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貿易障壁と市場効率
ある本で、貿易自由化した場合の話をしているのですが、「貿易障壁が資源のミスアロケーションを生みだすという損失をなくすことで市場効率が改善されることがあげられる。」という部分がありました。 また次は自由化前の話として、 「国内での輸入価格と国際価格との乖離が存在するために、輸入代替財の生産部門に対して資源をより効率的に利用可能な部門から資源の移転が行われていた。」とあったのです。 最初のものと、次のものはお互いに自由化後-自由化前という関係になっています。 この文の解説をしてくださる方いらっしゃったらお願いします!
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- Alexwho
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他国に比較して非効率だが貿易障壁によって守られているA産業とより生産性が高く国際競争力のあるB産業があるとします。貿易障壁で守られているがゆえにA産業はその製品を国際価格より高い値段で売ることが出来、生きながらえることが出来ます。従って貿易障壁は効率の悪いA産業に労働力という資源を抱え込ませてしまいます。自由化されると国際価格でしか物が売れなくなりますので、A産業は衰退し、B産業に労働力が移動することで経済全体の効率が上がります。
- tanuki4u
- ベストアンサー率33% (2764/8360)
単純化のため、 A国:自動車価格 100万円(自由化後のB国価格) B国 輸入価格 1000万円(自由化前) B国 人力車製造 ただ B国 人件費 10万円/年 B国における、自動車の目的はタクシーのみで、五年間使える。タクシーは人力車の五倍人を運べるとします。 よって、タクシーでは100万 人力車で20万年間で稼げるとします。 B国で人間運送業を行う場合、A国の自動車を輸入できれば、五年間で 経費は 100万 自動車購買 50万 五年間の人件費 売り上げは 500万 B国の自動車を買わざるを得ないと経費は 1000万 自動車購買 50万 五年間の人件費 となります。人力車で運営すれば経費が 50万 五年間の人件費 売り上げが 100万 となりますので、タクシーで行う程度の売り上げを確保しようとすれば 250万 五年間五人の人件費 500万 の 売り上げ と、なります。 労働力市場に限定して申し上げれば、自動車が国際価格と輸入価格で乖離があるために、人員輸送業(タクシーだったり人力車だったりしますが)に多く移転されてしまいます。
お礼
ありがとうございます。 『貿易障壁が資源のミスアロケーションを生みだすという損失をなくすことで市場効率が改善されることがあげられる』というのはどうなのでしょうか? 『ミスアロケーションを生み出す』というのはどのように説明されますか??