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山の土地について
質問します。 祖父の土地を相続したのですが、人里離れた山中にあり、 親類一同、誰もおおよその場所しか判りません。 「登記済権利証書」に土地の住所と地番は書いてあるのですが、 正確な場所を特定するには、どうしたら良いでしょうか? よろしくお願いします。
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こんばんは. >祖父の土地を相続したのですが、人里離れた山中にあり、 >親類一同、誰もおおよその場所しか判りません。 >「登記済権利証書」に土地の住所と地番は書いてあるのですが、 >正確な場所を特定するには、どうしたら良いでしょうか? 相続土地の存在する市区町村役場に出向いて, 「登記済権利証書」記載の地番に該当する地籍図を, 見せてもらえばよろしいかと思います. また複写ができるならお願いして持ち帰る事も考慮してください. その際,相続山地と隣接する山の所有者の氏名も調べる事が重要です. 山の場合,昔からの慣わしで,所有地境界に目に付くような, 樹木を植え継いで,そこが境界の目印になっている場合が多いのです. 多くの場合,都心部の隣地境界とは違って, 山地境界は,10~20mの違いはあまり問題にしてはいません. 相続山林(この様に認識しています)の場合は, 隣接山林所有者と立会いで,代々引継いできた目印や境界を探し, 現地で相互納得の上で合意するのが普通ですが, そのためにも役所で,所有者の連絡先を確認する必要があるのです. 私は20年ほど昔,九州の山深い各地で, 1人で測量をしながら研究のため, 地図作成と化石採集や地質調査を並行していました. その際一般的には国土地理院発行の地図を携行し対応しますが, なにしろ縮尺が1:25000なので非常に使いにくいのです. その時,役に立ったのが,該当市区町村が独自に作成した 『(○○村)森林基本図』と言うものです. 縮尺は1:5000なので,地図上は100mが2cmになり, 現地に出向いた際に, まず研究現場を大局的に理解する必要がありますが, 大きく描かれているので,把握するのに非常に役に立ちました. 該当市区町村役場に出向いて地籍図を確認した際に, 一緒に入手できないか窓口で確認されて見てはいかがでしょうか? また田舎の役場であれば, 昔から代々住む山林所有者の事は結構知っているものです. 隣地所有者に現地に出向いてもらい, 森林基本図と照らし合わせながら, 合意した境界を記入するのが好いかもしれません. この場合でも山地に入る時には, 地図と磁石に測量の50m巻尺くらいは必要です. 私の場合,自分で測量までやれるので, 先述した森林基本図に役所の地籍図から, 相続山林を示すように計算し書き加える事も可能ですが, 役所ではしてくれないでしょう. 何はともあれ,該当する市区町村役場の担当課に相談する事です. 地域に根付いたよいアドバイスがもらえるはずですよ. 測量士に依頼すると厳密に境界は確定できますが, それに見合う以上に結構高額な費用がかかります. ちなみに街中での測量は,二人いれば測量は可能ですが, 何しろ広い山中で測量基点を見つけ, そこから測量目的の山林まで測量していくのです. 見通しの効く山頂や尾根のところで, 測量の基準となる測量点を設定すると, 測量位置間の見晴らしをよくするために, ヤボ払い(伐採や草刈)を直線上にやりながら, 人道の無いところを登ったり上がったりしなければならないために, 作業人員も多数要だし,結局作業日数も結構な日数が必要になるからです. つまり測量では人件費が経費の中で最も高くつくからです. 測量完了時点でも隣地所有者との境界の確認を, 測量士立会いの下で,同時に済ませておく事は絶対的条件です. さて冗長な文章になりました. ご理解いただけたでしょうか? 要はまず該当市区町村の窓口に相談にいくことです. 先述したように,昔から経費のかからないような方法を教えてくれるでしょう. 隣地の所有者が判明すると,土産に酒などを片手に出向いて訳を説明すると, 田舎の人は結構優しく対応してくれる人が多いものですよ. この回答が,ご質問者さまの問題解決の一助になれば幸いです.
お礼
大変わかり易いご回答で助かります。 早速、市役所へ行って地籍図その他を入手してきます。 わかり易く丁寧なご回答、ありがとうございました。