>私はまず学部卒として一種免許状を取得しなくてはならないのでしょうか?
※教育職員免許法では、
「・大学院の科目は、専修免許の単位として認める。しかし、1種免許の単位としては、原則として認めない。
・大学の科目は、1種免許の単位として認める。しかし、専修免許の単位としては、原則として認めない。」
「専修免許を取得出来るのは、同系列の1種免許の単位全てを修得済の者に限る」
(例1)中高数学1種免許の単位を全て修得した者が、中高数学専修免許の取得を希望→可
(例2)中高理科1種免許の単位を全て修得した者が、中高英語専修免許の取得を希望→不可
(例3)小学校1種免許の単位を全て修得した者が、中高音楽専修免許の取得を希望→不可
(例4)中高英語1種免許の単位を全て修得した者が、幼稚園専修免許の取得を希望→不可
(例5)中学家庭1種免許の単位を全て修得した者が、高校家庭専修免許の取得を希望→不可
※例2~5の場合は、取得したい専修免許についての1種免許の単位も修得しなければ、専修免許の取得は出来ません。
と規定されています。
そのため、それぞれ必要な単位を全て別々に修得しなければなりません。
・大学(通信・夜間含む)で、1種免許取得に必要な
<中学免許>合計59単位
教職に関する科目→31単位(中学校教育実習5単位4週間も含む)
教科に関する科目→20単位
教科または教職に関する科目→8単位
<高校免許>合計59単位
教職に関する科目→23単位(高校教育実習3単位2週間も含む)
教科に関する科目→20単位
教科または教職に関する科目→16単位
・大学院(通信・夜間含む)で、専修免許取得に必要な24単位
・・・以上の合計90単位程度を修得すれば、中高1種免許と中高専修免許をセットでまとめて取得出来ます。
>大学に通信教育及び編入して教員免許を取得した場合、
入学から卒業までの総費用、平均年数などを教えていただきたいです。
基本的に、通信であれ、通学であれ、
「科目等履修生の、教育実習や介護等体験実習の履修は、卒業生に限る」
「科目等履修生の、教育実習や介護等体験実習の履修は、卒業生を含め、誰であれ、一切認めない」
・・・といった履修制限をしている大学・短大が多いです。
これらの履修制限のため、科目等履修生として
教育実習や、介護等体験実習が履修出来ない場合は、
通信制大学へ、正科生や課程正科生として3年次編入しないと、
教育実習や、介護等体験実習へ行くことが出来ず、
教員免許を取得することが出来ません。
また、基本的に、通信であれ、通学であれ、
4年生で、教育実習に行くためには、4年生に進級した時点で、
(1)卒業に必要な単位のうち、○単位以上を修得済であること。
(2)教科教育法以外の、教職科目のうち、○単位以上を修得済であること。
(3)教科教育法の単位を全て修得済であること。
(4)教科に関する科目のうち、○単位以上を修得済であること。
以上4分野全ての単位を規定数以上修得済の学生のみ、今年の教育実習の履修を許可する。
1分野1単位でも、単位が不足している学生には、今年の教育実習の履修は、一切許可しない。
来年の教育実習を履修出来るよう、努力すること。
・・・といった、履修制限があります。
通信制大学の場合、
ホームページやパンフレットには、「最短2年、30万円程度で取得出来ます!」と書かれていることが多いですが、
実際には、社会人として働きながら、勉強される方が多く、
仕事が忙しく、思うように勉強が進まず、
そのため教育実習の履修許可がなかなかおりず、
免許取得まで4~6年もかかった
というケースが多いです。
また、仕事が忙しくて、勉強する時間をうまく作れず、
結局、通信制大学・短大を中退する人も多く、
通信制大学・短大の卒業率は、10%程度にとどまっている学校が多いです。
お礼
ご回答をいただいたのに長らくお礼もできず、申し訳ありませんでした。 拝見する限り、厳しい道のようですが挑戦してみることにしました。 ご親切な回答ありがとうございました。