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銚子大橋の構造について
利根川をまたぐ銚子大橋を通行していて気がついたのですが、斜長橋部分が千葉県側に偏っているのはなぜでしょうか?旧橋のときも、トラス部分が千葉県側に偏って設置されていましたが、何か理由があるのでしょうか?千葉側の渋滞が多いから?それとも、利根川が蛇行するせいでの流心が千葉側に偏っているからでしょうか?
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千葉側の水深が深いので、千葉側の径間(橋脚の間隔)が長くなっていためでしょう、トラスも同様だと思います。径間が長くなると、桁の強度を上げる必要があり、コンクリート桁では強度が足りなくなるため、トラスにする必要があるし、掛け替えに際して、トラスより強度が出る斜張橋にしたのでしょう。 水深が深いという事は、橋脚工事の費用が掛かる(大型のケーソンが必要になる)ため、径間を長くして橋脚を減らします。 なお、千葉側は銚子港域にも掛かるため、浚渫などで航路としての水深を確保する必要もあります。
お礼
要点がイマイチ絞り込めないド素人のハテナでしたが、疑問点を見事に解消してくれる回答でした。ありがとうございます。橋梁のトラス構造などが強度を上げるために設置されていることは自分でも調べがついたのですが(恥ずかしながら、それまではランドマーク的な景観上の理由とか自動車などの転落防止用?なんて思ってました(恥))、なぜ千葉側だけ強度を上げる必要があったのか、いろいろと要因は思いつくものの、どこにも明確な答えがみつかりませんでした。なるほど、建設コストという最大の問題点と地形などからくる技術的な部分とのバランス、地域の水面の利用状況により、もっとも合理的な手法がとられているということなのですね。コストを抑えるために径間を長くしたりその他の工法をとることは、建築の世界では常識なのかもしれませんが、素人としてはその辺りが思いつきませんでした。