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トラウマとは?現代の心理学での考え方を解説します
- 最近読んだ小説『千里眼』でのトラウマについての言及に驚きました。現代の心理学ではトラウマが迷信とされていることが分かりますが、その理由や現在の心理学の考え方について知りたいです。
- 心理学の本を読む機会が多いですが、トラウマについて迷信という説明を見たことがありませんでした。松岡氏の『千里眼』では、心理学やトラウマについての独自の視点が述べられており、興味深いです。
- 私は今まで、PTSDの原因はトラウマだと信じていましたが、現代の心理学ではこの理論が通用しないのでしょうか。トラウマの理論について詳しい方がいらっしゃれば、教えていただきたいです。
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〉「PTSDの原因はトラウマ」 それはまあ、そのとおりですよ。 なにせPost-traumatic stress disorderですから。 でも肝心のトラウマがうまく定義できないので、「非科学的」といっているのではないかと思います。 たとえば、普通免許の点数制のように、トラウマの原因によって点数が異なり、その合計が一定値を越えたらトラウマとなり、PTSDを発症するという仕組みが想定できれば、これは科学的に扱えます。 ところが、何がトラウマになって、それがどれぐらいのインパクトを残すかは人によりけりですので、実際にはPTSDを発症している人がいて、じゃあ先行するあれがトラウマになったんだなという考え方しかできず、大雑把に言えば結果論となってしまいます。 現在では、戦場での殺し合いから、果ては「先生に平手打ちされる『友達を見る』」ことまでがトラウマになりうる混迷っぷりです。 心理学の迷信といえばまず血液型占いが挙がるでしょうが、トラウマの方はそういう扱いにはされていません。 それはPTSDが実際にある症状ですので、それをどうにかすることには意義があるからです。 ただ、その原因としてトラウマを持ち出したときに、それが本当に科学的概念かといわれると若干疑問です。
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- tumaritou1
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トラウマとは過去の実際の恐怖体験を今も頭の中で、現実にはその恐怖の実態が無いにも拘らず作り出して、現実のものと錯覚をして恐怖に怯えている事でしょうか?この事を妄想と言います。この妄想が『心を病む』という事になります。 今の精神医学は『心を病む』と言う事の原因を特定出来ていません。ですが『治療をすれば治ります』と言って薬を出しています。薬の効きめは良くなっていますが、心を病む人の数は増えています。 そうして原因を特定できていない結果が『寛解』と言う事になっています。寛解とは何時再発するのか、或いはしないのかが判らないと言う感じでしょうか?そうして治ると言う事や治らないと言う事がよく判っていないように見受けられます。 トラウマや妄想の原因を書いて見ます。この理論には心を病むという事や、自律神経失調症や、心身症や、人生における悩みや苦しみでさえも説明出来ます。 その原因とは一人の人間の脳に二つの意識が存在している事が原因です。その二つの意識の落差が先に書いたものを作り出しています。つまり心の矛盾や対立や分裂が先に書いたものとなって表れていると言う事になります。その落差が少ないときに『小さな悩み』と言います。その落差が大きい時に『深刻な悩み』と言います。一人の人間の脳内に二つの意識が存在すると言う研究から乗せてみます。 ”ロジャースペリー 分離脳 ノーベル賞受賞者 受賞年:1981年 受賞部門:ノーベル生理学・医学賞 受賞理由:大脳半球の機能分化に関する研究 ノーベル賞の受賞理由となった業績として分離脳研究がある。てんかん治療の目的で半球間の信号伝達を行っている脳梁を切断した患者に、片方の脳半球に依存することが知られている作業を行ってもらい、二つの脳半球がそれぞれ独立した意識を持っていることを実証した。” この二つの意識の役割を書いてみます。左脳の意識は顕在意識つまり自我意識です。その機能は言葉で考えて言葉で処理をするソフトで出来ています、計算したり分析をしたりがその機能という事になります、割り切れる事を得意とする機能という事になります。従って割り切れない事は計算できないソフトという事になります。 割り切れる事しか理解できない機能とは、『有限の世界』を担当している機能と言う意味になります。それは逆な言い方をするなら、自我意識のみでは『永遠』は理解するソフトが無い、或いは有限の壁は越えることが出来ないソフトと言う意味になります。 右脳の意識は『無意識界や潜在意識界や、命そのものを働かせる機能』という事になります。そうして割り切れない問題に対応するソフトが入っていると言う事になります。割り切れない事を『無限』と定義しています。言葉を変えると『永遠』を理解できるソフトが入っていると言う言い方が出来ます。 天国と地獄と言う話を書いておくと『妄想』が理解しやすくなると思いますので書いてみます。聖書には天国と言う言葉が出ています。天国と言う事を定義するなら、安らかな心でいて、生きる事に安らぎを覚える心持と言う事になると思います。 その反対が地獄という事になります。生き難い想いで不安を抱えて、恐怖の中で生きた気持ちさえ湧かない心持という事になります。 その天国に一番近い存在が『幼子』と書いてあります。その訳は心が未発達で機能の分化が進んでいないと言う意味になります。言い換えるなら『心が一つしかない』と言う意味になります。 中二病と言われる事になる年代、思春期に脳の機能分化が完成に近くなります。その事を失楽園と言っています。昔の宗教家が無情を感じて出家する頃です。天国を追い出されたと言う事は地獄を見るかもしれないと言う事です。 知恵が付いた事によって妄想が始まって地獄を見るかもしれないと言う意味です。 妄想やトラウマの原因は、二つの意識の機能の違いからです。普通の健常者と言う人達は、二つの意識の違いには気が付いていませんが、自分に敏感で二つの意識の違いに気が付く場合があります。そういう人達を『不安になり易い人=神経質な人』と言います。 普通二つの意識は手を取り合って交代制で日常が成り立っています。自我意識は意識をした所を見ています、もう一つの意識は自我意識の見ていない所を見ていて言葉に拠らない情報で知らせています。それは『殺気や気配』等です。或いは共に同じ行動をしていますが、自我意識に環境などの情報を送っています。 高いところや、スピードが出過ぎた等や、納期や期限が迫った等です。或いは恋人に会う時にも教えています、心からの人か或いは見た目ばかりに惹かれているのか或いは遊びなのか等です。自我意識に言葉に拠らない情報で知らせています。 この情報を自我意識が勘違いして受け取らない、或いは嫌ってしまう事が妄想の始まりです
お礼
お返事が遅れてしまい申し訳ありません。 詳しく教えていただきありがとうございます。
- kigurumi
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トラウマの理論について詳しくは無いのですが、、、 例えば掛け時計を買ったばかりだとカチカチカチカチって音が気になるじゃないですか。 線路際のマンションにひっこした場合でも、学校の近くに引っ越した場合でもいいですが。 ところがしばらくすると、カチカチという時計の音が聞こえなくなる。 いや 実際注意を向ければ聞こえるが注意を向けない限り、気にならなくなる。 ところがカチカチカチの後、爆発をしたら? それ以降 カチカチの音を聞いてなじむってことは無くなり、カチカチという音がすると過剰反応し、冷や汗など身体反応が出てしまう場合がある。 他には、東京に住んでいる人はいつも近道で夜公園をつっきって歩いていたが、関西の公園で通り魔が現れまだつかまっていない とテレビで報道された以降、いつもの公園がぶきみな公園のような気になり、ちょっとの音にもビクっと怯えるようになるじゃないですか。 エレベーター殺人でもいいですが。 このように自分が経験したこと、他人が経験したことと同じ環境に対して、人は付箋を貼る。 人は慣れというのがあって、爆発事件に遭遇しても、二度と爆発をしないという経験を元に認識をすることで、音を聞いて怯えなくなる。 しかし 中には(統計でどれくらいの確率なのか知らないですが)、二度と同じことは起こらないのに、起こるのではないかと怯えるのをやめれなくなる人がいる。 無意識の場合もある。 何故自分がみんなが楽しんでいるのに、嫌な気分になるのかわからないって場合もある。 付箋が貼られていることに気づいていないから。 で、作者は元臨床心理士で、催眠術師でもありますよね。 彼は「聞くだけで痩せる」という催眠を基にした治療法というかそういうセミナーをしていたと思います。 要するに暗示を使って本人の認識を変化させるってことですね。 ヒプノセラピー。 高所恐怖症の人の中には子どもの頃、高いところにのぼり、からかわれてすごい怖い思いをしてから、高いところが異常なまでに怖くなったのかもしれない。 学習したわけです。 それを催眠術で故意に認識を<一時的>に変えると、高所に立っても「たのしーー」と言わせることが可能。 「ほら 心のずっとある傷なんて実際は無かったんだ」と証明したかのようですが、これはトリック。 催眠術を使いマインドコントロールしたから。 催眠は時間とともに解ける。 筋肉も脳も可塑性があり、なじんだ状態に戻りやすい。 したがって、一時的に変化させても、下の形に戻ってしまう。 したがって「ここが定位置」と筋肉や脳が正常な位置を形状記憶するまで、何度も施行しなければならない。 人によて形状記憶するまでにかかる時間は違う。 3ヶ月の人もいれば、1年以上の人もいるし、また元の状態に戻るまでに1時間の人もいれば1週間の人もいる。 元に戻って固定化する前のまだやわらかいうちに「ここが定位置」と再度催眠をかけるわけです。 そこまでしないと、一度できた形が別の形に変化して固定しない。 で、ビリー・ミリガンにしてもそうですが、これ<創作小説>です。 学術書じゃないんです。 創作小説は事実とは違った内容にして書いてもいいんです。 テレビの娯楽番組で霊と話ができるって言って、スピリチュアルなんたらってやって稼いでもいいんです。 だってそれは芸能で作られた娯楽番組だから。 これを報道でやってしまったら放送倫理に抵触しますが、娯楽番組で作られた偽りの内容として放送倫理にひっかからないでしょ? メディアリテラシーの能力が無いと、それが事実なのか作られた偽りの内容なのか、視聴者は判断しずらい。 メディアリテラシー:情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のこと。 真偽を見抜けないと、娯楽番組に放送された内容が、事実そうなのだと誤解することになる。 もっともらしく作られたUFO特番を見て、本当に宇宙人がいたのか!となってしまう。 ダ・ビンチ・コードはエンターテイメント小説。 この内容を真面目に<この箇所は事実とは違う>と本にまとめた人がいて、その本を読んだことがある。 真実と虚実を織り交ぜた創作小説ほど面白いんです。 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0174.html 『きっと誰かがこういう <虚実皮膜ぎりぎり> の神学ミステリーを書くだろうとはおもっていたが、こんなに巧みに、大胆に、かつ正確に読者を煙に巻く作家が出てくるとはおもわなかった。』 「騙された」というより「わくわくさせられた」と読んで楽しむのが娯楽です。
お礼
お返事が遅れてしまい申し訳ありません。 教えていただきありがとうございます。 筆者が臨床心理学者というのが先行してしまいましたが、たしかにダビンチコードのことを考えると松岡氏の本も若干疑ってみる必要がありますね。 URLも参考になりました。
お礼
お返事が遅くなり申し訳ありません。 詳しく説明していただきありがとうございます。 結局トラウマが科学的概念かが決まっていたいため、なんとも言えないのでしょうね。 筆者の松岡はあとがきの中で「現代の心理学は認知心理学が主で」ということが書いてありましたが、それだけでは説明出来ないこともあるのですね。 今後自分でトラウマや認知心理学について調べてみたいと思います。 ありがとうございました。