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硬骨海産魚類が浸透圧を低く保つのはなぜ?
硬骨海産魚類が浸透圧を低く保つのはなぜでしょうか? 浸透圧を調節する機能が備わっていることは、高校の生物でも学びました。 でも、そもそも調節するメリットは何なのでしょう。 サメなどのように浸透圧調節をしない方法もあるのに、 なぜあえて海の魚は体液浸透圧を低く保つ方向に進化したのでしょうか? 回答よろしくお願いします。
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見聞きしたことからの推測ですので、必ずしも正しいとは断言できませんが、一つの仮説として受け取ってください。 ご存知の通り、硬骨魚類と軟骨魚類には様々な違いがあります。その原因の一つとして考えられるのは、それぞれが経てきた進化の道筋による違いがあります。 愛媛大学農学部ホームページ:「生物の進化ー脊椎動物編(http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/evolution/vrt01.htm)」より引用 >デボン紀中期(4億2千万年前)に硬い骨をもつ硬骨魚類が生じ淡水(真水)に進出しそこで決定的な進化を遂げました。(中略) >また、淡水での生活に適応するため水分と塩分の体内濃度を調節するために腎機能が進化しました。 >これらの魚類は条鰭類と総鰭類にわかれ デボン紀中期(4億年前)に魚のままの姿を選択したグループと淡水で進化を続けたグループとにわかれました。 現生の硬骨魚類の祖先は、軟骨魚類と進化的に分岐した後、一度汽水・淡水域に生息地域を移して肺(のちに浮き袋に変化)を発達させたと考えられています。このときに同時並行的におきた、低い浸透圧環境への適応として、体内の浸透圧も低下させる必要があったのでしょう。 その後、硬骨魚の子孫は繁栄し、一部というかかなり多くは再び海水域へと生育域を広げました。海水に戻ったことで、外部浸透圧の問題が再び起きたのでしょうが、進化の方向性として硬骨魚類の古いしいステムに戻るのではなく、体内浸透圧はそのままで過剰な塩類を摂取しないあるいは排出するという方法に進化したのではないでしょうか? 結論(推測です):「硬骨海産魚類が浸透圧を低く保つ」のは、汽水・淡水域で生息していた祖先形質を、たまたま残している。
お礼
回答ありがとうございます。 理由があって調節機能がある、というよりは そういう方向に進化した魚が海に適応して調節している。 生命の歴史を感じます。 生物の写真や絵などとあわせてもっと調べて見ると 面白いかな、と思います。 ありがとうございました。