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酸性な水道水で植物を枯らせることは可能!?
酸性な水道水で植物を枯らせることは可能!? 酸性雨の定義はpHが5.6以下(細かいことはさておき)と聞きましたが、水道水でpH5.6以下というのは珍しくないと思います。 ということは、そのような水道水で室内の植物を育てようとすると、酸性雨によってヨーロッパの植物が枯れるような現象が室内で見られるということでしょうか? やはりヨーロッパで見られるような植物が枯れる現象は酸性な雨というより雨に含まれる窒素・硫黄酸化物の影響によって引き起こされているのでか? さすがに水道水で植物が枯れることはないでしょうが、わかる方がおられましたら解説をよろしくお願いします。
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> 酸性な水道水で植物を枯らせることは可能!? 実際に試したことはありませんが、不可能だと思います。 1. 水道水がそこまで酸性になる? #1さんがおっしゃるように、水道水は基準でpH5.8以上8.6以下と設定されています。 またpH5.8なら基準としてOKなのですが、実際にはそこまで低い水道水は少なく、 通常、6.5以上のものが多いです。 もちろん蛇口から出た時のpHはどうか、ということはありますが、 老朽化した貯水槽などから何かが水に混じったとしてもpHを下げるようなものは 考えにくいのでは?と思います。 ましてやpH5.0以下にしようとしたら意図的に入れないと厳しいと思います。 以下、水道水がヨーロッパの雨水並みのpHと仮定 2. 土壌が異なる 日本の土壌はヨーロッパの土壌と異なり火山灰質で、中和作用が高いです。 もちろんプランターや植木鉢などの植物なら、土を入れ替えない限りいずれは土壌が 酸性化しますが。 3. ヨーロッパで植物が枯れた原因はいわゆる酸性雨だけではない かなりpHが低い酸性雨が降るようなところでは大気自体がNOxやSO2、オキシダント等の 酸性雨の原因物質で汚れています。これらは雨などの水分を介さなくても植物に沈着します。 このことを乾性沈着といい、雨や雪など水分を介して沈着することを湿性沈着といいます。 沈着量で考えれば、乾性沈着は湿性沈着と同等と評価する研究者もいます。 つまり、ヨーロッパで植物が枯れた原因は水分を介した湿性沈着だけでなく 乾性沈着の影響もあるということです。 また逆に言えば空気が比較的きれいなところであたえる水だけ酸性にしても、 植物へのダメージはヨーロッパほど高くならない可能性があります。 さらに言えば、湿性沈着の一つである酸性霧という現象があります。 いわゆる霧が酸性物質で汚れるということなのですが、雨と違い、 ・長い間空気中に漂うので、大気中の汚染物質を捕まえやすく、汚染物質濃度が高くなる ・葉などに沈着した場合、雨ならしずくが流れていきやすいが、霧はそのまま葉の上に留まりやすく、 霧中に含まれる酸性物質が葉に悪影響を及ぼしやすい ということから、同じ湿性沈着でも影響が異なります。 このようなことも含めて再現できれば、植物を枯らすこともできるかもしれませんが、 単に与える水だけなら影響は低いと思います。
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- xs200
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水道水でpH5.6以下というのはありえません。 「水質基準に関する省令」でpHは5.8以上8.6以下と設定されています。
お礼
回答ありがとうございます。 しかし、その省令では「浄水場におけるpHが5.8以上」であって、水道管を長い間流れることで pHは当然変動するでしょうし、10m以上の建物などでは貯水槽における影響も十分に考えられると思います。やはり私の考えは間違っているのでしょうか。 参考になりました。本当にありがとうございます。
お礼
詳しく、そして丁寧な解説、ありがとうございます。 植物がかれたのは酸性雨だけが原因ではないとは驚きです。 汚染された大気によって植物にダイレクトに大きな作用を及ぼすんですね。 環境問題はいろいろと研究されているのに一部の情報しか取り上げられて いないような気がします。 これで胸のモヤモヤがとれました。ありがとうございました。