東昭先生は航空力学の世界で知らない人がいないくらい有名な方です。日本の航空力学の開祖のような方です。トンボやハチの昆虫や鳥の飛翔、さらに魚の泳ぎ等につきましても多くの雑誌への投稿や論文があります。どんな雑誌かは忘れましたがトンボの飛翔について簡単に解説されていたものを呼んだ記憶があります。内容は掻い摘みますと以下のようなものです。
トンボのような軽い物体にとっては、空気は粘性のある物質で、丁度我々が蜂蜜の中で泳いだり、メダカが水中を泳ぐのと同じだ。ハチの翼面積は小さく本来飛べるはずがないが、ヒトが水中でシンクロナイズドスイミングで手だけで泳ぐことが出来るのと同じだ。
トンボは姿勢を換えずに自由に空を飛ぶことが出来るほとんど唯一の飛行物体だ。慣性の法則に逆らって空中で急停止出来るのは空気の粘性を利用し前に逆噴射しているからだ。丁度メダカが鰭で逆噴射して急停止するのと同じだ。だからメダカもトンボもバックできる。姿勢を変えないで急上昇急降下が出来るのも噴射の方向を変えるだけで上下前後に移動できる。
トンボは理想的な飛行物体だが、我々が乗ることが出来る飛行機では重すぎて空気の粘性はほとんど影響しないためトンボのような飛行機は作れない。
何しろ何十年も前のことですから内容はほとんど忘却です。現在お元気ならば82歳のはずですが…何かの参考になさってください。
お礼
東昭さんの本を読まずとも、納得してしまいそうなほどご丁寧な説明ありがとうございます。 このようなつまらない質問にご回答下さり、感謝いたします。 ありがとうございました。