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方程式x^n+x^(n-1)+…+x-n+1=0の特性と極限値について
- 方程式x^n+x^(n-1)+…+x-n+1=0(n=1,2,3,…)について、負でない実数解はただ一つしか持たないことを示し、その解が0≦s[n]<1であることを示します。
- 関数g[n](x)=(1/n)Σ[i=1,n]x^i について、0≦x≦1の範囲でg[n+1](x)≦g[n](x)であることを示します。
- s[n]はs[1]<s[2]<…<s[n]<…<1となることを示します。
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fn(x)=x^n+x^(n-1)+…+x-n+1 とおく。 (1) f1(x)=xは、x=0の1つだけの実数解を持つ。0<=s[1]<1である。 n>1なるnについて、 fn(0)=-n+1<0, fn(1)=n-n+1=1 fn'(x)=nx^(n-1)+(n-1)x^(n-2)+・・・+1>=1 (x>=0において) 以上から、fn(x)は、xが負でない範囲で単調増加で、fn(0)<0,fn(1)>0 であることから、0<x<1の範囲で1つだけ実数解をもつ。 n=1のケースとあわせると、0<=s[n]<1となる。 (2) n=1のとき、 g[n+1](x)-g[n](x) =(x+x^2)/2-x=x(x-1)/2<=0 (0<=x<=1において) n>1のとき、 g[n+1](x)-g[n](x) =(x+x^2+・・・+x^n+x^(n+1))/(n+1)-(x+x^2+・・・+x^n)/n ={nx^(n+1)-(x^n+x^(n-1)+・・・+x^2+x)}/{n(n+1)} =x(x-1){nx^(n-1)+(n-1)x^(n-2)+・・・+2x+1}/{n(n-1} =[0以上]×[0以下]×[0以上]/{n(n-1)}<=0 以上から、g[n+1](x)<=g[n](x) (3) 定義よりfn(s[n])=s[n]^n+s[n]^(n-1)+・・・+s[n]-n+1=0。 f(n+1)(s[n])=s[n]^(n+1)+s[n]^n+・・・+s[n]-(n+1)+1 =s[n](fn(s[n])+n-1)+s[n]-n =n(s[n]-1)<0 ((1)より0<=s[n]<1であることから) (1)よりfn(x)は単調増加関数であり、fn(1)=1>0なので、 f(n+1)(x)は、s[n]<x<1の間に解を1つだけもつ。これを s[n+1]とすれば、s[n]<s[n+1]となる。(1)よりs[n]<1 なので、以上からs[1]<s[2]<・・・s[n]<・・・<1 (4) s[n]>=1-(1/n)の誤り(不等号の向きが逆)ではないかと 思われます(※)。 反例:n=2のとき、f2(x)=x^2+x-1=0をとくと、x=(-1+√5)/2>1-1/2。 (※)の推測の通りとすると、 n=1のとき、s[1]=0<=1-(1/1)なので、確かめられた。 n>1のとき、 fn(1-1/n) =Σ[i=1,n](1-1/n)^i-(n-1) ={1-(1-1/n)^n}/{1-(1-1/n)}*(1-1/n}-(n-1) (等比数列の和) =-(n-1)・(1-1/n)^n<0 なので、 fn(x)が単調増加関数であること、fn(1-1/n)<0,fn(1)=1>0から、 解s[n]は、1-1/n<s[n]<1である。 n=1のケースと併せると、s[n]>=1-(1/n)となる。 lim[n→∞]{1-(1/n)}=1となることから、(3)の結果 もあわせることにより、lim[n→∞]s[n]=1が示される。
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- Tacosan
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てきとうに: (1) 中央値の定理 (2) 0 ≦ x ≦ 1 なら x^1 ≦ x^2 ≦ x^3 ≦ … (3) (2) と中央値の定理 (4) この不等式は成り立ちません. よしんば成り立ってもそのあとの極限には続かないが.
お礼
ありがとうございます。理解できました。