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パイプラインについて

最近、中東問題などからよく登場する「パイプライン」ですが、ちょっと実物について調べています。 ●パイプラインの大きさ(直径・長さ) ●管理などのメンテナンス方法 ●安全性・耐久性 ●運送量 ●通過料 ●どうやってパイプラインを通るのか ●敷設に関しては、国際入札を行っているのか ●敷設時の出資比率 などなど、なんでもいいのでご存じの方、教えて下さい。よろしくお願いいたします。

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  • ベストアンサー
  • JRNK
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回答No.2

●パイプラインの大きさ(直径・長さ) パイプラインは、原油、天然ガス、精製後石油製品、上水などを輸送するさまざまなものがあります。直径は、液体であれば、MAX100cmくらい、気体は数mのものが可能だと思います。一般的には大きくても、液体で50cm、気体で100cmくらいでしょうかね。 総延長は、そのパイプラインの目的によって様々です。日本でも、ガス会社のパイプライン、石油会社の輸送用、空港燃料輸送用など様々がありますが、数kmから数100kmのものまであります。世界では、北米が最もパイプライン網が発達していて距離の非常に長いもの(数千km)があると聞いております。 ●管理などのメンテナンス方法 通常、パイプ自体の設計寿命は数十年単位であり、可動部はないため点検する必要はありません。ただし、パイプラインは、送出基地(ポンプ、制御システムなど設置されている)、受入基地(タンクなど)、や緊急遮断弁ステーション(パイプライン途中に複数設置)との組み合わせ設備であり、そこにある機器は定期的に点検します。 パイプ自体の点検は、埋設されていたり、海中に敷設されているものも多いため、外部からはできない場合もあり、検査ピグという専用の砲弾形状の探傷装置をパイプの中に通して、パイプの肉厚測定を行なう技術があります。(超音波や、磁気による非破壊検査) ●安全性・耐久性 漏洩を検知した瞬間に、ところどころに設けられた緊急遮断弁により遮断します。漏洩の検知は、送出基地と受入基地の流量差検知、漏洩発生時の圧力波検知などいくつかの方法を組み合わせて行なっています。 漏洩検知システムを専用に製作・販売している会社もあります。 ●運送量 配管サイズによって当然異なり、流速は3m/s(液体の場合)くらいが最大です。輸送量はパイプ断面積と、流速から計算してみてください。 ●通過料 残念ながら知りません。 ●どうやってパイプラインを通るのか? 人が入る方法と解釈しましたが、 通常は人は入りません。入る必要もありません。相当特殊な補修をする場合には入ることがありますが、大変危険な作業であり、その方法は細かく知りません。 ●敷設に関しては、国際入札を行っているのか? 国際入札です。P/L専門のコンサルティング会社や、エンジニアリング会社もあります。日本では、大手鉄鋼メーカが、パイプの供給のみならず、敷設工事に応札しています。 ●敷設時の出資比率 事業により様々ですが、大規模なものでは、その国の政府、他国政府援助、銀行団、石油会社などが出資した事業会社が設立されます。 パイプラインといっても、思っていらっしゃる以上に広い世界ですので、目的を限定して質問いただければ、さらに役立つお答えができると思います。

harakaori
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます! かなり、細かいことまで教えていただいて感謝しております。 そうですね、こんなにいろいろあるとは思いませんでした。説明が足らなくて、スミマセン。。 石油パイプラインをメインに天然ガスパイプラインをしらべています。主に、カスピ海周辺地域の事情です。ピグというのは掃除用に使うと聞いたのですが、点検でも使うのでしょうか?

その他の回答 (3)

  • JRNK
  • ベストアンサー率83% (5/6)
回答No.4

JRNKです。かえって混乱させているようで恐縮です 多くのパイプラインは、保安上の理由から地中に埋設します。砂漠や、北極圏など近くに人がいる可能性のないところは、地上部に敷設する場合もあります。大規模河川横断部などでは、技術的な理由から地上部(橋)とすることがあります。 カスピ海沿岸では、多分、地中部がほとんどで、地上部も一部あるといった感じでは?と思いますが、現地建設予定地の状況も知らないのであくまでも推測です。 P/L事業と油田採掘は別事業です。P/Lは、タンカーなどと同じ輸送事業で、油田とは事業体はまったく別と考えてよいと思います。油田採掘は、採掘権の問題や、当たりはずれがあるなど、全く別要素の要因があります。技術も全く別物です。ただし、P/Jの管理方法や、P/J発注方法は、同じ石油業界なので似たところがあります。

harakaori
質問者

お礼

JRNKさん、ありがとうございました! 最初はまったくわからない状態でしたが、わかりやすく説明していただきとても理解が深まりました。それに3度の補足説明もしてもらい、助かりました。ありがとうございます。 それにしても奥が深い上に、リスキーな事業なんですね。また何かお伺いすることがあるかもしれませんが、そのときはよろしくお願いいたします。

  • JRNK
  • ベストアンサー率83% (5/6)
回答No.3

再び、JRNKです。 御質問の検査ピグについて、 普通のピグはご存知のとおり、掃除に使うものですが、検査ピグは精密機械装置です。 下記のURLに説明がありますので、ご参照ください。 調査されているカスピ海周辺のP/Lは既に一部建設が始まっているそうですね。カスピ海の場合、周辺は、旧ソ連圏中心ですが、旧ソ連諸国の官僚主義は日本を超えており、新設備を建設する際にはさまざまな申請、手続きに相当の時間がかかると聞いております。(それが数ヶ国にまたがる場合はさらに恐ろしい) さらに人口希薄地域が多いのでインフラ整備が遅れており、数千kmのPLを引くにあたって、道路建設から始めなければならない地域もあるでしょう。(もちろん事前に計画するのですが計画どおりには行かない)また、P/L途中の各基地で必要となる、電源確保、通信回線確保などが課題となり、これは専用送電線や専用光通信回線などの新規敷設が必要となるなどのコスト増要因となります。 施工期間は、数年に渡りますので、その間に政権交代もあります。政治的に不安定、未発展な国であれば、政権交代による影響をもろに受け、プロジェクトキャンセルとなる可能性もあります。 カスピ海周辺地域では、そのようなリスクを回避、克服できる事業体制を構築することが、プロジェクトを進めるにあたって非常に重要で苦労するところであろうと考えます。

参考URL:
http://www.jfe-eng.co.jp/product/energy/ene08_02.html
harakaori
質問者

補足

JRNKさん、丁寧なご説明本当にありがとうございます! もし、よろしければさらにお伺いしたいのですが……。 1.カスピ海周辺のパイプラインは、地中にあるのでしょうか。 2.おっしゃっている、プロジェクトというのは油田採掘も入っているのですか。 3.油田開発の入札と、パイプラインの入札は別物なのでしょうか。 混乱してます。。ご存じであれば、教えて下さい。 よろしくお願いします。

  • shota_TK
  • ベストアンサー率43% (967/2200)
回答No.1

石油パイプラインですね? ●直径は50~150cm程度のものが多いと思います。長さは1本のパイプが10m程度だと思います。フランジという連結部を両端に取り付けて、つないでいきます。 ●管理は専門の管理会社が行うと思います。目視や非破壊検査などでひび割れの有無を確認します。また、1年に1度ぐらい、運転を止めて内部を検査するなどの定期検診も行っていると思います。 ●耐久性は10~20年で設計されていると思います。劣化が見つかればパーツを交換すればよいので、安全性は高いと思います。ですが、予想外のこと(砂粒が混入するなど)が起き、石油が漏れるなどの事故も起こることがあります。 以上、技術的なことのみですが・・・

harakaori
質問者

お礼

早々にご回答をありがとうございます! なるほど。まったくわからなかったのですが、少し見えてきました。ありがとうございます。

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