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「は」 と 「が」
文書作成で迷う「~は」 と 「~が」について使用区別に際しての選択判断基準を教えて下さい。
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#3 ■「が」は指示代名詞、それに「か」の付いた語、不特定のものを示す語に付く。 ○何【が】いいか/誰か【が】やるだろう/知らない人【が】いる。 ※(「は」は使えない) ■従属節の主語が主文の主語と違う場合、前者には「が」が付く。 ○母【が】治るように祈る/波【が】荒いから泳げない/食事は客【が】来てからだ/彼【が】来たら始めよう。 ※(「は」は使えない) 『日本語新辞典』 ◎「が」は、上にくる語を、まだ知らないもの、新しいもの、不確定で不確実なものとあつかって表す。「は」は、上にくる語をすでに知っているもの、確定した確実なものとあつかって示し、下に新たな情報を要求するはたらきを持つ。 ■ ○「わたし【は】田中です」 「わたしは(誰か、どんな人か?)」という問題に、「田中です」と答えを出す形。「は」の上が問題で、「は」は下に答えをいう形式。 ○「わたし【が】田中です」 田中の存在はすでに分かっていて、それがどの人かを知らせる形。「が」の上は新しい知らせとあつかわれる。 ■ ○「海【は】見える」 ここの「は」には「しかし山は見えない」のように、「海」と「山」とを対比する気持ちが表されている。 ○「海【が】見える」 「海」が目前に見えると発見し、描写するときの形。「桜が咲いていた」「犬が走る」なども同じ表現の形式。 ■ ○「犬【は】走る」 「犬という動物は走るものだ」という形式。「一日【は】二十四時間だ」といえば、「一日」は「二十四時間」に決まっているという形式。 ○「一日【が】二十四時間だ」 「二十四時間」なのは「一日」で「ニ日ではない」という意味。 『角川必携国語辞典』 ■ 「昔々、あるところに山【が】ありました。その山【は】高い山でした。その山に猿【が】住んでいました。その猿【は】賢い猿でした。」 「山」と「猿」がはじめて使われるところには「が」が使われ、二度目に使われるところには 「は」が使われている。これは、相手の頭にまだ入っていないだろうと思うときには「が」を使い、入っていないだろうと思うところには「は」を使うからで、これはちょうど英語の不定冠詞「a」と定冠詞「the」との使い分けに似ている。 ~中略~ 「が」は主語を表す助詞であるが、「は」の方は題目を表す助詞で、話の題目には相手の知っているものを選ぶことからこのような使い分けになるのである。 相手自身のことや、話をしているわたし自身のことは、相手にすぐに分かるだろうと思うから、「あなた」とか「わたし」とかいう言葉は、「あなた【は】…」「わたし【は】…」と、「は」をつけて言うことが多い。外の景色に対しては、相手がまだ気が付いていないかもしれないから、「庭に小鳥【が】来た」「夕焼け【が】きれいだよ」と、「が」を使う。 『学研現代新国語辞典』 大変失礼いたしました。
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- 日比野 暉彦(@bragelonne)
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こんにちは。 ★ 〔具体的な〕選択判断基準 ☆ では必ずしもなくその基礎を 文の構造として考えます。 そもそもの成り立ち つまりは ハとガがどのように生成して来たかについてです。 (α) A‐ハ B‐ガ C‐ナリ。 / C‐スル。 ☆ これを 基本文型とします。 文は 問答として成ります。問い(主題)と答え(論述= C )です。 問いは 一般に 二つの主題( A および B )によって発します。 A: 第一中心主題 B: 関係第二主題(関係というのは 中心主題 A に関係するとの意) C: 論述主題(つまり 主題に対する論述) ○ わたし‐ハ 名‐ガ ヤハウェー‐なり。 ○ われ‐ハ 心‐ガ すがすがし。 ここで 基本文型(α)は さまざまに内発的な展開を起こします。 特に 第二主題 B が 細かく具体的な主題を提示することになります。 B ‐ → B1・B2・・・Bn: 関係第二主題からの派生 B 1‐ノ: B‐ガのガ格にもその用法がある属格 B 2‐ヨ / ヤ: 第一主題を呼び掛けの対象とする呼格 B 3‐ヲ: 論述の述語動詞に対してその賓格を表わす。また対格。 B 4‐ニ: 同じく 賓格のうちの与格を表わす。 B 5‐ヘ: 同じく 方向格。 B 6‐カラ: 同じく 起点を表わす起点格 B 7‐ニテ / デ: 所格 B 8‐ユヱ: 原因格 ・・・ ○(あ) 熟田津(にきたつ)に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ。今は漕ぎ出でな。(万葉集 巻一・8番) ☆ はじめの発想においては ○(い) われわれ‐ハ この地‐ガ・・・船乗りす。 ☆ だったでしょう。《この地》を熟田津に言いかえて しかもすでにこの関係主題を 別の意味連絡に用いる。ガ格から ニ格=所格へである。これは 二つの基本主題のほかに提示される副次主題と言える。 ○(う) われわれ‐ハ 熟田津(にきたつ)‐ニ 船乗りせむ ☆ この一文=命題を持って さらに文を継ぎます。 ○(え) (う)‐ト〔=ト格・引用格・付帯情況格〕 ○(お) われわれ‐ハ 月‐ガ・・・明かり‐ガ 欲しい・・・待つ ☆ したがって ここから ○(か) 月〔‐ヲ〕待てば ☆ のごとく主題の提示が 必要なだけつづいて行き――そしてそこでは すでに 一つひとつに論述も添えられて来ていますが―― 要は 問いとして 基本的に主題が二つ提示されるというところが ミソだと考えます。 一般的に言って ○ ハ格が承ける第一中心主題 A は その場ですでに知られている主題である。 ○ ガ格が承ける関係第二主題 B は 主題 A にはかかわっているけれども そのどの事柄が主題にされるのか分からないという情況が現われます。ゆえに しばしば未知の主題であると言われます。 なお ハ格は 第一中心主題 A につくのではなく 関係第二主題 B とその派生主題 B 1~ B n にもついて その副次的な主題を取り立てる役目をも担います。=副次主題格としてのハ格。 また ガ格は ひとつの文の全体に添えられて 格ではなく 文を接続する条件詞となる。 ○(き) われわれ‐ハ 月‐ガ 〔出て〕欲しい。潮‐ガ 〔うまく流れて〕欲しい。 →○(く) 月‐ハ 出た‐ガ 潮‐ハ 叶わぬ。 =○(け) われわれ‐ハ 〔待った〕月‐ガ 出た。⇒月‐ガ 出た かつ=○(こ) われわれ‐ハ 〔待った〕潮‐ガ 来ない。⇒潮‐ハ 叶わぬ。 かつ=○(さ) われわれ( A )‐ハ 《月‐ハ 出た》( B )‐ガ 《潮‐ハ 叶わぬ》( C )。 ☆ という分析の仕方があると同時に 次のごとく文がはっきりとふたつに分かれる場合の分析に移って行く。すなわち かつ=○(し) 《われわれ( A )ハ月( B a )ガ出た》(文 a )‐ガ 《われわれ( A )ハ潮( B b )ガ来ない》(文 b )。 ☆ ⇒つまりは このガ格は すでに文を条件づける品詞の役目を担うようになっている。いわゆる接続詞である。
お礼
一般的に言って ○ ハ格が承ける第一中心主題 A は その場ですでに知られている主題である。 ○ ガ格が承ける関係第二主題 B は 主題 A にはかかわっているけれども そのどの事柄が主題にされるのか判らないからという、いわゆる自分自身、つまり本人次第の、あらゆる状況判断の対処や処理という事で。
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#2 ■(6) 対象語を示すのは原則として「が」。 ※ これを「は」とすると、対比の強調か、取り立てとなる。 ○水【が】飲みたい⇒水【は】飲みたい(お茶はいらないが水は飲みたい/水なら飲みたい)/水【が】欲しい⇒水【は】欲しい/酒【が】嫌いだ⇒酒【は】嫌いだ ■(7) AがBの主体(動作主・状態主・属性主)でない場合の文。 Aが単なるBの話題や場面にすぎないときは「は」を用いる。AはBの主語ではなくて、状況語や目的語である。 AはBだ(B…動詞) ○郵便局【は】(へは)行きません。/たばこ【は】(を)吸わない。/教室【は】(には)誰もいない。 ■(8) 格助詞に付く場合の「は」も、AがBの主体でない場合は、「が」に変えることはできない。 ○学校へ【は】行かない。/教室に【は】誰もいない。/先生にだけ【は】話しておきたい。/君と【は】長い付き合いだ。 ■(9) 用言に付く取り立ての「は」は「が」に変えることはできない。 ○静かで【は】あっても、決してよく【は】ない。/行き【は】しない。 ------------- 2.複文の場合 ------------- ■(10) 連体修飾語の中では「が」。 ○私【は】ホテルから電話をかけた。⇒私【が】電話をかけたホテルは… ※ 普通の場合「は」に変えることはできない。ただし、対比強調の場合のみ「は」に変えられる。 ○小型車【が】通れるつり橋。⇒(大型車は通れないが)小型車【は】通れるつり橋。 ■(11) 「は」は複文の文末の述語にかかる。「が」とすると手近の述語にかかってしまい文末まで影響しない。 ※ 「は」を「が」に変えることはできるが、構文(文の意味)が異なってしまう。 ○父【は】うるさいので友達ができない。(友達ができないのは「父」)⇒父【が】うるさいので友達ができない。(友達ができないのは「父以外の人」) ■(12) 提示語の中では短文のルールに準ずる。「は/が」のどちらも成立することが多い。 ○梅雨【が/は】なぜ起こるか、これはもう皆さんご承知のことと思います。 『助詞・助動詞の辞典』 (#3へ続きます)
お礼
ANo.4から複文の場合という事で。
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こんにちは。 分量も多いですし、要約するのが困難なので引用で失礼いたします。(三分割になります^^;お見苦しいでしょうが、皆様方どうかご海容ください) > 「~は」 と 「~が」について使用区別に際しての選択判断基準 #1 ------------- 単文の場合 ------------- ■(1) Aは何であるか、どんな状態であるかを述べる文では「は」を用いる。 AはBだ(B…名詞・形容動詞・形容詞) ○(クジラは何だ?)クジラ【は】哺乳類だ。/新宿【は】賑やかだ。/地球【は】丸い。 ※ これを「が」と変えると、「Bであるもの、B状態であるものは何か?それはAが該当する」という強調の表現になる。 ○(どれが哺乳類だ?)クジラ【が】哺乳類だ。/新宿【が】賑やかだ。/地球【が】丸い。 ■(2) 「CはBではないが、AはBである」あるいは「CはDだが、AはBである」という対比の表現のときも「は」を用いる。 ○(弟は違うが)兄【は】大学生だ。/(弟は小さいが)兄【は】大きい。/(お湯は出ないが)水【は】出ます。 ※ これを「が」と変えると、述語Bが名詞・形容動詞・形容詞の文は強調の表現に変わる。 ○兄【が】大学生だ。(大学生は兄だの意味)/兄【が】大きい。(大きいのは兄の方だの意味) ※ しかし、すべてが強調表現になるのではなく、形容動詞・形容詞述語の文は、語感でとらえられる状況の場合は現象の文となる。 ○波【が】静かだ。/空【が】青い。/音【が】うるさい。 ※ 動詞述語の場合は、強調よりも現象をただ述べる文と見るほうが自然。 ○水【が】出ます。/雨【が】降っている。/花【が】咲いた。 ■(3) 「Aに該当するものは、B群の中では特定の個(B)がそれに当たる」という表現のときは「は」になる。 AはBだ(B…名詞) ○社長【は】山田氏です。/田中さん【は】あの人です。 ※ Aが複数の中の一つでない限り「が」に変えることはできない。 ■(4) 「Aの中では特にBに限る」とか、「AのうちではBが該当する」という表現のときは「は」になる。 AはBだ(B…名詞) ○(今晩のデザートは何?)果物【は】メロンだ。/(好きな果物は何?)果物【は】メロンだ。/(出身大学は?)大学【は】××大学だ。/(よい病院は?)病院【は】××病院だ。 ※ これを「が」に変えることはできない。 ■(5) 「Aにおいては、あるいは、その話題に関しては、他ならぬBだ」という表現のときは「は」になる。「A=B」の関係ではない。 AはBだ(B…名詞の場合) ○僕【は】鰻だ。/会場【は】東京ドームだ。 ※ これを「が」に変えると、「他ならぬAだ」という強調の表現に変わる。 AはBだ(B…動詞の場合) ○会場【は】裏の地図をご覧ください。/CD【は】××を買いました。 ※ これを「が」に変えることはできない。 (#2へ続きます)
お礼
分量も多いですし、要約するのが困難なので引用、単文の場合からという事で。
つい先ほど「は」と「が」の使い方について回答いたしました。 一例ではありますが、よろしければ お読みになって下さい。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5274157.html (回答No.3) 「が」とすると、大抵、説明はそれだけで終わってしまったり、そのことに対して他の要素は含まないことが多いと思います。 ところが、「は」とすると他にまだ説明が続いたり、そのことには他に何らかの要素を含んでいる場合が多いと思います。 「が」には強引なところがあったり、短絡的な場合もあったりで、「は」としたときより単純な物事を語っている場合が多いと思います。 「は」とすると、「が」よりも複雑で幅のある表現を取りたいときに使用することが多いと思います。
お礼
「が」には強引なところがあったり、短絡的な場合もあり、「は」とした時よりも単純な物事を語る場合が多く「は」とすると「が」よりも複雑で幅のある表現を取りたい時に使用する事が多いという事で。
- c2662fly
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新出/既出の違いのほかに、絶対的/相対的の違いも知っておくといいかもしれません。 「が」:新出情報、絶対的 「は」:既出情報、相対的
お礼
「が」:新出情報、絶対的 「は」:既出情報、相対的 という区別で。
文法学者のいろいろな説明がありますが、私は養老孟司さんの「~が」はa book,「~は」はthe bookというようにそれぞれ不定冠詞、定冠詞に相当するという説明がなるほどと思います。これだけではないかもしれませんが、最初に出てきたときは「が」を使い、二度目に出てきたときは「は」を使うので良いのかもしれません。
お礼
最初に出てきたときは「が」を使い、二度目に出てきたときは「は」を使うのが良いという事で。
お礼
分量も多いですし要約するのが困難なので引用は単文の場合や複文の場合で各々違いが有るという事で。