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極性溶媒について
極性溶媒って詰まるところなんですか? トータルで双極子モーメントがあればいいんでしょうけど、それなら炭化水素以外のヘテロ原子のある系については全て極性溶媒なんですか? いくら周りにいっぱい疎水基がついていたりしても それは極性溶媒というのでしょうか? ほとんど周りの有機溶媒は極性溶媒なんでしょうか? 教えてください。
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私もnadachiさんの言うとおりだと思います。つまるところ,普通「極性溶媒」といっているのは「極性が強い溶媒」のことであり,「非極性溶媒」とは「本当の非極性溶媒または非常に弱い溶媒」のことだと思います。 双極子モーメントから考えると,1,4-ジオキサンというおもしろい溶媒があります。工業的にも汎用で,特殊なものではありません。-CH2-CH2-O-CH2-CH2-O-の左右端がつながって環になった分子です(テキストで書きにくくてごめんなさい)。この分子をトータルで見ると上下左右対称で,双極子モーメントはベンゼンと同じくゼロで,誘電率も非常に低いです。 ところが,この分子は水に良く溶けます。エタノールと同じく任意の比率で溶け合います。つまり,分子としては非極性なのですが,局部的には酸素原子の部分で極性があるというわけです。したがって,「分子の極性つまり双極子モーメント」と「水に溶けるか」ということは関連はあるが本当はあてにならないということです。これも一般に「例外」と扱われるところでしょう。 どこかでπ電子のことを話しましたが,ヘテロ原子が無いベンゼンでも,π電子がここで言う極性部分として扱われます。シクロヘキサンはほとんど水に溶けませんが(本当の非極性分子),ベンゼンはわずかではありますが水に溶けます。 #実は私もポリマー屋です。
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- nadachi
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答えとしては「その通りです」というのが正解です。 極性溶媒というのは有極性物質が溶媒として用いられる時、この溶媒を総称して極性溶媒というのです。 極性溶媒というと親水性の高いモノをイメージされる人も多いですが、電気双極子を持つ疎水性の極性溶媒もあります。 殆ど周りの有機溶媒かどうかは判りませんが、極性溶媒は高分子化合物への良溶媒になることが多いので、有機溶媒として存在する(売られている)物の多くは極性溶媒でしょうね。(^^; #元ポリマー屋でした。
お礼
確かに極性溶媒と聞いて親水性の高いものを 想像していました。 よくわかったのですが、電気双極子を持つ疎水 性の極性溶媒とはなんでしょうか?それは 電気双極子が役に立っていない極性溶媒 ということでしょうか?電気双極子と疎水性? そういうものって何か例がありますか? woodさんの解答の方がよかったので、今回は 準ということにさせていただきますが、 また機会があればこの質問にも答えていただけると ありがたいですね。 ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます!! 非極性なのに、水に溶けやすいものもあるのですね。 そういう答えを聞くと前の質問の答えもよくわかります。 関連はあるが当てにはならないとはまさにそうですね。 あんまり鵜呑みにしない方がいいという意見ももっとも だと思いました。