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アメリカ市民の間に経済格差があるのは何故ですか?
アメリカ市民の間に経済格差があるのは何故ですか? 60年代のアメリカ政府の政策により、現在のような経済所得格差が生れたみたいなのですが、調べても詳しい要因がよく分からなかったので何方か教えてください。宜しくお願いします。
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経済史、経済学の知識はありませんがアメリカ史の視点から一考。 まずあげられるのが移民や黒人などのマイノリティーの問題でしょう。 移民の多くが経済の最底辺に位置しやすいというのは想像しやすいと思いますが、 経済格差が指摘される世紀転換期や現代はアメリカ史の中でも移民の流入が多いというのが一つの特徴です。 経済活動の底辺に押し込まれやすい移民が底辺を下げているのではないか?というのは考えられますね。 ちなみに経済格差が問題にならなかった時代となると建国から1870年代、1920年~第2次大戦~1950年代があげられますが、こうした時代は旧系白人を中心とした国民総中流社会が築かれていたと言えると思います。 特に1920年代以降は移民の流入に一定の歯止めがかかりましたから中流白人が多くの割合を占める結果になったと思われます。 それから黒人に関していえば公民権運動の成功まで経済指標の中でほとんど念頭になかったということがあると思います。 1870年代までアメリカに経済格差は認識されなかったと先に書きましたがこれも黒人を除いての話で 当然有力プランター層と黒人の差は大きかったはずです。 しかしその頃は黒人の経済状況など考えられるわけもなく、あくまで白人の間での話で、 つい最近まで黒人の経済格差について考えることなどなかったということです。 それからもう一点は第二次大戦から50年代までアメリカが空前の長期好景気にあったという点です。 第2次大戦から軍産体制の確立が始まり白人総中流時代になりますが、60年代以降アメリカ経済に陰りが見えてきて現在に至っていると言うのもあるのではないでしょうか。 その辺は日本も同じことがいえるでしょう。 高度経済成長期には日本国民総中流社会で格差は目立ちませんでしたがバブル崩壊から現在までを考えてみれば理解できると思います。 それからこれは全くの専門外の話であくまで想像の範囲なんですが好景気時のアメリカに格差はなかったのか?と言う問題がありまして。 この辺はNo.8さんとかぶるのですがアメリカ経済は1920年代から空洞化してるというか、 ローンやクレジットカードなどでカネのない人がバンバン商品を購入するというのがずいぶん前からあるんですね。 好景気時には問題ないですがこれが不景気に転じると自己破産を生み・・・と現在のアメリカとまったく同じことを100年繰り返してると。 そうなると一部金融資本などを占める人間とそうでない人間の差が大きくなり・・・。 こうしてみるとアメリカの景気判断が実体経済とどれだけリンクしてるのかという問題にもなり、難しい話で私の手にはおえない感じですが。 変な話、現在の日本で全クレジットカード保有者が限度額いっぱいまで商品を購入すれば好景気になるかも? 貧乏人でも買い物はできますからね。実際は借金まみれですけど。 質問の本質に答えるなら格差のない社会はないと。 もしあるとすれば長期的な経済成長期に限定される。 これが資本主義経済ってものではないかと思います。 60年代の政策については思い当たりませんね。 参考まで。
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- aburakuni
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現在の米国経済は空洞化しています。 大規模・石油まみれの農業はともかく、工業において米国は既に「世界の工場」ではなく、何度も繰り返されたリストラ・レイオフにより従業員のモラルなどは上げようもありません。 そう言った米国が何故世界一の経済国を続けられるかと言うと、人もモノも金も米国に呼び込んで、アメリカンドリームと言う博打に参加させているからです。 年収についての金額ではっきり判るのは野球・ベースボールで、WBCを連覇した日本選手の質は高く、イチローの年俸は遥かに日本にいた場合より高いですが、国民数は倍で大リーグチーム数も倍と言う事からは、その高い給料が払える理由がありません。 また米国人の失業率は10%弱ですが、PCで金融取引を行なうデイリートレーダーなど、日本で言えばパチプロの様な仕事とは言えないもので生活を立てている人も背後にいます。 結局最近の米国は、IT・金融・資源と目先を変えてバブルを引き起こし、米国全体を一攫千金を売りにしたラスベガス状態にして、賭場のオーナーと一部の勝者だけが大儲けし、その他が貧困・ローン破綻に沈む体質を作り上げたため、極端な貧富の差が生まれた訳です。 オーナーもしくは創始者でない経営者に対する報酬で、今迄最高額はエクソンモービル会長退職時年額の730億円ですが、それから見れば日本の順位がその次と言う方に納得行きません。 少なくとも、それを日本が追わない事が大事だと思います。
- ryuken_dec
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>60年代のアメリカ政府の政策により、現在のような経済所得格差が生れたみたい 調べてもわからないのは、これが嘘だから。60年代までアメリカに経済所得格差が無かったという話は無い。奴隷から解放された黒人と支配階級の白人の間には明確な経済所得格差があった。
- googahaku
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アメリカ健康前後いらいからの「国策」の結果によるものでしょう。 かの国では、白色系移民とは区別して黒人奴隷を導入し、これを底辺労働力とし、奴隷禁止後も、周辺の非白色系人種を農業十時の季節労働者などの形で取り込こんできました。その結果が、今日の「極貧階級」を形成する土壌となって定着し、連綿と続いているものと思われます。 昔から「アメリカは20%の極貧階級が80%の裕福階級を支えている」といわれて生かした。今も、そのかたちは変わっていないでしょう。 繰返しに襲ってくる世界(アメリカ)の経済不況が問題の深刻性を露呈しますが、今までに決定的な改善が行なわれた行なわれたことはないようです。
- bougainvillea
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60年代は中間層が多く比較的平等でしたが、 80年代のレーガン革命によって、新自由主義的政策が取り入れられ、 富裕層が減税されて、金融などの分野が優遇され、格差が増大して、今に至ってます。 No.4さんが挙げられている、クルーグマンの本を読むと そこらへんの事情がわかりやすく書かれています。
- blackhill
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ご自分で調べたということですが、ポール・クルーグマンの『格差はつくられた』(早川書房平成20年)を読まれましたか。超一流の経済学者による鋭く、かつ分かりやすい分析です。 かれは、すべての根源はアメリカの人種差別問題にあると喝破しています。その結論に賛成するかどうかは別として、事実を直視し、物事の核心に迫るその論法は、世間に多い皮相で訳知り的な解釈を寸断するものといえるでしょう。 なお、この質問は「経済学」または「歴史」のカテゴリーのほうが内容のある回答が期待できると思います。
- nidonen
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60年代以前の米国に、経済所得格差がなかったなんて 聞いたこともありません。むしろ政策的に、最低賃金の 引き上げなど、経済格差は狭まっているはずです。 格差問題というのは、社会主義が求心力を失ったことで 困った左派の人たちが、あらたに考え出した虚構ですよ。 昔はみんな貧乏で格差なんてなかったなどと、根拠のない 前提をもとにデッチあげたものです。 ※昭和30年代には靴が買えないとかノートや鉛筆が 買えない児童がたくさんいました。いま、そんな 子どもがいますか? 格差は確実に減っています。
- terekakushi
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米国社会は同じ「平等」でも、「結果としての平等」よりも、「成功を勝ち取るための機会の平等」を重視しています。 また、「豊かさを求めること」「すぐれた能力が評価され、それによって収入が上がること」が権利として社会的に認知されています。 これらは米国建国以来の伝統であり、60年代特有の政策ではないと思います。
- rikukoro2
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人がそこに居て、経済活動をしているからです。 人間が生まれ、そこに経済活動が存在している以上必ず格差は生まれます。その是正を狙って全体主義、社会主義、共産主義が生まれましたが、そのどれもがアタラナ格差を生み出す結果になりました。 別に60年代の政策に限らず、米国建国当初より経済格差はありました