生態学は、とかく学問上の知識の羅列で現実には応用されることが少ないと思われがちで、単なる机上の知識に過ぎないと受け止められています。
しかし、西暦2000年を境にして、大きく変わりつつあります。簡単にわかることです。ちょっと調べてみてはどうですか。
「有機液肥」をグーグルのウエブ検索で調べます。2000~今年を1年づつ検索して、ヒット件数を見ます。最初は、ほぼゼロ。今年は2万件。検索の仕方では今年は数10万件にもなります。今、爆発中のトレンドです。
この「有機液肥」は何だと思いますか。数件のサイトをちらっと見ればわかります。作物に有機物を吸収させる肥料です。
有機液肥=水に溶けている有機物=作物が有機物のまま吸収できる有機肥料=光合成産物のリサイクルとしてよいでしょう。
反対は「固体有機」で、水にとけない有機物、作物に吸収されない有機物=堆肥といえるかもしれません。
いろいろな見方があると思います。
しかし、作物が光合成ではなく直接有機物を吸収するなら、光合成のリサイクルで、低エネルギー高効率の生態系が生まれることになります。
このような新しい生態系が、農業に浸透しつつあるようです。
減量の有機物は周囲に沢山あります。光合成リサイクルで生産性が高まれば、僻地の農地は不要でダムも橋も道路も大幅に不要になります。生産性が高まれば耕地も不要になるでしょう。
新しい変化が起きつつあります。「何を書いてよいかわからない」かもしれませんが、生態系は万物の基本であり、その変化は方々に影響して書ききれないかもしれません。