昔の工業製品について
カテ違いかもしれませんが、いちおう歴史的観点もあると思うのでこちらで質問します。
工業製品に限ったことではありませんが、昔に作られたもの(土木事業的なものから工芸品まで)には、独特のこだわり、雰囲気があります。たとえば、橋の欄干の装飾とか、ビルの階段壁面装飾とか、家屋の天井彫刻(そんな高級住宅でなくても)とか、鉄道車両の室内灯の形状の美的感覚とか、いろいろきりがなくあります。
これらが、現在はほとんど失われているといっても過言ではないです。ただ、機能機能ばかりで(その機能性が美的でもあるのだという議論もあるのでしょうが、それはどうもこじつけに聞こえる)、製品への美的センスということについてこだわりがない。コストを抑えることだけにこだわってるように思える。
このことは経済原則のようなことで、仕方ないと思います。
しかし、翻って考えると、昔だって同様の経済原則はあったわけで、機能が果たせれば、別に車両の室内灯なんてもっと簡素な形状だってよかったし、家屋の天井彫刻なんて要らない、橋やトンネルやダムの形状などこだわらなくてもよかった。それがなんで、あえて、装飾的形状的こだわりを重視していたのでしょうか?とっくに、機能重視の捜索だって採用できたと思うのです。それが、コルビジェやらの新感覚デザインが台頭してきた後も、かなり長きに渡って装飾形状を重んじていた。これはなぜなのでしょうか?
もしかすると、伝統的な考え(工業製品は装飾的であるべきだ)というものが薄れていくのに、半世紀くらいかかって、最近ようやく成し遂げられたということでしょうか?
お礼
ありがとうございました。 たいへん参考になりました。