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良い詩とはなんでしょうか?
黒田三郎と宮沢賢治の詩ばかり読んでいる者です(範囲狭っ… ストレート過ぎるのですが、一般的に「良い詩」とはなんなのでしょうか? どういった詩を人は「良い詩」と思うのでしょうか? また、私は詩の書かれているブログやホームページを廻ったりするのですが、その時にランキングとかを見ると、上位にいる人は「幸せ」「希望」「愛」などの明るい、プラス的な詩が多いなぁ~と思いました。 暗めの詩が好きな自分としては、あまりいい詩とは思わないことがあるですが、一般的に暗い詩というのはあまり評価されないのでしょうか? 回答お願い致します。
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これまでいろんな詩を愛読してきた中年男です。 >ストレート過ぎるのですが、一般的に「良い詩」とはなんなのでしょうか? >どういった詩を人は「良い詩」と思うのでしょうか? まず、「良い詩」の「良い」の基準をはっきりと定めないことには、簡単に回答しづらいのではないでしょうか。 さらに、「良い」の基準を定めたにせよ、その基準の拠り所なり、根拠なりを曖昧にしたままでは、その基準も結局は恣意的でしかないということになりかねませんよね。 で、私としては、ある詩が「良い詩」かどうかは、それは小説でも、戯曲でも、絵画でも同じだと思いますが、結局、その詩がどれほど写実的であるかで決めるしかないと思います。 その点、よそ行きの韻文の衣装を着せられたり、きらびやかな比喩をちりばめられたりした詩が、はたして本当に「良い詩」なのかと問われれば、私としては、それは「良い詩」どころか、「悪い詩」にも及ばない、単なる虚飾に装われた擬似詩、つまりウソとしか呼びようがないところです。 思うに、詩に限らず、あらゆる芸術の価値、その存在理由はとなると、つまり「良い芸術」であるための基本条件とは、とにかく写実的であること、つまり世界なり、現実なり、人間なりの真相、正体をできるだけあるがままに捉えていること以外にはありえないと思います。 だって、写実的でない芸術が人間の心を根本から揺さぶり、感動させることができるとは、とても信じられませんからね。 >暗めの詩が好きな自分としては、あまりいい詩とは思わないことがあるですが、一般的に暗い詩というのはあまり評価されないのでしょうか? いや、題材、テーマの「明・暗」とその詩の「良い・悪い」とは全く無関係だと思います。 たとえば、賢治の有名な「春と修羅」だって、題材レベルでは決して明るくはないですが、本当に「良い詩」だと思います。 ということで、「良い詩」というのは、詩人が《言葉》の有する能力を最大限発揮して、世界や人間の真相、正体をできるだけ正確に捉えようともがき苦しんだ末に詠み出されたものだと思います。
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- kyo-mogu
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宮沢賢治の作品を読んで感じたことは、言葉にしたときに感動が増すということです。 リズムも大切ですし、情景がわかる。なども大切ではと思います。 まず、読む側がどう感じるのか。そう感じると前向きな作品が好まれますね。暗めの作品でも、そこに光を感じる物が含まれていると良いかもしれませんね。 私も良く詩を書きますが、あまり手本となる物が無い状態から始めました。中学生からかな。星をテーマに結構な数を作りました。ラジオにも投稿し読まれることもありました。そこで感じたのは読み手の気持ちを考えることでしたね。次第にショートショートへと変貌しましたけど。 それと、沢山のイメージを持つこと。砂一粒でどれだけの事を感じることが出来ますか?沢山の言葉が出ますか?また、その中からいくつか拾い出せるでしょうか?子供のようにいろいろ感じてみてはどうでしょうか。子供の書いている詩は、そういった楽しさを感じますね。
お礼
良い詩というのはやはり人の心に何かを響かせるものなんですね。 リズム…イメージ…そう考えていくと詩とはとても奥が深く、単純な言葉では言い表せない芸術なのですね。 大変お礼遅れましたが、ご回答ありがとうございました。
良い詩とは何でしょうね。一般的には人の心を打つ、印象が強い詩をそういうのかもしれません。芸術作品というものは大方そういった機能を持っているようです。 詩に限っていえば、やはり言葉の純粋芸術ということですから、言葉をうまく扱うことでひとの心に衝撃を与える、長く忘れられないものを残す作品が良い詩だといえるでしょう。美しい韻文の詩もあれば、散文の詩もあります。長い詩もあれば、現代俳句のように一節で終わるようなものもあったと記憶していますが、それらははそれで人を感銘させるものもあり、それは良い詩だといえるかもしれません。 >一般的に暗い詩というのはあまり評価されないのでしょうか? そんなことはないでしょう。ただ多くの人がいい気分を求めていて、暗い詩の好きな人が少ないだけではないでしょうか。私的には深刻な芸術の方が好きですし、感銘も深いような気がします。それに、恋愛詩でも辛いもののほうがたくさん残っているのではないでしょうか。 黒田三郎氏のものは知りませんが、暗いのでしょうか?また探して味わってみようと思います。 回答になったでしょうか?
お礼
詩は言葉の芸術なんですね。 確かに、自分が「良い」と思った詩は何かジーンと来たり、ずっと心や頭に残ります。 それはきっと読む人によって変わるんですね。。。 人は詩に幸せや感動を求めているんですね。 お礼が大変遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。
- 10724
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個人的には、 1.「韻文」として美しい詩 2.きちんと「非散文」になっている詩 が良い詩だと思います。 私は、質問者様のお好きな宮沢賢治だと「水汲み」という詩が好きなのですが、 この詩は言葉のリズムが音楽的であり、美しいですよね。 呪文のような「……水を汲んで砂へかけて……」のリフレインも素敵です。 言葉から浮かび上がる情景も、 決して突飛だとかサイケデリックだとか言う訳ではありませんが、 普通ではあり得ない、不思議なイメージですよね。でもシックリ来ます。 「因果関係を持たない(もしくは因果関係が希薄な)言葉同士をつなぎ合わせた文」なのに、 読んでみるとなぜか浮かび上がるイメージがシックリ来て、違和感がない。 こういう詩が「非散文」として優れている詩だと思うのです。
お礼
自由に書くのもいいですが、良い詩には技法も必要なんですね。 リズムのある詩は確かに、自分も好んでいます。 これからは詩を読むときに、少し気を付けて読んでみたいと思いました。 お礼が大変遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。
お礼
良い詩のラインは確かに難しいですね。。。 人によって感じるものが違うので、きっとその線は引けないのかもしれませんね。 擬似詩・・・考えたこともありませんでした。 詩とは技法だけでは形作れないものなんですね。 奥が深いです。。。 お礼が大変遅れましたが、御回答ありがとうございました。