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SM3は弾道弾より長射程か?
イージス艦の発射するSM3は、新聞の絵などで弾道弾が最高高度になるミッドコースで命中していますが、これってSM3の最大射程距離(有効ではなく)は弾道ミサイルより長いということになりませんか。 なぜなら弾道の最高高度まで、直線状に上昇するということは、もっと高高度まで上昇できるということで、すなわち弾道飛行させれば、相手の弾道ミサイルより長射程ということになるのではありませんか。 そんな長射程ミサイルを護衛艦に搭載できるのでしょうか。
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- utyuutarou
- ベストアンサー率32% (153/468)
SM-3は弾道弾にレーダー電波を当ててその反射波から位置を割り出し、地上の高速コンピュータが軌道計算したデーター指令電波をSM-3に送り、弾道弾の予想コースへ導きます、SM-3の赤外線シーカーが探知範囲になると弾道弾を追尾、スラスターロケットで軌道を修正しながら撃破するのです。ですからレーダー電波は見通しのきく海上から発射したほうが、弾道弾を探知しやすいです、しかし、探知能力を高めるためにレーダー電波を強力にしても、弾道弾の反射波が受信できなければ誘導できません、これが有効射程距離となります。SM-3は固体ロケットモーターが作動中しか軌道を修正できません、SM-3は2段式固体燃料ロケットで高高度に到達します。これは弾道弾が切り離した弾頭が小さく、レーダーで捕らえにくく、高速で落下してくるので、迎撃するSM-3も高高度に高速で到達しないと迎撃できないからです、SM-3はスタンダードミサイルの垂直発射ボックスランチャーを共有できますので搭載できます
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
>なぜなら弾道の最高高度まで、直線状に上昇するという >ことは、もっと高高度まで上昇できるということで、 >すなわち弾道飛行させれば、相手の弾道ミサイルより >長射程ということになるのではありませんか。 > >そんな長射程ミサイルを護衛艦に搭載できるのでしょうか。 SM3の構造の情報については詳しくないので、これについて の回答については、別の識者にまかせます。 けれども、現状でできないのであれば、できるように今後 も継続して開発を継続すればよいのです。 別の回答でも述べましたが、技術に終わりはありません。 為せば成る。それが技術というものです。 大事なことは、問題解決に向けて行動を開始すること、そして それを目標が達成するまで継続することです。 SM3の性能検証については、実戦配備が近づけばどんどん 情報が出てくるでしょうから、公開情報が揃った時点できちんと 考察したいと思います。 既存のデータからすると、弾道ミサイルの迎撃は不可能では ないでしょうが、現段階では迎撃率はあまり高くなさそうです。 しかし性能が劣るのであれば、性能向上に今後も真摯に取り組むこと。 少なくともブッシュ政権が続く間は、アメリカは弾道ミサイル 防衛システムの開発に真剣に取り組むでしょうから、日本も 米国と歩調を合わせて、それに取り組むべきだと考えています。
- lequeos
- ベストアンサー率54% (308/566)
> イージス艦の発射するSM3は、新聞の絵などで弾道弾が最高高度になるミッドコースで命中していますが、これってSM3の最大射程距離(有効ではなく)は弾道ミサイルより長いということになりませんか。 なりません。 軍事にくわしいSCNKさんにはいわずもがなでしょうが、SM3のような、「当てる」ミサイルは、誘導の必要上発射速度が遅くなっています。だから、(ブースターを着けているとは言え)あれだけ小さな弾体で100数十キロ以上も飛ぶのです。 これに対し弾道ミサイルは、多量の燃料を一気に燃焼させ、発射速度を非常に速くして、その運動エネルギー(と惰性)で長距離を飛行します。飛行の原理が全然ちがうので、直線で100数十キロ飛ぶからといって、弾道ミサイルより射程が長くなるわけではありません。
- taka113
- ベストアンサー率35% (455/1268)
すみません#2に書いたよりも射程はもっと長いようです。
お礼
参考URLを入れてくださったのでしたね。射程距離が1200kmというのが、弾道飛行のときの最大射程なのか、有効射程なのかでずいぶんと違ってきます。ノドンの射程が1000km程度なら、弾道飛行時1200kmのミサイルならなんとか、弾道には届くでしょうが、推力を失っていますから直撃は難しいですね。 全長7m弱のミサイルが果たして、有効射程で1200kmの射程を持ち得るか、やはり疑問です。
補足
はたしてスタンダードにブースターをつけただけで、弾道ミサイルの最高高度まで、ほぼ垂直に命中できるか、かなり疑問です。 スタンダードはおそらくコンポジット固体燃料でしょう。比推力は300秒未満でしょうから、比推力は液体燃料のノドンには及ばないと思います。比推力の小さな燃料で同高度に達するロケットを作ろうとすれば、構造効率は極端には下げられないでしょうから、どうしても弾体を大きくしなくてはなりません。 どうみてもSM3に、ミッドコースでの迎撃能力は無いように見えます。 それとSM3の2段目となるSM2は空力操舵ですよね。操舵できるのかなぁ?
- taka113
- ベストアンサー率35% (455/1268)
SM3(ER)は現行のSM2スタンダード対空ミサイルに補助ブースターを取り付けて誘導システムを改良しただけのもので、弾頭や全長を除く大きさは、イージス護衛艦等が装備する現在のの対空ミサイルとほとんど同じなので、VLSやランチャーに改造を施さずに搭載できるはずです。 射程も100km~200kmだったのではないでしょうか。
- jetplane
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弾道弾迎撃ミサイルの弾頭には確か爆薬は積んでいないのではなかったですか?弾道ミサイルの弾頭を爆発させずに破壊するだけですから先に何か硬いものを入れてあったと思います。それと、もしもこの弾道弾迎撃ミサイルを弾道ミサイルにする場合高高度まで上昇する分には良いですがその後の落下の過程の制御がうまくいかないと思います。もしSM3が弾道弾に使えるのならH2-Aロケットもきちんとすれば弾道弾になるのではないでしょうか? もしかしたら、どちらのものもきちんと弾道弾用に改造すればミサイルとして使用可能になると思います。しかし、日本には弾道弾を作った経験がないのでできるかどうか疑問です。
お礼
爆薬の重量は無くても、誘導装置や弾心などの重量がありますから、構造効率の向上には限界があると思います。 H2Aでは既に回収技術に成功しています。この時は試験用ペイロードでしたが、弾頭を積めばミサイルになりますね。ただし燃料に貯蔵性がありませんし、大型の発射台が必要ですから、先制攻撃専用のミサイルになります。 でもこれを搭載できる護衛艦ってありますかね。せいぜいカッパクラスがいいところではありませんか。 それと日本は弾道弾を作った経験はありますよ。旧軍時代にも硫黄島などで使用してますし、戦後は30型ロケット(誘導能力はありませんのでミサイルではありません。)があります。一部の地対空ミサイルは弾道弾としても使用できました。
お礼
ゆっくり上昇させるとかえって到達最高高度は低くなることがわかりました。 縦軸に速度、横軸に時間をとって加速が大きい場合と小さい場合を比べてみるとわかります。面積が進んだ距離です。加速が大きい場合は早く最高速度になって、その後は慣性運動をしますが、小さい加速度では、最高速度になるのが遅いので三角形の部分が長くなります。面積は加速の大きい方、すなわち燃料を早く燃焼させた方が遠くへ行きます。それに時間がかかるほど重力による減速も大きくなります。 ちなみに自衛隊装備年間を見たところイージス艦の射程距離は100+kmとなっていました。やはりミッドコースでの迎撃は無理なようです。
補足
ロケットモータを燃焼させたまま予想要撃点まで上昇するということでしょうか。これだとかえって燃料が大量に必要になると思うのですが。 弾道ミサイルはあらかじめ定められたモータバンナウトの位置で燃料が尽きるか、燃料を遮断するわけですね。つまりこの時点でミサイルの重量のほとんどを消費しているわけです。 そしてさらに弾道を描いて最高点を過ぎることになります。 ロケットモータというものは、燃焼速度を調整することで推力を変える事ができますが、大推力を得ようとすれば燃料を短時間に消費してしまいます。逆に長時間燃焼を維持しようとすれば推力は小さくなります。結局、ロケットの最終到達速度は燃料の比推力と構造効率で決まります。 もしノドンが到達する300km以上の高度に達し様とすれば、弾道弾のモータバンナウトの高度より当然高くなりますよね。そこまでの高度に達するまでロケットモータを燃焼しつづけるとしたら、かなり推力を小さくしなければならないのではないでしょうか。結局、かなりの速度に達さなければ到達は困難だとおもうのですが。 もうちょっと私も考えて見ますが、やはり納得しがたいですね。