今あなたが頭の中に思い描いているプロカメラマン像を思い浮かべてみてください。人それぞれいろんな切り口から入っていく
と思います。
私の場合、地元の有名な写真家の方に構図のとり方がうまいとおだてられて写真を始めました。それから30年、デジタル一
眼レフが主流になり、簡単に撮影できることになったので、気兼ねなくシャッターを切り、プロの写真家の作品の撮りかたを模
倣しながら、はじめは安いキットレンズから入りました。そして、コンテストに頻繁に出品することをライフワークにしながら本職
の合間に撮影に出かけるうち、優秀な作品の模倣こそがはじめの第一歩をきづき、いろんな被写体の模倣をはじめました。
当然、写真展などの入選も多くなりました。審査員の方々が、そしてみにきてくれるお客さんがどういう写真を好まれるのかが
わかってきました。これが自分にとっての基本中の基本を取得できたと思った瞬間です。そのうち、パターン化された構図が
わかるようになり、露出や光と影のとりかたとかも、わかってきました。そしてとうとう気づきました。写真はいかに光を集め陰
影とのバランスを考えながら撮影するか、をです。いろんな光を集める機材を少しずつ、購入しながら、スナップから風景、風景
からポートレイト、ポートレイトから建築写真、等々バリエーションを広げながら、決しておろそかにしてはいけない基本を応用
し、自分の感性や感情を最高に乗っけた作品をつくり続けています。そのなかから、自分がどの被写体に重点をおいて写真を
撮り、どういう写真家を目指していけばいいのかがわかってきます。自分はもと実家が建設会社だった建築写真と35年キャリ
アがあり、プロも目指したサーフィン撮影をメインに写真を撮っております。
日本写真家協会に推薦していただけるとしたら、やはり自分が撮りつづけたい被写体に精通していることが大切だと思いま
す。やはりメインでとり続けることは強いです。強烈な思い入れがありますから・・・。
生半可な気持ちではいけません。副業でもだめです。お金をいただいても副業ではプロといいません。単なる助手やアルバイ
ト止まりです。これはクライアントにとって失礼です。職業として人様からお金をもらう商売なんだという強い自覚が大切です。
以上、私なりの総論を述べましたが、各論の部分、つまり機材関係はそれに見合う機材が必要かと思います。
それなりの機材で撮れてしまいますが、やはりクライアントからは、お金をかけてくれているんだという安心感が伝わってきま
す。なので、キヤノンならプロ1D系やスタジオなら5D系、ニコンならD4やD3Sに、それぞれのフラッグシップレンズが必要で
す。キヤノンならLレンズ、ニコンならナノクリスタルレンズ等です。そんなにうるさくないクライアントとか、写真のことがわからな
い素人さんにも、礼を逸しない根性やこだわりが必要かと思います。
最後に学校行きましょう。プロに師事しましょう。マスコミの専属カメラマンやジャーナリストになりましょう。絶対的な早道です。
私のように独学では所詮は遅咲きで終わってしまいます。独学や一匹狼でいくなら、写真コンテストの常連目指しましょう。土
俵はそこからが始まり、第一歩です。そこからやっと、ぼちぼち、顔を覚えていただいてきます。
NPSやCPSに入れるようまずはがんばってください。