軍用拳銃の「口径」について

質問

かつて軍用拳銃は38口径が世界の主流だったそうですが、いつ頃から45口径に変わっていったのか…世界の軍隊や拳銃に詳しい方、よろしくお願いします。

回答No.2

Sasakik · ベストアンサー

イマドキ４５口径の拳銃を正式採用している国ってあるの？

アメリカ軍がＨ＆Ｋ　Ｍｋ２３（俗称ＳＯＣＯＭピストル）を採用しているけど、特殊部隊に限定されているので
＞いつ頃から45口径に変わっていったのか
という議論にはふさわしくないでしょうね。

アメリカ軍が長らく４５口径に拘ったのは米比戦争の経験からという説があります。
１９世紀末には、米軍制式拳銃は、既に３８口径のダブルアクションリボルバーになっていたのですが、フィリピンのモロ族の戦士は３８口径弾を２～３発喰らっても倒れなかった（３８口径弾５発を撃ち込まれながら、米軍指揮官の首を獲って倒れた”勇士”の逸話も残っている）ため、「急遽、モスボールしていた４５口径拳銃をフィリピンに送った」ことがあり、そのことを教訓に新制式自動拳銃を４５口径と決め、トライアルの結果、Ｍ１９１１が採用されたという話しです。
二つの世界大戦を挟んでアメリカの影響下にあった多くの国がコルトＭ１９１１シリーズ（か、そのライセンス生産品）を採用しましたが、１９７０年代ころから、９ｍｍパラベラム（９×１９、３８口径）の拳銃に切り替わってきました。
日本でも１９８２年に９ｍｍパラのミネビア９ｍｍ自動拳銃（スイスＳＩＧ　Ｐ２２０のライセンス生産）を採用して、”本家”アメリカも１９８５年に新拳銃としてベレッタＭ９（Ｍ９２の米軍制式名）を採用しています・・・日米共に”後発組”といえます。

因みにＭ９の米軍内の評価は高くありません（スライド強度に不安があるほか、マガジンの設計が悪く送弾不良を回避するため１０発以上装填できない　など）。
現在、次期制式拳銃を検討中とされていますが、４５口径が検討されているような話しは聞いたことはありません。

お礼

返信が遅くなり申し訳ございません。
なるほど、そのような経緯があったのですね。
たいへん参考になりました、ありがとうございました。

回答No.3

shin1417

質問自体が、おかしいですよ。
どこからそのような情報を得て質問しているのか知りませんが、
現在の軍用拳銃は９ｍｍ口径が主流で、45口径の拳銃を軍の標準装備として配備している軍隊はありません。
過去、アメリカ軍だけは45口径の拳銃を標準装備していましたが、現在は９ｍｍ口径の拳銃に置き換えられています。
ただ、一部の特殊部隊では未だに使用されていますが。

何故アメリカ軍が45口径の拳銃を装備したかは、NO2の方の言う通り。
フィリッピンのモロ族は、戦いの前に戦意高揚の為に麻薬を吸引してから戦闘を始めたのです。
麻薬で半分ラリっている彼らは撃たれても撃たれても平気で突入して来ました。
頭や心臓のような急所に命中しない限り、彼らは戦闘力を失わなかったからです。
これにビビったアメリカ軍は大口径、大威力の拳銃を装備する必要性に迫られました。
ただ、これも遠い過去の話。
45口径の拳銃は撃った時の反動が強過ぎる為、現場の兵士からは不評で９ｍｍ口径の拳銃に取って代わられました。

お礼

返信が遅くなり申し訳ございません。勉強不足で失礼しました。
たいへん参考になりました、ありがとうございました。

回答No.1

syou1933

軍用拳銃の主流は、現在では３８口径（９ミリ）が主流です。

軍用拳銃が登場し始めたのは２０世紀初めころ、そして、４５口径を拳銃（具体的にはコルトM1911A1)を採用したのはアメリカ軍だけです。この拳銃はその名の通り、１９１１年に採用されました。アメリカ軍が４５口径にこだわったのは、接近戦での一発必中の破壊力が求められたためです。

これに対し、ドイツでは３８口径が主流で、１９０８年に採用された、ルガーP08、そして名銃として知られるワルサーP38も３８口径です。

なお、日本の拳銃（南部１４年式）は８ミリ口径で、国によって口径の違いに特徴があったようです。

そして、第二次大戦が終わり現代に至る間、軍用拳銃は一発の破壊力より、装弾数、つまり多く撃てることに重点がおかれ、そのトータルバランスのとれた９ミリ弾が主流となっていったのです。

そしてアメリカ軍も、長きにわたって採用していた４５口径のコルトM1911A1から、１９８０年代に９ミリ口径のベレッタM９２Fに切り替えられたのです。

参考になっていただけたでしょうか。

お礼

返信が遅くなり申し訳ございません。
一時のアメリカ軍のみだったのですね。
たいへん参考になりました、ありがとうございました。