国際通信手段としては以前、第1位が「衛星通信」、第2位が「海底ケーブル」でしたが、現在では完全に双方が逆転し、海底ケーブルは地球上のあらゆる海底に張り巡らされ、お互いに重なり合うほどの量に達しています。昨今のように、コンピュータ通信、インターネット通信が普及してきますとどうしても信号遅延の無い、良質な通信手段が社会の要求として生まれてきます。海底ケーブルは、このような社会の要求により必然的に発展してきたと言っても過言ではないのではないでしょうか。その海底ケーブルも今では「同軸ケーブル」から「光ファイバー」に世代交代し、一度にさらに多くの通信を運べるようになりました。プロジェクトXで紹介されたものが光ファイバー海底ケーブルとしての一番最初のプロジェクトでした。
海底ケーブル建設の需要は、通信需要見合いで通信会社が海底ケーブル建設会社に発注することにより行われます。日本の国際通信会社としては、KDDI, NTTコミュニケーションズ、日本テレコムがあり、海底ケーブルシステムの建設ができる会社は世界的にも少なく米国に1社(Tycom)、イタリアに1社(Alcatel)、日本に3社(KDDI-SCS, Fujitsu, NEC)しかありません。
でも、日本に3社もあることがすごいと思います。
実際の海底ケーブルをごらんになりたい場合は、各通信会社の「海底ケーブル陸揚げ局」を見学するのが一番良いと思います。関東地区ですと、神奈川県二宮、千葉県千倉にKDDIの陸揚げ局があります。もし、お近くにいくような機会がありましたらぜひ一度見学されてはいかがですか。
(残念ながら、人員合理化が進んでいるため平日の昼間しか見学できません)
お礼
ありがとうございます。 やっぱりそうなんですね。 海底ケーブルが現実に太平洋の底にあるのですね。ほんとうにすごいことだと思います。