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公共財の「非排除性」と高速道路
こんにちは。 公共財には主に非競合性や非排除性という性質があるわけですが、「高速道路」を考えると、特に代価を払わない人を排除できないという、非排除性がないように思われますが、どのように思われますか。 いくつかの場合で、私も考えてみました。 1.高速道路は公共財といえども、一般道路でも行けるのに便利さ・早さという付加価値を求めて、料金を払ってそのサービスを購入することになるのでは? 2.有料とはいえ、高速道路自体の建設費用よりはるかに安いから、非排除性を否定することはできないのでは? 3.そもそも、高速道路を公共財と言っていいのか? 公共財とも言えるし、そうでないとも言える、曖昧なものなのか? もしその場合、現行政権が高速道路を完全無料化したら、完全な公共財と言えるのか? 以上の3点が私の思ったところです。意見をお聞かせ下さい。
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高速道路は、経済学的には準公共財と考えるのが一般的です。 基本的に、完全な非競合性・非排除性をもった財は、ほとんど存在しません。例えば水道や電気といったものには排除性が、あまり強くありませんが存在します(半年滞納したら確実に止まります)し、道路などはあまりに大量に通行しようとした場合に渋滞が起こり、競合性があることになります。 しかしながら、一般にはこれらは、非排除性・非競合性はかなりの部分成り立っていることから、公共財または準公共財として取り扱われます。
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- aokisika
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非競合性や非排除性というのは、『経済学』の視点から見た性質です。 公共財の正確な定義を私は知りませんが、経済学の視点から見て、高速道路に非排除性がないからといって、他の視点での公共性がないかどうかとは全く関係がありません。 高速道路は、例外的に非排除性がない公共財である、と考えてはいかがでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに、非排除性がないからと言って、公共財ではない、ということは出来ませんね。民間が率先して利潤目的で高速道路を造るというのは、あり得ないことですから、こういう面で、やはり完全な公共財ではないといえますね。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、確かに仰せの通りですね。完全な公共財というものは、「街路灯」くらいですね…。 「基本的に、完全な非競合性・非排除性をもった財は、ほとんど存在し」ないところに驚きました。 頭の中のモヤモヤが消えました。本当にありがとうございます。