- ベストアンサー
中世ヨーロッパの蛇口
お世話になります。今回教えていただきたいのは、中世のヨーロッパのちょっとお金持ちの一般家庭に水道の蛇口というものが有ったかどうか。有ったとすればどのような形で、どのような音だったのかです。 ググってみた範囲では、イギリスでは水売りから水を買うというような記述も有り、それならば樽のようなものに貯めていたかもしれないのですが、、 そういう家庭内の音を再現したいと思ってます。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
中世ヨーロッパを、東ローマ帝国の滅亡(15世紀中葉)までとすると、その当時ヨーロッパに水道はありませんでした。ローマ時代につくられた水道は一部で使われていましたが、メンテが数百年されておりませんので、ヨーロッパの大部分の人は川の水を使うのが普通でした。何しろ技術水準が高くありませんから、井戸を掘るのにはものすごい金が必要です。 当時の記録によれば、貴族が城を建てるに当たって、井戸を掘るのに掛かった費用が城のほかの部分のコストを越えた、などとあります。つまり、井戸が掘れる人は王侯貴族だけだったわけです。 都市ではご指摘の通り、水売りが上流のきれいな川の水を売っていましたが、庶民はその辺の川の水を汲んで使うか、公共の水場(たいてい都市の広場にある)を使います。ヨーロッパで本格的な水道が設置されるのは、19世紀になってからです。 従って、ご質問の「水道の蛇口というものが有ったかどうか」ということであれば、ありません。 水道が普及していたローマ時代はどうかといいますと、こちらは金持ちの家では家庭まで水道管が敷設されておりました。しかし、いわゆる「蛇口」というものはなく、管から流しっぱなしです。工事などのために止水栓(管の出口をふさぐ)は存在しましたが、日常的に用いるものではなかったようです。
お礼
hukuponlogさん、ありがとうございました。 自分でググってみても断片的な情報しか見つけられずに困ってました。 助かりました。 水事情に関しては日本は先進国のようですね。