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土壌のリン酸含有量についてです。
こんばんは。 土壌由来のリン酸による、顔料の変質についての研究を行っています。 が、土壌のリン酸天然賦存量3.0P2O5mg/gをH3PO4試薬で再現できないか模索中です。 と、言うのも土壌のリン酸含有量についての分子式がP2O5だったからです。 五酸化二燐からオルトリン酸になるとのことで、H3PO4では無理かもと思ったのですが・・・。 土壌学においてのP2O5についても教えれいただければ幸いです。 宜しくお願い致します。
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- indoken
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土壌中のリン酸量が、P2O5で表現されているのは、歴史的に元素組成を表すのに、酸化物の形を使ったからです。 土の中にP2O5が存在しているわけではありません。 このあたりのことは、タイトルが「土壌のリン酸含有量」となっているので、わかっているのかとも思いますが、質問文を読むと、ちょっと心配になります。 > 「オルトリン酸になるとのことで、H3PO4では無理かもと思った」 この質問の意味がわかりません。 H3PO4はオルトリン酸です。 土壌中に存在するリン酸は、基本的にオルトリン酸です。 ただし、土がリン酸を強く吸着し、溶ける部分はごくごく一部です。 御調べになる顔料との反応が、土のリン酸とリン酸試薬とで、同じになるかどうか、難しいところです。 土の中にはフィチン酸など有機態のリンもありますが、私の想像では、顔料などとの反応では、主役になり難いと思われます。
>土壌学においてのP2O5 土壌学については詳しくありませんが、無機分析化学(岩石等)においては元素の分析値は全て酸化物で表すので、P2O5になってしまいます。 このリンがどの様な形態で存在するかはかなり「謎」で、全てがオルトリン酸(H3PO4)のかたちで存在している保証はないのです。 しかし、再現実験ではPはオルトリン酸とその塩として加えるしかありません。
お礼
ご親切にありがとうございます。 オルトリン酸やリン酸鉄、リン酸カルシウムなどのPが、一様にP2O5で示されていて、全てをオルトリン酸で再現しては、実際とはだいぶかけ離れてしまいますよね。 しかし、再現実験はオルトリン酸をメインにするしかない・・・。ということでしょうか?
お礼
ご丁寧な回答、ありかとうございました。 酸化物で表す。ということは知っていましたが、理解が曖昧だったように感じます。indoken様のおかげで整理がつきました。 >「土壌中に存在するリン酸は、基本的にオルトリン酸」 とのことで、土のリン酸とリン酸試薬とで同じ反応が期待できるかは難しいとして、再現ではリン酸天然賦存量3.0P2O5mg/gをH3PO4のmolで考えてよいということでしょうか?