アンデルセンの童話の一節です。
When the children came in the next morning,they placed the tin soldier in the window.Just how it came about no one knows,but the window flew open, and out fell the soldier. Down he went from the third story window into the street.
別の版(http://home.att.net/~miranda8980/tinsoldier.html)では
Just how it came about no one knowsの部分が
Now, whether it was the goblin who did it, or the draught, is not known, but the window flew open
となっていてhow itのitは明らかにthe window flew openを指すように思われます。
私の理解では、itは先に出て来たものを指す用法とか、it that,
it who等の強調用法しか知らないのですが、この様に、後から出るもの(but the window flew open)を前もってitで受けておくという用法もあるのでしょうか? 手持ちの辞書を調べてみましたが、この様な用法は載っていませんでした。
英文にはよくある使い方なんでしょうか?宜しくお願いします。
このように後から出てくるものをあらかじめ表す用法のことを,ジーニアス英和辞典では「後方照応的」と読んでいます。
指示代名詞 this, that や人称代名詞 it はいずれもこの用法があります。
it について言うと,形式主語構文 it is ~ to do,it is ~ that 節のパターンがまず思い浮かびます。
そして今回の文と同じようなパターンがジーニアスに載っています。
後にくる内容をさして
I did not know it at the time, but she saved my son's life.
「その時は知らなかったのだが,彼女が私の息子の生命を救ってくれたのだった」
個人的には「さす」という言葉は指示代名詞にふさわしく,人称代名詞の場合は「受ける」がいいと思います。
お礼
回答ありがとうございました。 「後方照応的」というitの使い方があるわけですね。 遭遇した2例とも、後方部がbutで始まっていますから、ひょっとしてbutで始まることが多いのかも知れませんね。