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計算化学の勉強法について
私は、実験有機化学が専門の学生です。計算化学について基礎を勉強したいのですが、どのように勉強すればよいかわからなくて困っています。まず量子化学をしっかり勉強するべきでしょうか。どのような本で勉強するのが良いでしょうか。 よろしくお願いします。
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実験が忙しくて勉強の時間がなかなか取れないでしょうから、まずは、ざっと基礎的なことをおさらいするのがいいんじゃないかと思います。そのための教科書としては、 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4415255.html の回答番号:No.5で紹介した3冊をおすすめします。 もう少し量子化学をしっかり勉強したいということでしたら、 [4]志田忠正著「化学結合」岩波書店 (2001) http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABA54056432 [5]原田義也著「量子化学(上巻)」裳華房 (2007) http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABA8395166X の2冊が、より詳しい教科書です。 計算化学の基礎理論をしっかり勉強するのなら [6]永瀬茂,平尾公彦著「分子理論の展開」岩波書店 (2002) http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABA55808216 [7]原田義也著「量子化学(下巻)」裳華房 (2007) [8]A.ザボ, N.S.オストランド著;大野ほか訳「新しい量子化学:電子構造の理論入門(上)」東京大学出版会(1987) http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABN01194848 が詳しいです。 ですけどこの3冊はかなり手ごわい教科書なので、計算化学の基礎理論をざっと学びたいということならば、 [9]武次徹也,平尾公彦共著「早わかり分子軌道法」裳華房 (2003) http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABA60459499 をおすすめします。[6]~[8]の教科書は、[9]に書かれている事柄をより深く理解したいときに参照すればいいと思います。 もうひとつ、これは教科書ではないのですけど [10]武次徹也編「すぐできる量子化学計算ビギナーズマニュアル」講談社 (2006) http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABA76784954 は、GaussianやGAMESSなどをつかって実際に計算するときに役立つ本です。自分で量子化学計算をすることがなかったとしても、計算化学で何ができて何ができないのかが分かりますし、計算化学について何を勉強すればよいのか?が分かりますので、勉強の指針になる本だと思います。
お礼
非常に詳しい回答ありがとうございます。これらの本を書店でさっそく見てみようと思います。ありがとうございました。