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ヨーロッパの水で石鹸が泡立たないのは?
カテゴリーは化学になるのかわかりません。畑違いならすみません。 ヨーロッパの水道水は一般に硬質で石灰を多く含むといわれていますが、 日本から持参した石鹸がまるで泡立ちません。石鹸はアルカリ性だと思うのですが、泡立たないということは水が酸性なのでしょうか? しかし、ネットで検索すると、どうも石灰はアルカリ性のようです。 何故に、ヨーロッパの水では石鹸が泡立たないのでしょうか?そして ヨーロッパの水は何性なのでしょうか? 化学出身の友人に聞いて見ましたがわからないといわれました。 詳しい方教えてください。よろしくお願いします。
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はじめまして! えっとですね,石鹸が泡立たない理由には,大きく分けて2パターンが考えられます. (1)水が酸性である (2)水にCa2+,Mg2+などが溶け込んでいる ◆(1)について もしも水が酸性ならば,石鹸の成分と反応して,石鹸が沈殿してしまいます. そもそも,酸性と言うのは,水素イオンH+を多く含む水のことですから(中学校で習いましたよね!?), これと石鹸の主成分RCOO-というイオンが反応して, RCOO- + H+ → RCOOH↓ という反応を起こしてしまいます.この生成物は水に溶けにくいので,石鹸は泡立ちません. ◆(2)について 水が酸性でなくても,石鹸の泡立ちが悪い場合もあります. その原因は,カルシウムイオンCa2+です. こういったアルカリ土類金属イオン(Ca2+,Mg2+など)は,石灰岩などの鉱物に 多く含まれるのですが,これらがたくさん含まれる水(これを硬水といいます)は, 石鹸の泡立ちを悪くするという性質があるのです. このことを化学的に説明すると,石鹸の化学式をRCOO-と簡略化しますと, 2RCOO- + Ca2+ → Ca(RCOO)2↓ というように反応してしまいます.これにより生成する化合物は水に溶けにくいので, 石鹸は泡立つ前に沈殿してしまうのです. とまあ,以上の化学反応式の意味がわからなくても,要は 「H+やCa2+と石鹸が反応すると,沈殿してしまって泡立たない」 という現象を理解していただければよろしいかと思います. ちなみに,ヨーロッパなどの大陸部を流れる河川は,川の流れが遅く,岩石中から Ca2+やMg2+などが比較的多く溶け込んでしまうため,硬水であると聞きます. 一方,日本は急流の川が多く,しかも雨が多いため,Ca2+やMg2+はあまり溶け込まず, 軟水であると聞きます.
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- 38endoh
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石鹸が泡立たない最も大きな原因は,ume_pyon さんのおっしゃる(2)ですね。硬水に含まれるミネラル成分が石鹸の陰イオンと反応し,炭酸塩(これを俗に石鹸カスと呼びます)が生じてしまうのが主な原因です。 石鹸カスを生じさせない方法は主に二つあり,一つ目はエデト酸塩(EDTA)という金属イオン補足剤(キレート剤)を添加する方法,二つ目は陰イオンに硫酸エステルなどを用いる方法です。 実際に,エデト酸塩はほぼすべてのシャンプーなどに添加されていますね。また,石鹸の陰イオンが硫酸エステルになっているドデシル硫酸ナトリウムなどは,非常に代表的な合成洗剤で,これもまた非常に多くの商品に用いられております。
- chibittz
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はじめまして。 どうしてあわ立たないのかは他の回答者の方がおっしゃっているので、 補足みたいになるのですが・・・ 昔、大学受験で予備校に通っていたとき、石鹸、合成洗剤について習いました。 確かヨーロッパでは水が硬水なので石鹸ではあわ立ちにくく、 それで合成洗剤が作られたそうです。
- otsuge
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すみません。石灰水と炭酸水の部分、まるっきり間違っています。よく考えずに書いてしまいました。 後半はあってるんですが、ヨーロッパの水が酸アルカリどちらに振れているのかはわかりません。
- otsuge
- ベストアンサー率15% (43/278)
石灰が溶け込むと、それは炭酸になるのではないかな? ここからすでに間違っているような気がします。 経験的には、炭酸性、硫黄性などの水では、シャンプー(弱酸性)で体を洗うことができますが。
補足
早速回答ありがとうございます。 確かにヨーロッパのシャンプーとかは一般的にクエン酸(酸性)が成分に混じっているようです。 炭酸性、硫黄性の水で弱酸性のシャンプーではあわ立つ理由は何故なのしょうか?回答いただければ嬉しいのす。
お礼
なるほど! 納得しました。 些細な疑問に答えていただきありがとうございました。 石鹸によくエデト酸塩が添加されているのはそういうことだったのですね。