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現代のオートバイのタイヤの幅は、何故昔と比べて太くなったのか?
現代のオートバイのタイヤの幅は、何故昔と比べて太くなったのか? 素朴な疑問です。 太ければ良い。というわけでもなさそうですが・・・ ラジアル化するのに必要なんでしょうか。 設置面積が広いと良いのはハイパワー車だけで、一般走行時は面圧が下がって逆にすべりやすくなるんでは? と、乗っても居ないのに想像してしまいます。
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昔のバイクのタイヤが細すぎたと言えると思います。 10年以上前のバイクはエンジン性能のわりにタイヤが細かったため、高性能車になればなるほど、そして限界に近づくほど、綱渡りのように突出したバランス感覚が求められていました。 現代のバイクはただタイヤが太くなっただけではなく、ラジアル化されることでコンパウンドが柔らかくできるようになったため、単位面積当たりのグリップ力は上がっているのです。 面圧の話は、あくまで同じグリップのコンパウンドを使用しているタイヤ同士で比較しないと意味がありませんよね。 現代のタイヤは、接地面積が広がって面圧が下がっていても柔らかいコンパウンドを採用することでグリップ力が落ちないようにしているのです。 そして、同じグリップ力を維持したままで接地面積が広がることに意味があります。 同じグリップ力であれば、接地面積が広がることで過渡特性が穏やかになります。従って、タイヤが滑り始めた時のコントロール性が格段に上がっています。これはある程度のスキルを持っているライダーなら、公道レベルでも感じることができるはずです。 面圧の高い(接地面積が狭い)タイヤはグリップの立ち上がりと落ち込みが唐突ですから、滑り始めると一気にスリップダウンしてしまう傾向にありますが、面圧が低い(接地面積が広い)タイヤでは滑り出してからもグリップの回復が穏やかになりコントロールしやすい特性になります。スリップダウンするスピードが穏やかであり、またグリップ回復時のハイサイドも起こりにくい(起こらないわけではない)のです。 つきつめるとサーキットレベルの話のなりますが、現代の高性能バイクはタイヤをある程度滑らせて走ることを前提に設計されていると言えます。 無論、そういった走りに対応できるようになったのはタイヤの変化だけではなく、フレームやサスペンションなど車体の剛性が全般的に上がったことも大きな要因でしょう。 これはあくまでオンロードタイヤのお話。グリップ特性が全く違うオフロードタイヤは、タイヤのサイズも構造もほとんど20年前と変わっていません。変わっているのはコンパウンドとブロック形状くらいでしょう。
補足
たとえば、750ccオンロードバイクだと、 80年代、ホンダCB750FはF100/90-18、R130/80-18でした。 現行CB750はF120/70-17、R150/70-17です。 現代のオートバイはほぼ、前後17インチですね。 インチダウンすることで、同じサイズでは設置面積を確保できないということでしょうか。