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マニエリスムと盛期ルネサンスとバロックの建築についての違いを教えてくだ

マニエリスムと盛期ルネサンスとバロックの建築についての違いを教えてください。

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  • tkltk73
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回答No.1

ルネサンスは中世の信仰に基づく考え方から、古代の科学的は考え方へ戻ることにより起こりました。その建築様式への現れてとしてあげられるのは、形体や秩序の明晰性です。デザインはそれまでのゴシック様式の線的なものから、方形や円形といった幾何学的な形体を基にしたものへと変わりました。形体を明確にするために装飾は抑制され、内部空間も神秘的なものから、明快なものへと変わりました。 ルネサンス様式のモデルになったのは、古代のギリシアやローマの建築様式です。初期ルネサンスのころにはロマネスク様式をモデルとするものもありましたが、盛期ルネサンスの時期になるとギリシアやローマの様式が中心となり、ロマネスクのアーチに変わり、ギリシアやローマの柱とペディメントがデザインの主要な要素として使用されるようになりました。 ルネサンスはその科学的な考え方から普遍的な真実を求め、ギリシアやローマの古典をそのモデルにしました。しかし、それによって様式が確立されると、その秩序による拘束から脱しようとする動きが現れ、様式から生まれた手法が恣意的に使用されるようになりました。具体的にはスケールの合わない要素を併置する、柱のいらないところに付け柱を付ける、窓のいらないところに窓枠を付けるといったことです。デザインにこういった特徴の現れたものがマニエリスムです。 マニエリスムはルネサンス様式の派生として見ることもできます。そのため、一つの作品にルネサンス様式に留まっている部分とマニエリスムに移行している部分が共存することがあり、そういった作品はルネサンス様式に分類されることも、マニエリスムに分類されることもあります。 このようにマニエリスムによってルネサンスで確立された秩序から離れたものを、より高度な秩序で再統合したものが、バロック様式です。デザインはルネサンスの方形や円形を基にしたものから、楕円や漸近線を基にしたものへと変わりました。抑制されていた装飾は曲線を使用した豊かなものになり、平面的な壁面はうねりのあるものになり、内部空間の明快さは抑揚のある連続性へと変わりました。

mspc1982
質問者

お礼

返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。 大変丁寧な回答ありがとうございました。今まで非常に漠然としていて特徴をつかみ切れずにいましたが、だいたいわかるようになりました。もっと勉強して詳しくなるように努力します。

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