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外張り断熱の床の対応について

外張り断熱についての質問です。 木造在来工法ですが、外張り断熱を検討しており、 業者に相談したところ、 「ネオマフォーム」という断熱材を使用するという回答がありました。 しかし、 床については、 同じ「ネオマフォーム」を使用するそうなのですが、 充填式で行うということなのです。 外張り断熱の場合は、 床下も含めてきっちり施工しなければ意味がないということを、 どこかでお聞きしたと思うのですが、 この「床のみ充填で」ということは大丈夫なのでしょうか・・・ お詳しい方、どうかよろしくお願い致します。

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  • mokkosha
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回答No.2

補足の回答。 再び木巧舎です。 補足の内容で経緯と詳細が明確になりました。 関西IV地域ですね。こちらも四国IV地域で幾つも実例として断熱性能の実証データを集めてきましたので得意な地域の仕様です。 工務店側の標準とアイネシンとの断熱性能の差は、冷暖房ランニングコストに影響があります。 次世代省エネ基準を満たすIV地域の木造住宅は、生活上発生する人体、照明、調理などの熱によっても寒さによる不快感はかなり防ぐことが可能です。 また断熱性能が高いので一旦室内に侵入した熱を放出しにくい、つまり夏季の太陽熱を遮断、冬季の太陽熱を取得するとより効果的に断熱性能が利用でき快適に過ごすことが可能です。 建物南側の窓には夏冬の太陽光の角度差を利用した軒の出寸法、庇の出寸法を検討するなど設計上の工夫をすべきです。 東西側は軒の出、庇の出では夏季の太陽熱遮断は困難ですので、垂直面での遮断を検討しなければなりません。簡易的なスダレなどでも良いのですがせっかくのLow-E仕様なので、ガラスのタイプを断熱型ではなく熱反射型を選択してみてはどうですか? やはり外張断熱ネオマフォームでは性能不足の提案になるでしょうね。 工務店側に悪意があるわけではありません。 断熱設計や施工の知識技術が不足していても外張断熱は比較的安全です。充填断熱は相応の知識技術がないと、構造的に短命になる可能性があります。知識技術といってもそんなに難しくはありません。質問者さんが知識について1日、技術について1日私の講義を聞けば、ご自身で施工できるくらいのものです。 断熱材メーカーの標準施工説明書や断熱マイスター制度など検索して、勉強してみると良いですよ。そして自分で現場の検査くらいはしてみてはどうですか? 断熱材についてですが、同じ断熱性能の厚みのものでのコスト比較です。m2当たりグラスウールは500円、スタイロフォームは1,000円、ネオマフォームは2,000円といったところです。 しかも外張は施工費が高くつきます。費用対効果はグラスウールが優れているのです。 私は3種の断熱材すべて施工した経験があります。ボード系の断熱材(スタイロとネオマ)ではカビの発生を確認しました。 改善するのに相当苦労しました。 現在では吸放湿性の高い(カビの発生しにくい)断熱材を選択するようにしています。その結果グラスウールが最適でした。 次に断熱工法と断熱材の選定についてです。 今回の3案の中では、外張断熱は性能不足、アイネシンは実績不足とコストという点で魅力を感じません。 グラスウールでの充填断熱が最も良い選択と言えます。しかし改良したほうが良さそうですね。 私の案です。 充填断熱工法を採用。 断熱材は旭ファイバー/アクリアネクスト(グラスウール)高性能防湿フィルム50ミクロン厚品を採用。 天井=高性能14K85mm厚×2重敷き=170mm厚 壁=高性能14K85mm厚 床=アクリアUボードピンレス24K80mm厚 外気に接する床=アクリアUボードピンレス24K80mm厚+32K35mm厚 上記仕様で次世代省エネ基準クリア=住宅エコポイント30万ポイント取得対象となります。 この案は、私も頻繁に採用して実績もありますし、建築士として品質、性能、コストなど自信を持ってお奨めできます。 この材料や施工方法の詳細は旭ファイバーのHPから検索して下さい。 資料請求でパンフレットも入手可能です。 パンフレットには施工方法(壁と床のみ)も掲載されています。 問題解決できそうですか? 何かありましたら、また協力させてもらいます。

sweety2010
質問者

補足

何度もご回答いただきまして本当に有難うございます。 吸放湿性の高い(カビの発生しにくい)断熱材としては、 グラスウールが最適だった・・・とお聞きして衝撃を受けております。 グラスウールが湿気を吸い込み縮み、 発生したカビで黒ずんでいる写真を見てから、 断熱材の検討を始めました。 ですので、 グラスウールが最適とは、 (申し訳ないのですが)なかなか信じがたいものがあります。 それ程驚いております。 ボード系の断熱材でもカビを確認したということですが、 現場発砲の吹き付け工法はどうでしょうか。 カビの発生し易い工法と言えるのでしょうか。 こちらの業者は施工した例がないと言ってましたので、 仰るとおり実績不足が心配なところではあるのですが、 心は「吹き付け断熱」の選択に傾いております。 それでもやはりカビに弱いということであれば、 ご提案下さったグラスウールの案を前向きに検討したいと思います。 よろしければ「吹き付け断熱」についても、 ひと言いただければと思うのですが、 何卒よろしくお願い致します。 厚かましいお願いばかりで恐縮なのですが、 どうかよろしくお願い致します。

その他の回答 (2)

  • mokkosha
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回答No.3

再び回答します。 今回は壁断熱のみの説明とします。 貴方の持っている知識は断片的なもので、断熱や壁内結露について十分理解されていないようです。 壁内結露が発生すれば、断熱材の性能低下やカビ、構造材の腐朽の原因となることはご存知だと思います。 壁内結露は室内の湿気が壁体内に侵入して、壁体内に溜まった湿気を外部に排出できない状態、又は排出量より侵入量が多い状態の時発生しやすいのです。 壁内結露を防止する有効な手段は ・室内の湿気を壁体内(構造+断熱)に侵入させない ・湿気を侵入させない手段を講じても尚、少量に侵入してくる湿気を外部へ排出する です。 これを前提として 材料の選定基準と施工概要は ・断熱部室内側に透湿抵抗の高い(150以上)防湿シートを使用(断熱材被覆フィルムの中で性能を満たしているものは可)、柱部等の木部を含めて完全連続して覆い込み、コンセントボックス等の防湿処理を入念に行う ・充填断熱材は万一侵入した湿気を外部へ有効に排出できるよう、透湿性の高いもの(ボード系や発泡ウレタンでは透湿性が低いので湿気を外部に排出できない、したがって壁内結露の原因となる)を使用する。この性能に優れたものはセルロースファイバー、羊毛断熱材で、次いで軟質繊維(ポリエステル)、グラスウール、ロックウールとなる。この中から選定した断熱材を柱-間柱間に完全に連続して充填する。 ・壁体内に侵入した少量の湿気を断熱材と外壁防水シートを透過して外部へ有効に排出するため外壁部に通気胴縁等をを用い通気層を設ける。通気層として有効な厚みは15~20mmです。この時、外壁防水シートは湿気を透過する性質のものである必要があるため、透湿防水シートを使用するのです。 以上を説明とします。 質問の回答ですが グラスウール=カビ…防湿シート、通気層が有効に機能していないと断熱材の種類に関わらず、壁内結露は発生します。 現場発泡系…発泡系のほとんどは透湿性が低く、湿気を外部に排出する妨げとなってしまいます。 吹付け工法…これは多種類存在しています。この中で壁内結露防止に有効なものとしてセルロースファーバーや羊毛断熱材があります。発泡系の中にもアイネシンのように有効なものもあります。これらの断熱材の中には防湿シートを要しないと表示されたものがありますが、外壁通気層を設けるのであれば、防湿シートを張ったほうがより効果的です。 私がアクリアネクストを提案した理由は 上記の要素を満たしていることと、費用対効果、施工性、経年変化が少ない、リサイクル資源で環境面に良いなどです。 吹付け工法のメリットを優先するのであれば セルロースファイバーが筆頭候補でしょうか。メーカーの講習を受けた指定業者が専用吹付け機で施工していきます。施工不良を不安に思うことは激減します。コストは比較的高価です。天井=4,000円/m2、壁=2,000円/m2、床=3,000円/m2が相場でしょうか。

sweety2010
質問者

お礼

御礼が大変遅くなりましたこと申し訳ございませんでした。 ここまで専門的で細かい説明をしていただけるとは思っておりませんでした。 本当に有難うございました。 施工業者にもお伝えしましたが、 本当にここまで気を入れて施工して下さるかどうか・・・ 現場のことがわからないので、 後はそれが心配です。。。 御社のような専門業者に施工していただける方は幸せだと思います。 本当に有難うございました。

  • mokkosha
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回答No.1

木造住宅建築工事業の自営業者で住宅設計監理を主としています。 外張断熱工法で壁の材がネオマフォーム。厚みが重要なところですが質問内容にないので置いておきます。 床のみ充填ということは天井断熱ではなく屋根断熱ということですね。 屋根は壁の2倍近く断熱性能を求められます。厚みに注意して下さい。 在来軸組構法×外張り断熱工法ということはかなり寒冷地で建設する予定なのですね。でないと同等性能で敢えてコストアップする必要ないですからね。 床のみ充填→まったく問題ありません。断熱性能に外張、充填のどちらを選択するかは無関係と思ってください。 但し、どちらの工法も性能の限界というものがあります。 「外張り断熱の場合床下も含めてきっちり施工しなければならないと聞きます。」とありますが、これは充填も同様断熱材を使用する工法はすべてきっちりと施工する必要があります。 断熱性能がもたらす快適性と構造の寿命に直結しているからです。 断熱設計は (1)要求するライフスタイルに応じた断熱性能を満たしているか (2)構造的に壁内結露や湿気などの悪影響を与えないか (3)意匠的に悪影響を与えないか この3点が重要なポイントです。 今年は住宅エコポイント30万ポイント(30万円相当)を獲得を考えると、次世代省エネ基準を目指すのは当然だと思います。 旭化成フェノール樹脂系断熱材ネオマフォームの各部位ごとの必要厚さの検証。I地域(北海道、青森、岩手の一部)の場合。 (1)屋根=135mm厚以上 (2)天井=120mm厚以上 (3)壁=70mm厚以上 (4)床=70mm厚以上 (5)外気に接する床=110mm厚以上 壁以外の部位は特に問題ありませんが、壁について考えていくと。 下地ボード12ミリ+ネオマフォーム70mm+通気層15ミリ≒約100mmも外壁を支持する柱から持ち出して施工しなければなりません。 もし、実施するなら杉板などの可能な限り軽量な外壁材を使用すべきです。 サッシの取り付けも、構造部に取り付けられず持ち出しとなります。また、室内側に取り付く額縁(木製窓枠)の寸法も200ミリ程度のものを使用する計算になります。 他にも設計上の注意点が多数存在し、且つコストアップの要因となります。 同様にII地域以南の場合。 (1)屋根=95mm以上 (2)天井=85mm以上 (3)壁=45mm以上 (4)床=45mm以上 (5)外気に接する床=70mm以上 となり、設計上の問題もコストアップも軽減されます。 しかし、この数値は充填断熱(仮にグラスウール)のみで達成できることを意味します。 外張は充填より相当コストアップにはなりますが、他の材料、建材、設備等のグレードや仕様も満足いくもので予算に余裕がある場合は外張り断熱工法も選択肢として考えて見てもよいでしょう。 以上、回答は外張×充填の複合断熱工法は特殊なものではなく、設計上頻繁に行われる標準的な断熱工法の範囲内であり、問題や支障はない。 アドバイスとしては (1)ご自身が建設する地域での次世代省エネ基準を目標値とすること (2)断熱性能=設計目標値が達成できれば、断熱工法の選択は無関係であること (3)断熱工法の選択(外張or充填or外張+充填)は他の建設費とのバランスで決定すること 参考になりましたか?長寿命で美しい住宅が完成することを応援しています。

sweety2010
質問者

補足

お伝えしなければならないことが不十分で申し訳ございませんでした。 こちらの地域は関西でIV地域になります。 現在、業者より指定されている断熱は標準で、 ■外壁・・・グラスウール75mm ■天井・・・グラスウール100mm ■1階床下・・・スタイロフォーム40mm 以上の通りなのですが、 外断熱を売りにしているハウスメーカーのモデルルームを見て、 「高気密高断熱」「エコ住宅」にかなり魅力を感じてしまいました。 それで業者に相談したところ、 以下の2つの案を提案してもらいました。 (1)外張り断熱(新省エネ基準とのことです) 屋根・・・ネオマフォーム 40ミリ 壁・・・ネオマフォーム 25ミリ 床充填・・・ネオマフォーム 20ミリ (2)内断熱(断熱材変更) 屋根、壁・・・アイシネン 床・・・スタイロフォーム ※厚さは次世代省エネ基準だそうです。 木造の場合は、 外断熱も内断熱もそれ程変わらないということもお聞きしておりますし、 また、 「吹付け断熱は結露により5~15年かけて壁の中がカビだらけになる」という書き込みを見たことがありまして、 結局のところはどうすべきなのか、 本当にわからなくなっており、かなり悩んでおります。 また、 きっちりとした施工こそが最も大事ということもお聞きするのですが、 その業者はきっちりと出来るのか、 それもなんとも言えません・・・。 サッシはトステムのデュオという製品、 ガラスはYKKのLow-E複層ガラス(断熱タイプ)とする予定です。 書き込みを拝見した限りでは、 業者が提案しているネオマフォームの厚さは、 次世代基準には全く届いていないようですので、 やはり不十分となるのでしょうか・・・ それとも関西ということもありますので、 過剰な対応となるのでしょうか・・・ よろしければお返事をお願い致します!

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