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全球凍結の時の氷の水分ってどこからきたの?
地球が全球凍結したとき、1000mの厚さの氷河に覆われた、といいます。 しかし、その氷のH20は一体どこからやってきて、どこに行くのでしょうか。 水は凍っても1割程度しか体積は増えないし…。 よろしくお願いいたします。
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回答番号:No.3です。 >海の水分が陸に上がって陸で凍るしか氷河の水分の供給場所はないのですから、海の水位が減るということでしょうか。 はい、その通りです。 今から約8万年前~約1万年前の最終氷期には、海面が約140mも低したと言われています。 【参考URL】氷河期 http://www2s.biglobe.ne.jp/~nkazu/yama/hyouga.htm 逆に現在よりも気候が温暖な時代には、大陸氷河が溶けて縮小するため、現在よりも海面が高くなりました。 今から約13万年前~約7万年の最終間氷期には、海面が今よりも約6mも高かった時期があったと言われています。 【参考URL】木下層貝化石 http://homepage2.nifty.com/yf-tkktk/page447.html >地球の表面は3割が陸、7割が海ですから、3割の土地に1000mの氷を出現させようと思ったら、7割にあたる海の水位が、1000×3÷7(m)下がる計算になるのではないでしょうか。 いいえ、少し違います。 3割が陸、7割が海と言うのは現在の割合で、海底の地形は浅い所も深い所もありますから、海水の量が減少すると、浅い海が陸地に変わり、海洋の総面積も減少します。 実際に前述の最終氷期には、海面が低下してベーリング海峡の海底が陸地となり、そこを通って人類が北アメリカ大陸へ渡ったり、日本列島とユーラシア大陸が地続きとなって、ケナガマンモスが北海道に渡ってきたことが判っています。 水面の面積が小さな所から、同じ量の水を取り除くと、水面の高さはより一層低くなります。 ですから、海面は1000×3÷7(m)よりも更に低くなります。 残念ながら私は当時の地形に関する知識がないため、実際には何m海面が低下したのかを、計算する事は出来ません。 地層に残った痕跡から当時の海面を知ろうとしても、海底の地形は地殻変動により隆起や沈降をしますし、海洋底は地殻のプレート運動のために、2億年以上前の海底は地球内部のマントル層に沈み込んでいて調べる事が出来ません。
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- sharl
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質問の意図は「1000mの厚さの氷河に覆われるには海面が1000m上昇するに等しい水分が必要なはず」ということでしょうか? だとすると、それは海から来ているのではないかと。 地上が1000mの氷に埋まる、それ相応に海面が低下し、 低下したところで水面下1000mまで凍っている。 そんな感じだと思います…たぶん。
お礼
ありがとうございます。 私の説明がわかりにくかったのだと思います。そういう質問なんです。 おっしゃるように、やはり海面が下がり、そこにも1000mの氷、というのがわかりやすい気がしました。 ありがとうございました。
- kagakusuki
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氷河は海水が凍ったものではありません。 海や陸から蒸発した水蒸気(大部分は海からのもの)は、上空で冷えて雪となって、陸地や氷上に降り積もります。(雨は低空の温度の高い空気に触れて、雪が溶けたものです) 夏の気温が低いために、雪が溶ける量よりも雪の積もる量の方が多い場所では、一年中雪で覆われる事になりますが、このような雪を万年雪と言います。 積もった万年雪の層は年月と共に厚くなり、自身の重さによって圧縮され、隙間が少なくなって行き、最後には氷の塊となります。 出来た氷の塊は、地面の低い方に向かって滑り出します。 氷は固体ですが、長い時間をかけて力を加え続けると変形します。 ですから、滑って行く途中に障害物があっても、ゆっくりと変形する事で、水が流れる場合のように、氷も障害物を避けて流れます。 こうして出来た氷の流れが氷河です。 氷河は流れて行きますから、氷河の氷が生まれた場所よりも暖かい気候の土地も氷で覆います。 地球全体の状態を見て、平均して氷の出来る量が、夏の間に氷が溶ける量よりも多い場合、氷で覆われた地面の面積が増えます。 すると、白い氷で覆われた地面は、土や岩がむき出しの地面よりも、太陽光線のエネルギーを反射しますから、気候が寒冷化して、夏に解ける氷の量が、よりいっそう減少します。 その結果、氷河に覆われる面積が更に増え、という事が繰り返され、氷河の上に雪が降り積もり、氷の層の上に更に氷河が生まれ、氷の層が広く厚く地表を覆う事になります。 そうして地表の大半を氷が覆うようになった時期の事を、氷河時代と呼びます。 地球の全球凍結とは、氷河時代のような状態が極端に進み、氷に覆われていない所が、殆どなくなった状態の事です。 1000mとは氷の平均の厚さで、氷が厚い所もあれば、薄い所もあります。 塩水は真水よりも凍り難いため、海に降った雪は溶け易く、降り積もり難いと考えられます。 又、水は温度差があると対流を起こしますから、海面で冷えた海水が海底に沈んで、温度の高い海水と入れ替わる事で、常に暖かい海水が海面に存在する事になります。 そのため、大陸と比べて大洋は氷に覆われるのが遅れ、水蒸気の供給源となると思います。(←この部分は私の推測です) 海を覆う氷が薄くとも、陸を覆う氷がそれ以上に厚ければ、平均の厚さが1000mとなる事も有り得ます。 氷の層を構成していたH20が「どこに行ったか」については、単純に溶けて、海に流れて行っただけです。
お礼
丁寧なご説明ありがとうございます。 しかし、まだ私は理解できないでおります。理解力がないのかと思います。しっかり考えたいです。 平均1000mの氷ということは、薄い厚いがあるにしろ、その体積は「表面積」×1000mで求められることになりますから、体積としては同じではないかと思います。 海に氷河がやってくるのが遅れても、水蒸気の供給源になっても、いずれにしても海の水分が陸に上がって陸で凍るしか氷河の水分の供給場所はないのですから、海の水位が減るということでしょうか。 地球の表面は3割が陸、7割が海ですから、3割の土地に1000mの氷を出現させようと思ったら、7割にあたる海の水位が、1000×3÷7(m)下がる計算になるのではないでしょうか。 ピンと来ないのが正直なところです。 ありがとうございました。
- nemoax006
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現在目に付かない水は結構あると思います。例えば生物が持っている水、地下水などの地球内にある水、例として日本の温泉水が全部凍ったらどうでしょう。
お礼
現時点で「せーの」で地球を凍らしたら、生物の銅像みたいなのが出来るだけですし、温泉水は地面の中で凍るだけで、地面の上に1000mの氷は出来ないと思うのですが…。なんとか理解に努めます。ありがとうございました。
- tamioogata
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単純計算では、1000メートルの厚さの氷に覆われたとした場合は、氷の下には未だ氷っていない海水の層が深度1000メートル以上残っていたと考えられます。 地球の表面の陸地を全て削り取って、海の中を平らに埋めて地球をツルツルの球体に下場合は、地表を覆う海水の深度は約2000メートルになるそうなので、全休凍結で地球の表面が1000メートルの厚さに氷っていたとしても、まだまだ氷っていない水が地球内部には沢山残っていたと思われます。
お礼
すみません、よく理解できないのですが、現時点でせーの、で地球を凍らしても、地面の上に1000mの氷は出現しないわけですよね。陸の上にも、海の上にも氷河があったわけですし…。なんとか理解しようと思います。ありがとうございました。
お礼
丁寧なご回答ありがとうございました。 イメージがわき、かなりよくわかりました。 どうもありがとうございました。