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fine art の訳語としての美術
fine artの訳について聞きかじったことです。 fineには「美」に含まれる陶酔や快楽というニュアンスよりもむしろ、ビールの宣伝文句のようなキレとか冴えというニュアンスをより多く含んでいる。 多くの人に尋ね歩いたのですが、そのようなことはあまり聞いたことがない、という意見でした。周囲には現代美術に関心があるものが少ないので当然なのかもしれませんが、fine artとして紹介されている作品と美術・工芸と紹介されている作品に大きな隔たりを感じます。 一般的にはどのように区別されているのでしょうか?
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fine art は日本では“純粋芸術”と訳される事が多いと思います。 おおざっぱにいうと、純粋に芸術にためにだけ存在する芸術のことをそう呼びます。 かつて fine art は実用品と区別されなければいけないという考えが支配的でした。 実用品としての美術、工芸は、既成の美意識、慣習の制約を受け、純粋な芸術とは呼べないという理由によってです。 akiaki1972さんの感じる隔たりは、上述のような理由によってだと思います。 しかし近年では fine art は表現形式による制約すらも受けてはいけないという考えが支配的ですから、 (例えば、実用品を作ってはいけないという制約にとらわれる事自体が純粋な芸術ではない、という捉え方もできますね。) 現代のアートシーンで fine art かそうでないかを区別する事は非常に難しいです。 現在、fine art という言葉は、実用的な作品、大衆的な作品とあくまで便宜的に区別するために使われているのだと思います。
お礼
serina55様 ご回答ありがとうございます。 fine artは実用的な作品と大衆的な作品とあくまで便宜的に区別されている、とのこと。 そういうことだったんだ!なるほど!と溜飲が下がりました。 言葉に縛られず、素晴らしい!と感じられる作品を探していこうと思います。