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漢字の意味「晴」
漢和辞典等で調べると、青く澄みわたった日という意味で「晴れる」という意味になっています。 それとは別に「晴」=「青く輝く日(太陽)」=「星」という意味があるらしいのですが、本当でしょうか。 色々調べたのですが、根拠となる情報が見つかりません。 昔、陰陽道関係の小説で読んだので、その作者がこじつけた(言い方は悪いですが;)可能性もあると思います。 本当に「晴」には「星」という意味がある漢字なのか、真偽を知りたいです。 また参考になりそうなサイトや本があったら教えてください。 よろしくお願いします。
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お調べになったのはどの漢和辞典でしょうか? 「晴」という字のつくりにある青という字には青いという意味はありません。 すこし専門的な話になりますが、漢字の造字法に六書という6つの分類がありまして、 この「晴」という字の場合は形声というスタイルの造字になっています。 形声というのは類型をあらわす意符と発音をしめす音符によって構成された字であり、 この「晴」でいいますと、天文事象をあらわす「日」のほうが意符であり、 「青」はセイという発音をしめすだけの音符で、青いという意味はありません。 漢字の意味と意味を会わせて作られた文字を六書では会意と呼びますが、 じつは漢字のなかではこのような文字は少数派です。 ということで、「晴」が青く輝く太陽を意味する文字というのはまったくの誤りです。 ところが、「晴」と「星」という字に関連性がないかというとそうでもないのです。 後漢に編纂された最古の漢字辞書である『説文解字』によりますと、 「晴」は「雨而夜除星見也(雨が夜に入ってやみ、星があらわれることである)」とあります。 [夕生](←1字)という漢字も同じ説明があり、「晴」に同じであると『説文』はいうですが、 徐鉉という北宋の学者がいうにはどうやら[夕生]のほうが本来の字のようです。 それで漢字は発音が同じだと意味も通じ合うということがありまして、 「晴」(セイ)の異体字として[日星](セイ)という字があったり、 [夕生](セイ)と「星」(セイ)が通じ合って、 「星」で雨があがって星が見えるという意味でのはれるという意味で使われることもあるそうです。 つまり、惑星の意味ではなく、雨があがって星が見えるという意味において、「晴」と「星」は同じ”はれる”と訓ずることのできる言葉になるようです。 瓢箪から駒が出たような話ですね。 『大漢和辞典』で「晴」の詳細をお調べになりたいときは5巻 902頁をごらんください。
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- acephale
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No.2です。 ひとつ訂正させてください。 形声の音符は意味がともなわないことが多いのですが、 「晴」という文字の「青」は意味をともなうケースのようです。 『説文』では雨がやんで夜に星が見えることだと説明があったのをもって、 「青」はただの発音であると判断したのですが、 徐鉉が指摘したのはこの意味で俗に「晴」という文字を使うのは誤りであるということのようです。 つまり、「晴」の原字は「[夕生]」であったとしても、 日中に雨がやんで青空が広がるようなケースを「晴」という字で表したというほうが正しいようです。 ただ、青に青いという意味が付加されたとしても青く輝く太陽が星である、というのにはその根拠を見つけることは困難なように思います。 専門家といいながら形声について短絡的な説明をしてしまってお恥ずかしい限りです。申し訳ありませんでした。
- lyrics
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No.3です。 さきほど添付しました下から三番目のサイトに、「星」と「晴」についての記述を見つけたので引用しておきます。 http://yosiy123.livedoor.biz/archives/51303233.html > 星 原字は生の字の上に3つの星を描いたものです。生の字は小さい植物をあらわし、生まれる」「成長する」の意味をもっています。星の字は、空に現れた星を描いた文字です。 > > 晴 原字は夕の字と生の字を合わせたかたちになっています。夕の原字は月をあらわしています。生の字は小さい植物を描いたもので、生ずる」という意味をあらわします。晴の字は「月が生じる」、すなわち月がはっきり見える状態をあらわすものと考えらます。、ただし原字の右の部分は、星の字を簡略化したもので、晴の字は月と星の見える状態をあらわすものとする説もあります。
- lyrics
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こんばんは。 私は、漢字のことはよく分からないのですが、ご質問に関連しそうな情報を見つけたのでお知らせにあがりました。 私の所有しております『新選漢和辞典 小学館 常用新版』には、次のように出ていました。 ┌─────────┐ 【晴】 形声。日が形を表し、靑(せい)が音を示す。靑には、あおい、すむ、などの意味がある。(日+靑)は、日がはれて空がすみきっていること。古い形では(夕+生)が使われていて、夜雨が止んで月の出ることを表した。(参考)(日+靑[せい])は別字。 └─────────┘ それで、上にある「夕+生」の異体字が「?(日偏に生)」であり「星を表した」と下記サイトにありましたのでお伝えにあがった次第です。 私の手持ちの辞書では、異体字である確証は得られませんでした。(夕+生)が「月」であれば、「日+生」が「星」である可能性もあるような気がいたしますが、私の素人考えでいいますと、ここは「太陽」となるべきではないのかな、という気もいたします^^; この場合の「星」とは関係ないのかもしれませんが、検索の過程でご参考になりそうなサイトを見つけましたので下に添付しておきます。 http://jitenfeti6.jugem.jp/?eid=518 > 【494】「?(日偏に生)」の字源 > > ~中略~ > > この字は、「晴れる」の意なので、「星」の異体字ではありません。 > > > > そう言うと、「雲」に隠れていた太陽が、生まれるようにして出てくるのが、晴れだという方も居るかもしれませんね。 > > > > この字、元は「夕偏に生」の異体字で、夜に星が見えるようにすがすがしく晴れていることを表したそうです。 ------------------ http://yosiy123.livedoor.biz/archives/51303233.html 晶 原字は星がたくさん見える状態をあらわす字です。これより「盛ん」「明らか」の意味もでました。 http://5go.biz/fbo/read/3/3077 星の原字は晶+生で、晶の字自体にきらきらと輝く意味があるため、 http://www.harakin.net/education/kanji/kanji.htm 星 「晶(きらめく三つの星)+生(みずみずしい芽)の会意兼形声」で、澄んで清らかに光る星のこと ------------------
- sosdada
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