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ピンクソルトの安全面での基準はあるのか?
- ピンクソルトの安全基準について、現在の状況や価格差について調査しました。
- ピンクソルトは一時期話題になりましたが、現在は安全基準が存在するのか疑問です。
- 価格の違いや業者の検査済みソルトについても気になるポイントです。
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質問者が選んだベストアンサー
ピンクソルトと言う名前があるかどうかは知りませんが、様々に着色している天然塩がある事は知っております。そしてそれらの食塩はほとんどが海塩ではなくて岩塩です。海塩で着色しているものは、その着色成分の多くは土壌と同じ成分だとも言われています。要するに土埃です。 岩塩の中には露天掘りの物もありますが、石炭その他の鉱石と同様に高山の地下から掘り出すものもあります。 ではその岩塩はどの様にしてできたのか。石灰などの鉱物とほぼ同じ様な由来によるものでしょう。いつの頃か分らないけど、海が干上がって溶解していた塩類が析出したものが地中に埋もれたなどで作られたのでしょう。 地球は元々火星規模の原始惑星が9つ程合体してできたとも言われています。地球が冷える過程で地下からは亜硫酸ガスが吹き出し、水が凝縮して硫酸の雨が降った時期があるとも言われています。 長い間に降った雨が岩石を溶かし、海水の成分となったと思います。 現在の地球の原型ができて、生物活動が始った後も、数千m級の小惑星の衝突があり、地球表面が岩石蒸発を起こした歴史もあるとも最近では言われています。当然海水は全て蒸発し、各種塩類が結晶化した事でしょう。 結晶は基本的には他の物質を排斥しながらできる性質があります。でも完全ではなく、僅かながらの不純物が混じった結晶となる場合もあります。 さて、岩塩を着色する物質は何か。以上の様な経過から考えれば、有機物系の色素ではなく、無機物系の色素の可能性が高いと思います。遷移金属と総称される周期律表の第3族から第11族に含まれる元素は、水和物や塩類が着色を示す事でも有名です。 そしてその中にはクロム、金、銀などが入ります。いずれも金属としては安定で溶解しない状態なら無害ですが、塩類になった時には強い毒性を有します。また遷移金属には分類されていませんが、カドミウム、鉛、水銀なども有色の化合物を作る事で知られています。 御質問のボリビア産のピンクソルトがどの様な物質で着色しているかは、推測する事は困難です。それぞれの鉱脈は作られた経過が異なるので、どの様な元素が含まれているか特定でいません。同じ国の別の塩鉱と同じ成分との保証もありません。 含量は微量だと思うので、簡単な分析で調べる事は困難でしょう。蛍光X腺分析などの極めて高価な分析設備が必要でしょう。おそらく。 さて、法規制の話になります。 食品衛生の基本を決めているのは憲法第25条第2項です。そしてこれに基づいて食品衛生法が作られています。食品衛生法第6条第2項の規定では、「有毒な、若しくは有害な物質が含まれ、若しくは付着し、又はこれらの疑いがあるもの(以下略)」は、食品及び食品添加物としての販売などを禁止する条項が設けられています。でも具体的な基準はありません。必要に応じて政令等で定めます。 食塩にその様な有害物質が入っている事は想定していないので、食塩の成分を規定している政令があるかどうかは知りません。食品添加物の基準にヒ素が1ppm以下、重金属が鉛として10ppm以下と定められる事が多く、これに準拠して自主的な品質基準を設けている事は考えられます。 また食品ではなく、食品製造設備の衛生安全性を規定しているJIS B9650(2003)では、鉛、カドミウム、アンチモンが含まれている金属材料の使用が禁止されています。 質問文にある >天然なので不純物が含まれる場合があり取り除くように この表記自体が変ではないでしょうか。 天然塩に含まれている不純物は今までの説明の様に有毒元素のおそれがあります。単なるゴミではないと思います。仮にゴミであったとしてもそれは明らかに異物です。 異物に関しては食品衛生法第6条第4項で 「不潔、異物の混入又は添加その他の事由により、人の健康を損なうおそれがあるもの。」も食品等としての販売等が禁止されています。要するに、そのピンクソルトは、元々食品衛生法の規定に定植しているおそれがないとは言えません。 ご家庭で使うならばどの様なものを使っても構いませんが、もし第3者に提供する場合には、食品衛生法にのっとった品質確認が求められます。 食品工場などで納入原料に関して1ロット毎に検査成績書の提出を求めるのは、その安全確認のためです。それが信頼できない場合には、独自で検査するなり、取引を停止します。 >一部の業者さんが検査済みのソルトを出しているのですが値段が6倍以上高いです。 当然の事です。食の安全を守るための仕組みと、その検査確認には莫大な金が掛かっています。安全はただではありません。
お礼
とても詳しく解り易く教えて頂きまして有難うございます。 食品として使う前にお風呂に入れて入浴剤として 使ってみたら溶けない塊がザラザラと出てきました。 これをミルでひいて食べてたらちょっと恐ろしいですね。 売っていたのは業務用スーパーの調味料のコーナーでした。 食用記入があっても大丈夫ではない物がある事がよく分かりました。 残ったのは入浴用として使いきり、次から天然のもので 表記が曖昧なものには手を出さない様に気を付けます。