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易風社発行の趣味という雑誌について
- 実家の押入れから、古い易風社発行の趣味という雑誌が見つかりました。個人の資料としては価値がありますが、捨てるべきか図書館に寄付すべきか迷っています。
- 古い易風社発行の趣味という雑誌が実家の押入れから見つかりました。中身は傷みは少なく、カラーページも見ることができます。この本の資料的価値について、捨てるべきか図書館に寄付すべきか悩んでいます。
- 古い易風社発行の趣味という雑誌が実家の押入れから見つかりました。初めの方にあるカラーページなどは傷みも少なく、十分に見ることができます。この本の資料的価値について、捨てるべきか図書館に寄付すべきか相談したいです。
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質問者が選んだベストアンサー
おはようございます。 既にある程度は調べているようですが、この雑誌は少なくとも5巻(5年目)までは刊行されたようです。 http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000011029/jpn その後出版社が変わって、もうしばらく継続しています。 http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000011030/jpn 試しに易風社版のみを、東京、神奈川、愛知、京都、大阪の都府県立図書館と中心部の市立館、及び大学図書館網を検索しても明治期に刊行されたオリジナル版を所蔵しているところはほかに一館もありません。これから考えても相当に珍しいものと考えて良いでしょう。 ただし近代文学館や国文学研究資料館にはある程度の所蔵があるのではないかと推測されますが、そちらまでは検索をしないでおきます。 この雑誌は1980年代に復刻版が出されています。これが全巻だとすると、大正3年まで不定期刊行が継続していたようです。 http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABN15144826 やはり公立館では所蔵しているところはほとんどありませんが、大学図書館ではかなりのところが持っています。別件扱いのこちら http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3AAN10053055 と合わせると、100近くの大学が所蔵しています。 以上から考えても資料性は非常に高いと思われます。こちらの記事によると明治末の文壇を代表する作家が多く寄稿しています。 http://blog.livedoor.jp/hisako9618/archives/51570921.html http://blog.livedoor.jp/hisako9618/archives/50823620.html このため文学に関する展覧会で展示されることもあるようです。ただしここにはオリジナル版とは明記されていません。資料の保存状態を考慮して復刻版で対応した可能性もあるでしょう。 http://prosv.pref.saitama.lg.jp/scripts/news/news.cgi?mm=12&mode=ref&seq=66&yy=2006 およそこれで、「捨てる」などと言うのはとんでもない暴挙だとお解かりいただけたかと思います。もちろんご自身もそのような可能性があると感じられたからこそ、ここに質問したものと思います。 上記のブログの記事にもありますが、現在でも全く流通していないわけではないようです。きちんとした古書店に持ち込めばいくばくかで買い取ってもらえるでしょう(この売り値のせいぜい5分の1程度)。もし国会に所蔵されていない巻号ならば、寄贈を受けてくれると思います。彼らは無い資料を補充したいのはやまやまですが、予算が限られているためとてもここまで手が回らないのが実情です。 そちらが間に合っている時には、縁のある大学図書館に連絡してみると良いと思います。間違っても断られることはないでしょう。ただし理科しかないところで、大学そのもののあり方とそぐわない場合にはあまり喜ばれない可能性があります。 ともあれ、これをごみにして永久に喪われてしまうことがない、なんらかの方策を講じるべきだと思います。よろしくお願いします。
お礼
丁寧な説明と、いろいろな情報を調べて頂きありがとうございます。 質問の中で「第2巻ではありません」とだけ記入しましたが、これは巻の記載を見つけることが出来なかったためです。 教えて頂いた下記URLを見ると、発行日から第6巻: 2巻10-12号(自明治40年10月至12月)と思われます。 http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABN15144826 同じく教えて頂いたURLに記載のあった、さいたま文学館を検索したところ、明治41年8月以降の蔵書はあるものの明治40年の蔵書は無い様子です。 約100年前のモノですから、貴重なものであることが分かりました。 捨てるのはまさに「暴挙」ですね。 近代文学館や国文学研究資料館も検索してみようと思います。 ご回答、ありがとうございました。