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フェノールやクレゾールの酸性度の大きさについて
フェノールやクレゾールの酸性度の大きさについて 問.酸性度の大きい順に並べなさい。 選択肢 1.フェノール 2.オルト-クレゾール 3.メタ-クレゾール 4.パラ-クレゾール という問題なのですが、 メチル基が電子供与性の官能基なので、メチル基をつけることによって 酸性度が低下するということまでは分かりました。 それがオルト、メタ、パラという位置の違いで どのように酸性度が変化するのかがわかりません。 1月10日にテストがあるのでそれまでに回答よろしくおねがいします!!
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まず、これ見て↓ http://research.chem.psu.edu/brpgroup/pKa_compilation.pdf p9のフェノールを見ると、 フェノール:pKa=9.95 o-クレゾール:pKa=10.28 m-クレゾール:pKa=10.08 p-クレゾール:pKa=10.19 メチル基の効果はおっしゃる通り。 m-クレゾールが次にあるのはハイパーコンジュゲーションが無いため。 o-クレゾールが一番弱いのは隣のメチル基が反応に邪魔なため。 ハイパーコンジュゲーションというのはメチル基のC-H結合から電子がベンゼン環に流れ込むという、かなり怪しげだけど確かに数値上は矛盾のない理論です。
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>m-クレゾールにはどうしてハイパーコンジュゲーションがないのでしょうか。 実際にはあるのです。ですがその時できる微少なマイナス電荷(δ-)はフェノール炭素の位置と共役で結ばれることがないのです。 この共役の話しはニトロ基が入ることでフェノールがより強い酸になるときに起こるのと実際上同じ原理です。電荷が逆なだけです。
お礼
マイナス電荷がフェノール炭素の位置と共役で結ばれないから m-だとハイパーコンジュゲーションがなくなってしまう (実際にはあるが限りなく小さい)ということですね。 共役のことについても勉強してみますね。 先ほどに引き続きとても丁寧な回答をしてくださりありがとうございました。
お礼
数値の表まで示してくださって本当に分かりやすかったです! ありがとうございます。 理屈としては酸性度の順番を理解できました。 それと同時に新たな疑問も出来てしまったのですが m-クレゾールにはどうしてハイパーコンジュゲーションがないのでしょうか。 よろしければ教えてください。