義」的な思想となるのです。社会主義=すべてが平等な社会を目指す社会システム ですが、これは同時に、「働かなくても報われる社会」を生み出すのです。 「働かなくても報われる社会」。経済システムで言うと、「共産主義」社会のことを言いますね。 この共産主義の対極に位置するのが「資本主義社会」。社会よりも個人が優先される、「個人自由主義 社会」の象徴です。 とっても矛盾していますが、これが現実です。 まあ、元々アメリカ合衆国とは、ヨーロッパに住むユダヤ教のお偉いさん達がユートピアを求めて作り上 げた国家です。 であれば、彼らにとっての保守とは、「ユダヤ教の教え」なのでしょう。 ですが、ユダヤ人とは世界で最も金儲けのうまい民族です。それ自体がユダヤ教の教えに反しているよう に思えます。 なぜなら、モーゼが打ち立てた十戒とは、余りに「個人」や「自由」を優先しすぎるユダヤ人たちを統率 するために作られた「法律」なのですから。
お礼
ありがとうございます。 リベラル = 個人自由主義 = 平等を尊重 = 社会主義・共産主義 とつながっていくご説明、非常になるほどと思いました。 一方、 保守=中央集権的 リベラル=個人自由主義的 とされている点は、回答No.1の方の、 保守=小さな政府 リベラル=大きな政府 というご説明とは逆のように思いますが、 どうでしょうか。
>保守 = 可能な限り自由放任主義、リベラル(自由主義と訳す?) = 大きな政府による規制、というのは、なんだか、名前と意味が逆の方がしっくりきます。どうしてこんな呼び名になっているのでしょう? それは名前の歴史が古いからです。ですのでネオコンなんていう名前が出て来たりするのです。 十九世紀に付いた名前ですから。
お礼
ありがとうございます。非常によく分かりました。 (最後のご指摘もなるほど同感です) それにしても、 保守 = 可能な限り自由放任主義 リベラル(自由主義と訳す?) = 大きな政府による規制 というのは、なんだか、名前と意味が逆の方が しっくりきます。 どうしてこんな呼び名になっているのでしょう?