学校英語以外の「生きた英語」に多く触れました。
中学一年から英語を学び始めたころ、Sesame Street をテレビで観ました。まだその頃は録画する手段がなかった大昔のことですので、ガイドブックを買って予習し、初回放送と再放送の二回のチャンスを逃すことなく熱心に見入っていました。
この頃学校では、日本人の先生と周りの生徒の「カタカナ発音」をまったく無視するようになりました。ネイティブの発音を耳で聞こえたとおりに真似するくせを付けるようになりました。
高校二年になってから、ペーパーバックで英語の小説を読み始めました。最初は学校英語のように単語の訳語を書き入れたり、さかのぼって訳したりしながら読んでいましたが、これでは一冊読みきれるはずがないと気づき、左から右に英語の流れどおりに読みながら理解する練習を重ねました。ペーパーバックの大作が読めるようになるには5年くらい掛かりました。
日本のテレビで二ヶ国語放送が始まった頃、早速アダプターを買ってアメリカのドラマを英語で観ました。その前から映画館では一度めは字幕を見て二度めは字幕を見ずに観るようにしていました。(今はもうそんなことできないでしょうけど。)英語を英語の流れどおりに理解する練習はリスニングでも役立ちました。
中学・高校・大学を通してNHKの英語に関する番組は観ていました。(ガイドブックまでは購入しませんでしたが。)
会社に入社してから短い期間ではありましたが、会社提供の英会話クラスに参加しました。すでにその頃には英語で意思疎通のできる自分に気が付いていました。アメリカに駐在してからは、テレビ放送に Closed Captions (耳が不自由な人たちのための字幕放送)があることを知り、これを利用して英語的表現(slang, jargon, sarcasm, metaphor, exaggeration, and idioms)、ヴォキャブラリーが一気に身に付きました。また、「この表現はどういう意味?」と質問ができるネイティブの人たちに囲まれていることも大きな利点でした。英語に浸る絶対量も日本にいた頃より遥かに増えました。
今は英語字幕でDVDを鑑賞できますが、これが昔からあったらどんなに良かったことだろうとつくづく思います。
渡米してから20年以上経ちますが、今振り返ってみると、「どんなことをすれば英語が話せるようになるか」と人に聞いたことはなく、自分でどんどん方法を開拓していったと思います。英語がまだ話せなかった頃は、「英語が話せるようになった未来の自分」を想像してみて、「その自分」に到達するためにはなにをすればいいのか常に考えていたと思います。
お礼
ありがとうございます。 どのような勉強法をされましたか?